東北完全制覇(第四夜)その③ 弘南鉄道弘南線

弘南線が弘南鉄道の「本家」ともいえる存在。開業は1927年で、黒石まで全通したのが1950年。弘南鉄道の本社も途中の平賀駅(というか、農協のビルに同居していると表現した方が適切?)にあります。

そうした出自のためか、大鰐線よりも車内は整っているように見えます。「東急車輌」の銘板も車内に残ったままですし、運転台背後の注意書きも生きています。また、JR弘前駅と直結していることや、終端側の黒石市からの需要もあるようで、その点では恵まれた状況にあります。

とはいえ、朝夕はまだしも、昼間は1時間に1本しかないという状況は大鰐線と同じ。最高速度も下手すれば軽自動車にも抜かれてしまう65km/hどまり。おそらく、一家に一台どころか「一家の成人に一台」は自家用車を保有しているであろう津軽平野にあっては、魅力的な交通手段とはいえず........。

すっかり日も落ちた上に雨降りですので、大鰐線同様「音鉄バージョン」でお届けいたします。終点の黒石駅には、今は亡き(国鉄黒石線を引き継いだ)黒石線のホームが今も残っています。

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