東北完全制覇(第四夜)その② 弘南鉄道大鰐線

意外にも「戦後生まれ(1952年開業)」の大鰐線。元は「弘南電気鉄道」の手により開業したものの、経営悪化により、1970年10月に弘南鉄道に移管。しかしその後も、利用者数は伸び悩んだまま。一時は廃止の話もあったそうですが、何とか命脈を保っています。

その一因が、弘前側のターミナル駅の位置。中央弘前駅は弘前市の中心街にはあるものの、JR弘前駅と離れていることが災いしています。弘前駅からは弘南バスの「土手町循環100円バス」などを利用することになりますが、わざわざ乗り換えてまで大鰐線を使う人はまずいないでしょう。ダイヤも毎時1本ですからね.......。

訪問したのは夕刻。日も沈み、おまけに雨。というわけで、音鉄バージョンでお届けいたします。最高速度は60km/hスローペースですが、折々に「東急時代」の名残を感じていただけるかと思います。吊り革は、表面は「りんご畑鉄道」の愛称にちなんだ意匠がなされていますが、裏をめくると、懐かしのあれやこれやと対面できます。

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