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読書カフェの思想【読書カフェを作りたい#4】

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ハイッテイル株式会社
Mofuwa


こんにちは。哲学チャンネルです。

読書カフェプロジェクトが再開しています。

すでに物件が決まっており、メインでお店に出る店長も決まっていて、早ければ夏ぐらいにはオープンできてしまうのではないかという進捗です。(間に合うんか)

それに伴って意見収集&ワイワイ楽しむためのコミュニティメンバーも追加募集中です。よろしければ参加を検討してみてください。

ということで今回は、読書カフェにおける思想やコンセプトを改めてまとめたいと思います。


思想


・本の良さを伝えたい!!


まずは絶対にこれ。本は良い。どう考えても良い。しかし、その良さは年々忘れられようとしている。本は「人生の師匠」であり「人生の友」であり「隣にある温もり」であり「ストレスの捌け口」であり「夢の国」であり「逃げ場所」であり「コミュニケーションツール」でもある。
そんな本の良さを風化させてはいけない。読書カフェを運営することで、そんな本の良さを啓蒙していきたい。



・誰もが本と出会っている!!


読書好きのほとんどには「特定状況での本との出会い」があると思う。私は過去に本に助けられたことが幾度もあるし、意味がわからないぐらい特定の本に夢中になったこともある。そういう出会いがあったからこそ今でも夢中で本を読む。そして、これまでの読書経験が人生にプラスになっている確信がある。きっと誰しもに本との出会いは用意されているのだ。
これから生まれる読書カフェには、そんな「出会い」を提供する場所になってほしいと思っている。



・読書は体験だ!!


読書は単なる情報の吸収ではない。本に含まれるテキストが本の全てではない。その本を読んだ時代。その本を読んだ環境。その本を読んだときの感情。その本を誰に薦められたか。その本を誰が書いたか。その本を誰に薦めたか。本には様々な体験が付属する。そして、その体験こそが読書の本質である。
だから、読書カフェが「単に本を読む場所」に落ち着いてはいけない。どれだけ居心地が良くても、そこが「単に本を読む場所」ならやる意味がない。
読書を体験として提供できる場所。それを目指したい。



・吐き出すことも読書だ!!


インプットだけで終わる読書は味気ない。(もちろんそれを否定するわけではない。自分もインプットだけで終わる読書を腐るほどしている)
本から得られた感動は、それを誰かに渡したときに完成する。本を通じてインプットとアウトプットを行い、それがコミュニケーションとして成立したときの喜びはヤバい。ヤバいという語彙力低めの言葉が適切なぐらいヤバい。読書カフェでは、本に対するアウトプットが自然にできる設計を心がけたいと思っている。



・虚栄心だって読書だ!!


パスカルも「人間の行動原理を突き詰めると、それは虚栄心である」と言っていた。ここに嘘はつけない。私たちは「人から褒められたい」で動いている。
沢山本を読んだ。難しい本を読んだ。今まで読めなかった本が読めた。シリーズを全部読んだ。特定の作家を読破した。
こういうことは自慢して良いし、他者と共有して良いと思う。それで気持ちよくなれるんだったら、こんなに燃費の良いことはない。(押し付けはアレだけどね)
読書カフェが目指すのは「読書は楽しい!」の創出である。そのために虚栄心を利用できるのであれば、それを拒否する合理的な理由はない。良い感じに(この塩梅が重要)読書遍歴を他者と共有できる仕組みを作りたい。



・読書は適当でも良い!!


過去にも取り上げたことがある『読んでいない本について堂々と語る方法』という本。

この本では「たくさん本を読んでいる人は偉いよ」「本は最初から最後まで読まないとだめだよ」「本を読んでないのに内容を語るのは悪だよ」という、本にまつわる常識を全部否定する。私はこの考えに強く賛同している。
前述の通り、読書は体験である。個人的な体験について周りからとやかく言われる筋合いはない。本は好きに読んで良い。ネタバレサイトで本を読んだ気になるのだって読書体験に変わりはない。本人がそれで良いならそれで良いのだ。
読書カフェでは、様々な読書体験を認めたいと思う。変なルールは作りたくない。他人に迷惑をかけない範囲で自由に読書を楽しんでほしいと思う。




具体的なコンセプト



・飲食


フードとドリンクはそれなりに用意したい。
とはいえ、本格的な料理となると設備条件に制約があり、店舗面積をかなり狭くしてしまうため、いわゆる軽飲食という対応になると思う。
ドリンク系はある程度押さえるとして、それにプラスして(出来合いの)サンドイッチとかケーキとか、レンジ調理ぐらい簡易的な(それでいて美味しい)パスタとか。小腹を満たせるぐらいのメニューは完備したいところ。


・支払い


先払いを採用したい。店舗設計の大きなテーマに「ストレスフリー」がある。後払いで会計時に時間がかかるとか、店員さんの様子を見てレジに行かなければならないとか、個人的にも好きではない。
入店時にサクッと料金を支払って、あとは店を出たいときに勝手に出る。
そのぐらいのスムーズ感をイメージしている。


・時間制


熟考の結果、時間制は採用しない方向で動いている。
何よりもストレスフリーで考えたときに、時間を気にしながら読書するというスタイルがどうしてもしっくりこない。むしろイメージの真逆である。
だからいっそのこと時間制を取っ払ってしまってはどうかと考えている。
とはいえ、コーヒー一杯で何時間も粘る顧客が大半になると、お店は簡単に潰れてしまう。でもそれをルールとして制限するのは思想として違う。
非常に難しい問題ではあるのだが、もうここは性善説的な判断をするしかないと思っている。たとえば「2時間居る人は良くこのメニュー(コーヒー2杯+軽食)を頼みますねー」みたいな見え方のするメニュー表を作っておいて、あとは顧客の判断に任せてしまう。そのあたりで良い忖度が生まれれば、性善説的に時間制なしの仕組みが成立するはずだ。まぁ、これについてはダメだったときにまた考えれば良いんだし、最初は出来るだけ理想を追いたいと考えている。


・選書


ガチでやる。予算がどこまで許されるかの問題もあるが、主要な書籍はしっかりと本棚に並べたいと思っている。本を持ち込まなくてもちゃんと読みたい本が見つかる。なんなら読みたい本を見つけるために来店する。そんなお店が良い。今、絶賛選書中なのだが、本気を出すと用意する本が3000冊を超えてきそう。それは無理っぽいのでどう厳選するか・・・
(今絶賛選書作業中なのだが、30冊リストするのに1時間ぐらいかかる。3000冊=100時間。ひぇぇ。)


・貸し出し


ほぼ未定ではあるが、お店の本の店外への持ち出し(一人一冊)を許したいと思っている。そしてここでも性善説だ。貸し出した本の返却期限は特に設けない(ある程度の目安はあるけども)そして、返ってこなくても催促をしない。全部顧客の善意に任せる。それってすごく”本の本質”っぽい。


・本棚を”育てる”


読書カフェにおいて、かなり重要なコンセプトである。思想の部分との一致も多い。お店の本棚には様々な本があるのだが、その全てに対して「感想を書ける」仕組みを用意したいと思っている。お店に来たお客さんは、感想を参考にしながら本を選択できる。この時点でその本は世界に一つしかない本に”育って”いる。そしてまた、顧客は本の感想に対して感想を書くことができ、感想が思いつかなかった場合は「いいね」的な足跡を残せるようにする。これによって、感想を書いた人の虚栄心を満たすことができる。いや、善意を肯定することができる。そして本棚は、限りなく繰り返されるインプットとアウトプットの連続(つまりご縁)によって、そこにしかない本棚として”育って”いく。そんな本棚の歴史があるお店、素敵じゃないはずがない。


・雰囲気


正直わからん。その辺りのセンスは壊滅的なので、同志諸君に丸投げしたいと思っている。施工会社さんの実力は確かなので、ちゃんといい感じのお店はできるのでご安心を(無責任)


・イベント


企画もたくさんやりたい。最初は多分「読書体験に関連したイベント」をやっていくことになるんだろうけど、それからどんどん広がれば良い。
最終的に本の著者なんかも呼べたらこんなに幸せなことはないなぁ・・・


・お庭


お庭がある(事実)。しかも店内よりも広い。これをどう使うか。まだほとんど未定だけど、プラスになるのは間違いない。しかし広い。どうやってもコストがすごい。


・クラウドファンディング


細かい試算は公開できないのだが、本や店内設備(スケルトンから全部!)やお庭(広い!)の全てにかかるお金がすごいことになっている。読書カフェ立ち上げにかける金額をゆうに超えている・・・
そんな状況なので、なんらかの形でクラウドファンディングをする可能性がある。これについては(リターンの設定とか)ほとんど固まっていない状態なのだが、もし支援を募ることがある場合にはぜひ協力してほしいと思う。どうせやるからには妥協はしたくない。そんなときに皆さんの協力がすごくありがたいです。


以上。進捗はまた共有します😀


動画もあります!


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