鉄人

世界一周から帰国したあと、写真撮ってます。 Leica M Monochrome(ty…

鉄人

世界一周から帰国したあと、写真撮ってます。 Leica M Monochrome(typ246)、SIGMAfp、PENTAX 645D、LeicaM3、R8、makina67、D750、GR、その他諸々のレンズ沼にて、絶賛散財中。 気軽にフォローしてやってください。

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    YouTubeにアップしている動画の紹介です。 基本的にSIGMAfpでの撮影になります。

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    旅行の写真と旅の戯言、写真と言いつつだいたい酒の話

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    Foveonセンサーの傍若無人な写真を載せています。最高!

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    SIGMA fpで撮った写真を載せてます

  • 中判フィルムカメラ

    中判フィルムカメラで撮った写真について。今の処、プラウベルマキナ67だけですが・・・

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くじゅう連山で写真登山 中判フィルムカメラとFoveonと超広角、そしてビール

1日目:長者原→法華院温泉→大船山→小屋泊 2日目:法華院温泉→すがもり越→久住分かれ→久住山→すがもり越→長者原 写真登山ってなんでしょう? それは写真がメインの登山。撮影登山とかの方が良さそうだが、写真登山の方がニュアンスが軽いのでそちらが合っていると思う。 ガチガチの山岳写真を撮るんや!という意気込みはなく、かといってただひたすら登山がしたいというわけでもない。 山嶺をバックに星空を撮ったり、早起きして雲海を撮りたいなんて気はさらさらなく、しかしただ登山をするには味気

    • 標準と超広角レンズで撮る桜

      PENTAX 645D smc PENTAX-D FA645 55mmF2.8AL[IF] SDM AW SIGMA fp SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary PENTAX645Dはいわゆる中判デジタルカメラなので、レンズは換算43.5mm。 SIGMAは20mmの超広角レンズ。 全くタイプの違うカメラかつぜんぜん違う画角のレンズで桜を撮り比べ。 PENTAX645DはCCDセンサー搭載中判デジタルカメラ、相性は小熊ちゃん。 鈍器と言って

      • 福岡写真旅 Leica M monochrom & RICOH GR 都市スナップとは?

        福岡県というか、博多・天神辺りをLeica M monochromとRICOH GRで写真旅。 福岡県、割と近い都会ながら、殆ど行ったことがなかった。 やはり鎮西の乙事主のように海を渡るというのは、心理的な徒労感というものはあるのだろうか? 久々の大都会ということで、とりあえず我が家のスナップカメラを手にしてみたところ、あえなくモノクロ写真縛りの旅になったのはいつもの御愛嬌。 エゴだよ、それは! ブライトさんに張り手食らわされるくらいモノクロどっぷりスナップ旅になったのであ

        • ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦

          Leica M Monochrom typ246(Leica Summilux 35mm 2nd)とSIGMA dp2 Merrillで最強モノクロ写真決定戦と題しまして、ただ海を撮りに行きました。 ライカが誇るモノクロ写真しか撮れない変態カメラ VS 変態SIGMA。 カメラ会最強のブランド力が成せる貴族の戯れと、JAPANが生んだ変態技能集団(褒めている)SIGMAのFoveonセンサー搭載dp2 merrill。 う〜ん、これはもう極一部の端っこのすみっコぐらしのカメラ

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          GRでフォトランとご褒美酒

          最近運動不足過ぎて体調が芳しくない。 極度の寒がりのため、基本的に冬季は半冬眠している。 故に読書と酒を飲むくらいしかドーパミンが誘わず、よって体調がますます芳しくないのである。 春の切っ先が見えそうで見えない3月、やっとこさ走り出す決心をした。 しかし、元来集中力が継続できない質であるため、黙々と走ることは辛いことこの上ない。走ることは好きなのだが、初めて見る景観や登山のように何かしら要所要所で刺激がほしいのである。 そんなときには、奥さん!RICOH GRですよ! コンパ

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          ぶらりおっさん写真旅+酒 『長門湯本温泉』

          おっさんがカメラ片手に温泉と酒を求めての一人旅。 今回は山口県長門市にあります長門湯本温泉。 おっさんは日々疲弊している。それはブルシットジョブと晩酌による肝臓疲労とシンプルに老化によるものである。 おっさんの疲れを癒やすもの、それは一人の時間、そして温泉と酒と趣味しかない。 おっさんはこれでしか癒せないのである。かのウィトゲンシュタインが言ったとか言わないとか。 故におっさんは、愛する家族を置いて、愛するカメラを携え、もっとも愛する温泉と酒を求めて、長門湯本温泉に舞い降りた

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          写真の中の時間の写真

          写真というのは、時間を写すものである。 そこにあった景観を、カメラの技術的・時間的制約のもと、一枚の写真に押し込める。 シャッタースピードを操作することで、人間の目では追いきれない「速い時間」や、人間の目という機構では再現できない「遅い時間」をメディア化することができる。 有名な話であるが、馬が疾走する姿を連続写真で撮影したことにより、初めて走る馬の脚の位置関係がわかったという。だから近代以前の疾走する馬の絵は、足が大きく開いていたりする。 遅い写真は、長時間露光撮影のよ

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          RICOH GRとLeica M Monochrom(typ246)、最高のスナップカメラとは?

          RICOH GRとLeica M、スナップカメラの両雄、姫路城にて会敵す!! ということで、2台のカメラを引っ提げて最高のスナップカメラとはなんぞやを考えながら、モノクロスナップに勤しむ。 スナップといえばモノクロであろう。森山大道、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョセフ・クーデルカ、エリオット・アーウィット・・・僕の好きなスナップ写真家はモノクロばかり、ということでカラーでエモいスナップ写真が好きな人はお帰りいただこう。 GRはカラーモード「ハイコントラスト白黒」で固定

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          SIGMA fp 動画と写真の狭間で

          SIGMA fpといえば、動画と写真をいわゆるシームレスに行き来できる、しかも手に収まるサイズで、というカメラであると思われていよう。 左様、まさしくfpはビデオでもカメラでもない、だがビデオでありカメラでもある、しかしスマホのように合理的配慮は持たず、それでいて世界と身体の関係性を繋ぐ道具ではある。 時間、それは流れ、止まり、逆行したり、幻覚だったり、機械的で、法的拘束力もあれば、胡蝶の夢だったりする。 人々は映像の発見以来、それをあの手この手で表現してきた。 そして表現

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          ウジェーヌ・アジェへの憧憬〜Leica M Monochrom(typ246)で商店街を撮る。

          つくづくこのカメラ、Leica M Monochrom(typ246)は路上を撮るカメラだと思う。 割りとポピュラーな被写体、例えば観光地やモニュメント的象徴を撮るとなんだか気の抜けたモノクロ写真になってしまう。 コントラストがやんわりしているからなのか?まあ、オールドレンズしか使っていないから、アポズミクロンならカリッとするに違いない。 して、このカメラ、なんでもない路上の風景、しかも人物のいない空虚ななんでもない路上を撮るのに適している。 ウジェーヌ・アジェにならんとす

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          出雲大社に初詣と見せかけてただ写真を撮りに来た異邦人

          クリスマスツリーを片付けて紅白歌合戦を見たあとに神社で深々とお辞儀するのが日本人である。 かくいう僕も日本人なのだが、子供の頃から初詣という儀式にほぼ参加したことがない。 無神論でも、宗教はアヘンな共産主義者でもなく、我が一族は基本的に家から出たくないのであった。 人混みがこの世の何よりも嫌いなのが遺伝的アルゴリズムによって決められているらしく、ド田舎に生まれたからという環境的要因だけなわけでは無さそうだ。 とにかくせっかちでちょっとしたトラブルが起きただけで家に帰りたくなる

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          ここ最近見た映画で良かったやつを語る!

          年末といえば一年の振り返り、誰かが勝手に決めた暦で右往左往するのもようござんす。 ということで、今年見た映画で良かったやつ。 あ、映画館のない低文明超弩級田舎に住んでいるため、新作はほぼないです。 「別れる決心」〜純粋単細胞♂殺しそりゃあもう一番槍はパク・チャヌクだろうて。 なんせ「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」「お嬢さん」と来てこの別れる決心。 いつものエログロハイセンスを封印し、「所作」と「距離感」と「間」だけで二人の男女の奇妙で本質的な繋がりを描いてしまう・

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          「モノクローム考」 Leica M Monochrom(typ246)で廃校を撮る。

          モノクローム専用カメラだからって、モノクロームに合う景色を求めがちになるのは、こりゃあ人間の業というものじゃよ。 ジブリキャラっぽいセリフのままに、モノクロームらしい景色を求めてヤックルと共にアシタカせっ記。 モノクロームしか撮れない糞変態カメラは、撮るものをそれはそれはよく選ぶのである。 もちろん何を撮っても良い。 しかし、カラーの失せた暗い写真を見ると、それは間違いであったと気づくのである。 モノクロームの良いところは、色というノイズ(邪念)を打ち払い、景観の光と線のコ

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          SIGMA fpを買って3年経ったのでレビュー「いつも傍らには君がいる」

          SIGMA fpを迎えて3年目の今年、それでもfpへの愛は深まるばかり。 というか、黒澤明でいう橋本忍、深作欣二でいう菅原文太、天山広吉でいう小島聡のような関係になったと思う。 fpのコンセプトが「あなた色に染めて」であるという確信に至ったのはつい最近であり、昭和の演歌の謳う悲哀の先にある真実の愛、これぞfpなのである。 冬の日本海、遠い想い人を慕う明け方のスナックのママの涙、これぞfpなのである。 fpは拡張性を初めから売りにしている。日本企業のいちばん苦手な製品だ。 iP

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          四国写真旅〜③善通寺と四国水族館

          前回の記事で金毘羅さん詣でを終えたけども、観光消費的焦燥により善通寺に向かうところの僕。いわゆる続きである。 Wikipedia様曰く、807年に真言宗開祖空海の父である佐伯田公を開基として創建された立派なお寺。 だだっ広い境内、金毘羅よりも観光客少なめ、若者も少なめ、久しぶりの静かな巨大寺院。 巨大寺院・・・大好物である。 西本願寺とか最高、ミャンマーのクレイジー金ピカ寺院なんかみんな裸足で寝ちゃってたり、タイではブッダが寝ちゃってたり、仏教寺院はとにかくデカくて静かでお

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          紅葉を撮りにPENTAX 645DとSIGMA fp携えて〜「撮らされる写真」

          紅葉を撮りに行こうよう、桜や紅葉は以前書いた通り「撮らされる写真」であり、正直好きではない。 なぜならあるシーズンしか機会がなく、しかし毎年恒例であり、歴史的文化的価値を含み、そして大挙して人々が押し寄せ大量の写真データで埋め尽くされる景観、それが「撮らされる写真」である。 だがしかししかし、運よく撮れた平日有給、これは行かずにはおれないのが写真趣味者の哀しき性。気づけば島根県出雲市は鰐淵寺に舞い降りた。 「撮らされる写真」は質/量ともに圧倒的であり、ヒエラルキーが形成でき

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