「知の巨人」松岡正剛氏を通して読み解く東アジア
こんばんは。テツジンです。ご訪問ありがとうございます。
本日、「知の巨人」と言われる編集工学研究所所長・イシス編集学校校長の松岡正剛(まつおか せいごう)氏を通して東アジアを読んでみたいと思います。
松岡正剛という名はウェブ「千夜千冊」で知りました。「千夜千冊」は読書エッセイサイトで、2000年2月3日の中谷宇吉郎の『雪』の書評からスタートし、紹介されている本は1794冊になります(2022年2月7日時点)。
松岡氏の仕事場には数万冊の本、自宅にも小説などを中心に大量の本があるようです。その読書の守備範囲は極めて広きに及んでおり、知の巨人と言われています。松岡氏はそ著書『多読術』でも多彩な読書歴を披露しています。
本書の各章とも読みに値します。私が特に印象に残り、お勧めしたいのは第六章の「キーブックを選ぶ」です。松岡氏は本書でたくさんの「キーブック」を紹介しています。たとえば、宮本常一の『忘れられた日本人』、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』、ミシェル・フーコーの『知の考古学』も、甲斐大策の『餃子ロード』などをあげています。
松岡氏は上記の『大アジア』(角川ソフィア文庫、2020年)で23冊のアジア論に関する本を詳しく紹介しています。それぞれ「キーブック」になる本である言えます。また、松岡氏は、元法政大学総長で、日本近世文化・アジア比較文化である田中優子氏との対談本『日本問答』で日本とアジアについて自由闊達の議論を展開しており、読むたびにたっぷり知的刺激を受けます。
松岡氏のウェブサイト「千夜千冊」のほか、数々の「キーブック」となる著書を読み、「日本」を「問答」したい、「(東)アジア」を「問答」していきたいと考えます。
参考文献
・松岡正剛『多読術』ちくまプリマー新書、2009年。
・松岡正剛・田中優子『日本問答』岩波新書、2017年。
・松岡正剛『大アジア』角川ソフィア文庫、2020年。
・松岡正剛『日本文化の核心ー-「ジャパン・スタイル」を読み解く』講談社現代新書、2020年。
・Youtube」cut up books 01「立てる柱・むすぶ祈り・訪れる神」『日本文化の核心』
・ 『毎日新聞』(特集ワイド、2021年1月23日、朝刊)
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