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【読書雑感】『孤独のチカラ』

ご訪問ありがとうございます。
本日、齋藤孝氏の『孤独のチカラ』(PARCO出版、2005年)について簡単に紹介します。

齋藤孝氏は膨大の著書を世に送り出しています。今まで関連著書を約50冊を読んできました。その中に特にこの『孤独のチカラ』が印象に残っています。

齋藤孝氏の『孤独のチカラ』(PARCO出版、2005年)



つまり私の提案は、一人の時間をリラックスして過ごそう、自分自身を癒そうという主張ではない。もっと自分自身に向く合うような時間、もしくは自分の技量を深めていく時間を持とう。それこそ脳を真っ赤に燃え上がらせる知的活動のひとときは、誰もが持つべき孤独なのだ。

(齋藤、2005年、5-6頁)

まずは群れから離れる決意」「群れて成功した人はいない。 (32頁)

もちろん、ふだんは仲がよくていい。だが、そもそも学びの第一の構えは単独者であるということを理解してもらわなくてはいけない。(34頁)

友達と離れる、あるいはあえて自分が除け者になる。最後、自分が一人で余っても構わないと思える。それが学ぶ基本(35頁)。

孤独と言えば、友達がいるかどうかの狭い議論になっているきらいがありますが、齋藤孝氏が強調しているのは、自分自身に向き合う時間を大事にすることです。この本を読むたびに元気をもらっています。

この本は、自分が繰り返し読むだけではなく、長男に紹介しています。そして、非常勤講師先の学生たちにも紹介しています。

先週の講義で紹介したら、多くの受講者から「心を打たれた」ような感想が寄せられました。

あらためていい本の影響力は大きいと実感しました。


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