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プロジェクトアドベンチャー(PA)で部内の結束を高めるよ

アドベンチャープログラミングワークショップを受講してからおよそ二年。組織の中で実践者としての活動を続けてきました。

今回は営業職のメンバー14名に対して「仲良くなれるアクティビティを」という要望を受け、半日のPA研修を実施しました。背景としては部署異動や中途入社のメンバーの迎え入れ、これから来ることがわかっている繁忙期をチームの信頼で乗り切りたい、というテーマがありました。第一回の研修では「まずは仲良く」がテーマになっていて、来週「チームとして機能するためには」というテーマが待っています。

アドベンチャープログラミングを学んで以降、インプロ(インプロビゼーション[即興(演劇)])にも強い関心を持ち、下記の本なども読んで、その2つをかけあわせたアクティビティにしよう、と考え、この半日の研修を実施しました。

PA においては「IB:icebreaker」「DI:deinhibitizer」と呼ばれる、緊張の緩和や(恥ずかしいと思うような気持ちの)抑制を解く、というアクティビティと、インプロの相性がとても良いと感じているので、双方のアクティビティをミックスしました。

PAで実施されるアクティビティなどは、書店では「学級経営」のコーナーに「レクリエーション」「ゲーム」「アクティビティ」というキーワードでいくつかの本が見つかるのでそれをご覧になるとイメージしやすいと思います。背景やファシリテーションのことを一旦忘れると、おすすめの本は以下の2冊です。

実際に実施したアクティビティは​
・空中に頭や手や肘を使って文字を書く
・全員で声を出して途切れさせないようにする
・コピーキャット
・インパルス
・そこでストップ
・ネームトス
・星のパワー/ブラインドポリゴン
・TPシャッフル

というもの(名前がついているものとついていないものがある)を実施しました。「星のパワー」では、全員で相談しながら、一本のロープでできるだけ大きな星型を作ってもらい、「ブラインドポリゴン」では、全員が目をつぶった状態でひもを使って正方形を作る、というアクティビティをしました。

目をつぶったときと開けているときでは、達成したときの満足度に差があった、と参加者からコメントをいただきました。(詳細は秘密)

第一回研修を踏まえて

以前より感じていたことですが、「チームビルディング」をしたいという要望に対して、「何かのアクティビティをやれば解決する」なんてことはない と思います。この日もアクティビティ中に1:1など少人数で話し合うときは積極的に話すことができているものの、全体に対して意見を投げかけると黙ってしまう、いわばまだ心理的安全性は高くない、という状況も見受けられました。

アクティビティの目的の一つである、(恥ずかしいと思うような気持ちの)抑制を解く ということに対しては、この数時間だけでは十分には機能しなかった、ということでもあると思います。

自身が参加したときは「自分と向き合う5日間」になる合宿だったので、ロバート・ブリンカーホフによる、ハイ・インパクト・ラーニング・プロセスのように、4(研修前)対2(研修)対4(研修後)の研修後の日常生活の中に以下にして研修を思い出す要素を入れるか、ということがポイントになると思いました。

次回の研修予定は

「TR:trust」や「IN:initiative」と呼ばれる、信頼やグループでの課題解決を通じたアクティビティを多めに入れて、チームの段階をタックマンモデルの形成期から混乱期→統一期へ遷移させられるようなアクティビティを導入する予定です。

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