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極限微小世界は表面積依存物理量となる

物を細かく砕いていくということは、表面積を増やしてゆくということである。
塩を水に溶かすということは、固体が立体としては見えなくなるということである。
立体として見えないというのは表面積だけの世界に移行したということであろう。
質量というのは表面積比例物理量の積分表現である。
物体を細分化してゆき最終的には原子に至ると考えられている。
細分化していくと物体は立体相似的にどこまでも小さくなるのではない。
体積や質量に比例する物理量は無視できるようになり、一方表面積に依存する物理量が増えてゆく。
一次元のヒモが増えてゆくことを観測できないが、表面積依存物理は増加することがすぐにわかる。硫酸銅を溶かせば水溶液が青くなる。色というのは表面積依存物理量(表面の性質)である。
塩を溶かせば電気を帯びた表面積だけの存在になる。電気、あるいは光も表面積依存物理量である。距離の2乗に比例するというのは表面積に比例するということと同値である。
空間を伝播するというのも表面積が増加していくというのと同値である。
従って物を細分化することの極限をとれば、全ての物理量を表面積に依存する大きさをもつものにすることと同値になる。
原子、電子の世界は表面積だけの世界といえよう。



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