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光子のイメージ

 私は光をポテンシャルのみが空間を伝播する現象だと書いてきた。
 光は物体にあたって吸収されればエネルギーが決済される。そのポテンシャルは物体の振動運動エネルギーに換えられる。この分、光は消滅する。
 では光子と呼ぶ粒は実際あるのか?
 光は物体ではない。実際には粒など存在しない。また真空を伝わる光は振動する実体でもない。何も振動などしていない。振動するものがないから減衰せずにポテンシャルが伝わるのだ。
 真空が振動するわけがない。
 光は剥離した空間の一部だ。これは振動したくても振動できないのだ。
 どういうことか?
 
 水の上に赤インクをポタンと一滴垂らした場面を想像してみよう。
 水面にはインクが拡がっていくだろう。これはそのインクを落とした点が固定された位置にあるからだ。だからその点を中心として時間を得て拡散できるのだ。
 もしこの点の位置を固定する作用が全くないとしたらどうなのか?この点が一秒後には30万km離れたところへ次々と移動してしまうとしたらどうだろうか?この場合、時間をもらえない。
 そうインクが拡がる間もなく初期座標が移動してしまう、つまり固定端がなければ振動しないし拡散もせず、初期座標のみがそのまま空間を勝手に永遠のかなたへ去っていくしかないわけだ。
 光速で移動してしまうと持ち時間が0なのだ。
 そう、これが光だ。振動もせず、拡がりもせずに一点座標だけが移動する。だから光子というモデルで思考すると光電効果を説明し易かった。
 その飛んで行った座標点が物体に捕まれば、そこで振動、拡散できるのだ。
 この飛んで行く座標点というのは空間の破片だ。物体の破片ではなく空間の破片だ。そもそも空間というのは断片の集合だ。それじゃあさっぱりイメージできないという方は、空間は座標点の集合だとイメージしてほしい。
 人間が数学の時間にイメージする座標というのは整然としたxyz直交座標系だろう。
 だがこの世界は人間が数学によって作ったわけではない。自然が人間の創作に従っている理由はない。
 座標点は不均等に分布しているはずだ。物体があれば座標点は無数に密集しており、なければ座標点もない。座標点と物体はセットで存在する。
だから物質密度の高いところでは座標点も密だし、物質密度のの低いところでは座標点も疎だろう。
 空間が重力によって歪むという表現はこの座標点密度のことでもあるだろう。重力場を構成する主役は物質だ。これが高密度ならば空間座標点系も高密度だ。光は空間を通過するならば空間のあるところを通過するだけだ。大きな重力場であれば空間密度つまり空間自体の存在にも密度勾配があるから空間がリッチに存在する経路を光は進むことになる。
 光自体も先程から述べているように空間の断片、つまり座標点だ。他の座標点と異なるのはポテンシャルを帯びた度合いが座標ごとに異なることだ。座標点がもつポテンシャルとはそれが物体に捕捉された瞬間にわかる。それまではわからない。
 どういうことか?
 この座標点には振動数だけが隠されている。だが振動はできていない。物体にあたって初めていくつの振動数をもつ座標点なのかが判明する。
 我々か宇宙空間と普通思っている空間だって光速で飛び交う座標点の集合だ。でも光はそこらじゅうにはないだろうと言われそうだ。
 それは隠された振動数が1/secよりずっと小さいからだ。一年に1回以下の振動数かもしれない。そう地球の太陽周りの振動数だ。
 このような非常に小さな振動数の座標は非常に大きな波長と振幅を共振体に与えることになる。
 これが重力場の正体だろう。
 可視光線というのは非常に潜在振動数の大きな座標点(空間)の移動だ。これが光子の正体だろう。

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