労務管理の仕事を担当するにあたって思うこと

人事の仕事で、その中でも労務管理と言われる仕事だと、給与計算や社会保険手続き、雇用契約などの業務があります。
複雑な仕組みを理解し、ルールに基づいて行うのですが、そのルールと目の前で起こっていることがどのように対応しているのかを理解する必要があります。

役所的な手続きは、すぐに調べて、すぐに理解する

社会保険の手続きや源泉所得税の関係のことで、必要な能力としてはすぐに調べることができる力です。
自分で調べて、そして内容を理解できること、それがスキルです。となりに詳しい人がいたとしても、まずは自分で調べるようにしたい。
見るべきは厚生労働省のサイトです。色々解説している人がいますが、見るべきは大元の情報です。
まったく初めての人だと何が書いているかも意味がわからないでしょう。
基本的な考え方や言葉を知っておく必要があることを痛感させられますので、そこからは簡単に解説したもので少しずつ理解するようにしたい。
言葉もきちんと覚えると、人と話ができるようになります。

わからない時に、年金機構やハローワークに直接問い合わせて教えてもらうことがあります。その時も、用語を覚えて使うようにしたいです。職員は最低限のことは知っている前提で話をしてきます。
下手するとまともに質問すらできない状況になるかもしれません。

結局のところ、ある程度自分で勉強する必要があります。この苦労は一般的に光が当たらないですが、皆さんどうやって覚えていっているのでしょうか。

勤怠管理・給与計算は改善を考えながらやってゆきたい

従業員の労働時間管理、給与計算についても労働基準法の知識が必要なのですが、あとは社内の規程をきちんと理解する必要があります。
頼るのは引き継ぎメモではなく規程であって、実際と違うのであれば、規程を変更してゆく必要があるでしょう。
イレギュラーなことも起こるでしょうし、臨機応変な対応が必要なケースもあるでしょうけど、どの世界でもルールは少しずつ、守らなくなりうやむやになります。
厳格に管理するのか、多少余裕を持って運用するのか(そしてそこに違法性はないのか)、会社の考え方次第です。

※ちなみに私は「会社の考え方」という言い方は好きではありません。経営者の考え方がトップダウンで降りてくる会社であればそれが会社の考え方ですし、管理部門の合意形成や社員全体の共通の価値観がが会社の考え方かもしれません。「人事ポリシー」みたいなのが明文化して掲げられてあっても実際と違ってたりします。民主的に決めたいという人もいますが、会社は組織なのでそれも違うと思っています。

理解し、考える

正直いって、そんな楽しい仕事なんかじゃないと思っています。
複雑である一方、定型的なオペレーションの面も多い。
ただ、その先には経営に関する問題やその改善につながってゆくので、きちんと覚え、自分で考える力は身につけてゆきたいです。


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