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『Another of The World Won't Listen』セルフ・ライナーノーツ

皮肉なもので、過去に何度かアルバム発売中止などがあった結果、48歳になった今、こうして人生初のソロ・アルバム発売の際には2種類同時発売というボリューミーな内容で発売する事ができ、また、2枚同時購入するとフル・アルバムと言っても過言ではない11曲入り特典CD『Another od The World Won’t Listen』が作られ、そしてこうしてその特典CDのセルフ・ライナー・ノーツを書く事が出来ているって訳だ。

何が転じて福と成すかは、長く生きてみないと分からないものである。アルバム発売放棄を二度も喰らったり、とある音楽制作会社からのパワハラを喰らい、もう引退しようとしたクリスマス・イヴなどは、これ以上無いだろうと思うほどの不幸のどん底であったし、その精神的ダメージからなかなか這い上がれない時期も長くあったのだが。

まあ、それはさておき、この自主的に書くセルフ・ライナーノーツはあくまで特典CD用なので詳細は書かないが、どういう経緯で作られたものなのかは記しておこうと思った次第なのである。


01. 光の中へ

2019年10月30日になりすレコードから7Inchで発売された「ひとめぐり」(NRSP-772)のカップリング曲のアルバム・ミックス。エレピをNord Grand(詳しくはWebVANDAの吉田哲人インタビューを参照)に差し替えるなど、もろもろ細かな変更はあるが、基本的なアレンジの変更はない。

02. ごめんね

2019年11月20日になりすレコードから発売された『GREENPOP』の初回限定盤付属の「GREENPOP REMIX」に収録された「ごめんね -TETTOはNEO NEW MUSIC MIX-」が元。リミックス時には使われなかった原曲データから復活させたトラックがあり、リミックスVerとアレンジが多少異なる。

03. ROMA!

R⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎e在籍時に作っていたアルバム用の曲。2004~2005年くらいに作ったように記憶している。ヴァース部はキーを変えて『Readymade Digs Classics』に収録されている「チャイコフスキー / ピアノ協奏曲第1番(Columbo's Beautiful Human Life Mix)」に転用した。

04. Liaisons Dangereuses

2002年2月27日にレディメイドインターナショナルから発売されたコンピレーション『WORLD IS WAITING FOR US』(RMCA9001)収録曲の別ヴァージョン。未発表。これもR⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎e在籍時に作っていたアルバム用に色々変更していた。

05. Moonshine

R⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎e在籍時に作っていたアルバム用の曲。 2005年くらいに作ったように記憶している。どの会場かは失念してしまったのだが、Les Hairの一員としてライブ時にステージに上がっていた頃、Les Hairの曲に混ざって披露されている。あいさとう(現:ジーノサトー)さんがどういった心境でこの曲をセットリストに加えたのかは知る由もないが、その後発売された『ウィークエンダーのポップ・コンチェルト』には収録されなかったので、結局のところ真相は闇の中…

06. Beautiful Dreamer

2008年07月09日にKing Internationalから発売されたコンピレーション『JAZZ CONNECTION ~around the shibuya corner~』(KICP-5050)収録。同様にR⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎e在籍時に作っていたアルバム用の曲。2005年くらいに作ったように記憶している。アルバムのデモCDを個人的に作り、事務所にも渡していたのだが、なんの反応もないまま時間が経ち、コンピ収録のオファーがきたのでこの曲を提供したところ「いい曲ね、やるじゃない。」と社長に褒められたのだが、こちらとしては「随分前に渡している曲なんだけれどなあ…。」と事務所の人間は誰一人聞いてない事実が分かり、この事務所にいる限り自身のアルバムが出ることはないと悟る。

07. Flower Junktion

1998年にOrange Recordsから発売された『Fab Harmony From Oranges』(ORGR001)収録の「Orange Cut / Flower Junction」のエディットver.。ちなみにThe Orangersの高橋晴一さんは架空の人物ですがこのシングル発売後、お亡くなりになっております。

08. Dislocation Dance Rock

2000年にOrange Recordsから発売された、”追悼盤”ステッカーでお馴染みの『I ♥ NW』(ORGR-006)収録曲のエディットver.。オレンジレコーズから発売されたThe Orangers関連をいま聞くと、悪ふざけが過ぎる…と閉口してしまう。若さ。若さってなんだ。

記憶が曖昧なのだが、『I ♥ NW』のファーストプレスは銀’追悼盤’ステッカー・ライナー”無し”、セカンドが銀’追悼盤’ステッカー・ライナー付、サードがステッカー無し・ライナー付、フォースが白’追悼盤’ステッカー・ライナー付、だったように記憶している。意外と売れたんでよく中古盤屋さんでも見かける。主に安レココーナーでだが。

09. 303 Tetto

良いタイトルが思いつかなかったのでこれにしたのだが、当然、あの曲ではない。地獄車REMIXアルバム「ジゴくもん」収録の、Dr.Tetto Remixで吉田哲人が制作した素材だけを再利用したトラック。

10. Edger

2014年1月10日に発売された『Sushi Disco』収録曲のShort Edit。元々13分48秒の曲なので、こちらに収録されたバージョンも長いが、長さ言えばこれでも約半分。

11. C'mon Everybody

2012年11月21日にSPEEDKING PRODUCTIONSから発売されたコンピレーション『SPEEDKING Vol.5』(SPK-09)収録曲のリアレンジ。