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日本史よりプログラミングか?:私が楽天社長ならこう考える

新経済連盟を発足させた楽天・三木谷浩史氏とドワンゴ・夏野剛氏が日本の経済や社会問題をテーマに意見が交わしたトークセッション

出演(敬称略):

三木谷浩史(楽天株式会社代表取締役会長兼社長・新経済連盟代表理事)

夏野剛(株式会社ドワンゴ取締役・慶應義塾大学大学院 客員教授)

増子瑞穂(アシスタント)

ネットで、この話題があったので、テキストで読んでみました。

「日本史なんかより、プログラミングを教えるべき」三木谷浩史氏と夏野剛氏が日本の技術者不足を嘆く (ログミー)

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三木谷:だいたいいわゆる情報工学であったり数学であったり、いわゆるコンピュータサイエンス周りの卒業生って日本に2万3千人しかいないんです、大学から出ても。中国で多分、百万人超えているんですよね。
夏野:そうか。
三木谷:これがかなり厳しいですね。
夏野:実は理数系に女子の割合が増えているらしいんですけど、工学系は全く増えていないんです。いわゆる、基礎科学系とか理学・化学の世界は増えている。あるいは、医者の世界ですね。工学系とかプログラム系はあんまり実は増えていないらしいですね。やっぱり女性活用だよね。
三木谷:英語化は楽天の英語化であったり、今のTOEFL化とかで、結構うまく世の流れを少しは変えられたかなと思っているので、次はちょっとプログラミング、日本国民のプログラミング力を上げるというプロジェクトを。
夏野:賛成だな。僕はやっぱり中学くらいからやらせるべきだと思う。別に日本史なんか教えなくていいから。

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ハッキリ言います。日本史を学ぶくらいなら、世界史学んだ方が良いです。

私は、個人的には、イスラム史をお勧めしています。この分野の知識人は圧倒的に少ないので。欧米にも。良く、「日本人は日本の事を語れなければグローバル社会でやっていけない」と言われますが、<それは違う>と思います。イスラム史をしっかり(欧米の視点だけではなく)広範囲に学び、「私はイスラムに関してはこういう意見だ」と、国際社会で積極的に意見をすれば、グローバル社会で十分「互角に戦える」とすら云えるのではないでしょうか。

世界史と言うのは、非常に奥が深いです。地理的な知識を要求される事も有れば、科学史や哲学史を含めた総合的な知識を要求される事も有ります。文学史も。分散して断片的な知識をインテグレーションする手法は、世界史から学ぶと面白いのではないかとすら思っております。日本史より世界史を!

もし、私が「プログラミング関係の人材を増やしたい」と真剣に願うのであれば、

楽天Koboでプログラミング関係の電子書籍を無償化

する事を考えるでしょうね。然も、負担は楽天持ち。ある程度、利益の事も考える必要がありましょうから、Kobo端末(と言うかアプリ<も>)につき年間10冊、とか、ある程度の制約は加えるでしょうけど。あとは、IPアドレスの重複の監視/Macアドレス監視程度。バウチャーチケット活用でもいい。

まあ、これを応用して、楽天Kobo端末や楽天Koboアプリ(PCアプリケーション含む)上の、著作権のはずれた無料書籍(例:夏目漱石)を、分かりやすく教科書化(再統合)する事もアリでしょう。「3年後になったら課金」と言う形で、講談社のブルーバックスシリーズを楽天Koboが買い取って、と言うのも理想形のうちの一つかなと。高校生や大学生、<相当>喜ぶのではないですか?日本の科学技術のレベルを向上させることに「大いに」貢献し、ムハマド・ユヌス氏(注:グラミン銀行創設者)並みに「社会起業家」として認識されること間違いなしです! (^_^)v

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950ページ超え! Androidアプリの開発入門テキストが完全無料公開

(うえぶまなぶ)

こういう、「無料化」は、ドンドン促すべきだと考えます(NewsPicksについているコメント数だけでも、関心度の高さは解るでしょう。世間が考えているのは「こういう事」なんですよ)。私が楽天社長であれば、こういう情報を目撃したら、テキスト自体を「買い取って」、Kobo端末・アプリ用に圧縮して、無償配布を「PR」するけど。

英語だと、ファインマン物理学が無料で読めます。理学系のみならず、工学系にも必須ですね、言うまでもなく。こんなのが当たり前にある「英語圏」と、対等にグローバル社会で戦っていこうなど、無理ですよ、今の「アブラギッシュな」資本主義に翻弄された出版業界がのさばる日本と言う社会である限り。

日本でも、日本語でプログラミング関係の書籍の無償化が進めば、IT技術者の層の厚みを増すことに大いに貢献することになるのではないでしょうか。

矢張り、「理想的なIT社会はこういうものです」と、自らが提示しても良い気がいたします。「率先垂範(そっせんすいはん)」と言う四字熟語を、道徳教育などの前に、教師と国会議員辺りに教育する必要があるのかな、と思っておる次第であります。^^; 況や、三木谷さんをや。(笑)

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著者:

北畠徹也(英語:Tetsuya Kitahata 露語:Тэцуя Китахата)は、1974年生まれ。1993年東京大学教養学部理科2類入学、1999年同大学法学部私法コース卒業。北海道生まれのアントレプレナー。現在:株式会社テラ・インターナショナル代表取締役。ICIT(Information, Communication and Integration Technology)コンサルタント。タイ王国バンコク都在住。

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