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背任罪と英米法: グローバル社会の齟齬と罪意識

国民性 (National Traits) - フランスの諺より

Q. "自分の妻が寝取られたときにどうするか"

A.

スペイン人: 相手のオトコを殺す

(名誉を重んじ、後の事まで考える余裕がないため)

イタリア人: オンナを殺す

(嫉妬深いが臆病なので)

ドイツ人: 自殺する

(自尊心が高く内省的なので)

フランス人: 自分も浮気する

(享楽的なので)

・・・ここまでがフランスの諺。

更に、

イギリス人: 誉れ高く思惟した挙句、自伝で告白

アメリカ人: 弁護士事務所に駆け込む

日本人:  どのように隠そうか悩み悶えて何もしない(出来ない)

・・・お粗末。 :-)

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英米法

国民性 (National Traits) - フランスの諺より

Q. "自分の妻が寝取られたときにどうするか"

A.

スペイン人: 相手のオトコを殺す

(名誉を重んじ、後の事まで考える余裕がないため)

イタリア人: オンナを殺す

(嫉妬深いが臆病なので)

ドイツ人: 自殺する

(自尊心が高く内省的なので)

フランス人: 自分も浮気する

(享楽的なので)

・・・ここまでがフランスの諺。

更に、

イギリス人: 誉れ高く思惟した挙句、自伝で告白

アメリカ人: 弁護士事務所に駆け込む

日本人:  どのように隠そうか悩み悶えて何もしない(出来ない)

・・・お粗末。 :-)

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さて。本論。

<背任罪>

日本の刑法であれば、

第二百四十七条(背任)
Article 247. (Breach of Trust)
他人のためにその事務を処理する者が,自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で,その任務に背く行為をし,本人に財産上の損害を加えたときは,五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
When a person who is in charge of the affairs of another, for the purpose of promoting his/her own interest or the interest of a third party, or inflicting damage on another, commits an act in breach of legal duty and causes financial loss to another, imprisonment with work for not more than 5 years or a fine of not more than 500,000 yen shall be imposed.

辺りがあります。

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背任罪自体は、「大陸法体系」で、ドイツ法等にはありますが、英米法やイタリア刑法には有りません。背任行為(Breach of Trust)自体は、英語でも概念は存在しますが、ウィキペディアにも英語で「罪」が載っていないのはそういう理由です。

フィリピン(アメリカ法と類似しています:但し、刑法だけは、スペイン系の言葉が色濃く専門用語に残っています)に行って、色んなトラブル抱えたうちの大部分が、「背任罪」に関するものだと気づきました。多分、これは、「良識」「良心」の根本に潜む問題なのでは、と思うくらい、分かりやすく数回あります。

要は、ホテルにモノを置いた状態で、そのホテルの経営者が(ホテルの値段の)交渉を図ろうとするのが「当たり前」と思ってたりする類。私とかは、日本国刑法熟知しているので、「それは犯罪だろ!」と思うのですが。そこに罪意識が0。そりゃ〜、トラブルになりますわ・・・。モノ(荷物)を使えない事による経済的な損失は誰が負担するとでも?私法で自衛的にやれ、と言う発想なのでしょう。警察に数回行っても理解不能だったことを考えても(そもそも、怠惰なので動こうとしないのですがorz 警察署で突然お尻をフリフリして歌い出す女性警官がいたのは流石にな〜・・・)多分そうです。

実は、今(フィリピノとの間で)抱えている問題は、まさにコレです。「日本法を適用します」と言う英語を使っているのに、解っていない。罪の意識レベルで違うのであれば、まあ、そうなるわな。。。。orz

「経済活動での裏切りは長期的に国家に影響を及ぼす」と言う様な、自衛努力を超えた国家権力の発動と言う事。まあ、これがあるので逆にドイツや日本では安心して営業活動を出来たのもあって、それが、戦後の復興等にも大いに役立ったと言えないでしょうか。日本人が優秀、だからではなく、背任罪を含めた大陸法体系が経済活動全体にとっては優秀だった、と言う一例。

「長期的な関係」(Long Term Relationship)を前提にする付き合いには、「TRUST」「信頼関係」は欠かせません。その「TRUST」を、国家が保証するのは、理に適っていると思うのですが如何でしょうか。実際に強い国を作ったのは事実なのですし。

因みに、タイ法も、大陸法体系です(刑法は)。

http://repo.lib.ryukoku.ac.jp/jspui/bitstream/10519/3545/1/KJ00004863086.pdf

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今後、グローバル社会やネット上でトラブルを抱える大半は、もしかすると、「刑法を伴った罪意識」の部分になるかもしれません。特に、日本の移民を考えた時、根柢に残る「犯罪意識」の部分に関しては、注意深い監視が必要かなと思います。

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