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思考訓練の場としての英語教育論

(初掲: 2015/02/24)

国公立大学の前期日程試験(2次試験)が、(ぼほ)明日と明後日(02/25 - 02/26)のようですね。寒い中、受験生は体調管理を含めてとても大変だろうと思いますが、実力を十分に出し切って、未来の素晴らしい大学生になれるよう精一杯頑張ってください!タイ王国バンコク都より、応援しております! Hooray! (^_^)v

さて。教育問題と言うのは、大体どこに行っても盛り上がります。まあ、そりゃそうですね、誰しもが必ず「体験」する類なのだし。

今回は、「問題」と言う視点からちょっと離れて、良いテキスト(参考書)のご紹介でも。

私は、(団塊ジュニア)高校1年生で英語・物理・化学・数学の教科書及び参考書は終了していました。2年からは、Feynman Lectures on Physicsの原著 (リンクは、無料の電子ブック)や、ランダウ・リフシッツ(英語:原著は因みにロシア語です。 Курс теоретической физики - Л. Д. Ланда́у - Е. М. Лифшиц)、大学教養の化学の(英語の)教科書、解析概論(日本語:高木貞治先生著)、等、自由に読みこなしていました。夏休みに、全国の優秀な高校生が集まる、「数理の翼」セミナー(広中平祐先生主催)などに行って、京都大学理学部物理学科に行こうかなと思い立ったのもあるので、受験勉強も「適度に」こなしていました。まあ、そんな感じだったので、2年の冬休み期間中に代々木ゼミナールに行ったりして、高3・予備校生向け難関大学対策(含:医学部)の講座等も興味本位で受けていたりするのですよね。矢木哲雄先生と言ったかな、数学の先生(大学入学後、2年の冬学期のみの受講だったのに覚えていて下さって、ドイツ料理の店に北海道大学医学部志望の7浪生と連れて行って下さってありがとうございます!)。その矢木先生が、「キミの様な人間ならこれとこれがオススメ」と言う本を紹介してくださいました。それらが、以下:

・思考訓練の場としての英文解釈(1) 多田正行著

・思考訓練の場としての英文解釈(2) 多田正行著

・有機化学特講 大西憲昇著

他にも、「無機化学特講」(大西憲昇著)や、後日発刊された「思考訓練の場としての英文解釈(3)」(多田正行著)もあるのですが。化学は、この2つの本で、かなり完璧になると思いますね、勿論、暗算力が大事、化学は。 ^^;

これらの本は、いずれも、「名著」と呼ばれており、「思考訓練の場としての英文解釈」に至っては、ラサール石井さんなど、「隠れたファン」が相当多い参考書です。まあ、私から見れば、大学生でも十分通用するのでは、と言うレベルです。人によっては、勿論、社会人になって愛用しても良いレベルでしょう。若いうちから、良本に出合えることは、人生の何よりの悦びですね。

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私は、ネイティブでもありませんし、留学もしていません。ですが、海外に行って英語で苦労をする事も無ければ、ビジネスのシーンでも英語は大いに活用しています。相手の英語力の低さに困る事はあっても、自分の英語力の所為で、と言う事で困ることはそうありません(有るとしたら、特に書くのが早く文法もほぼ正確なので、ネイティブと間違われて感情的にチャットされるくらいでしょうか)。まあ、そんなベースと言うのも、実は、この「思考訓練」シリーズのお蔭だったりするのですよね。

今後、IT化によって、翻訳家や通訳の需要に大きな伸びは見込めなくなると私は思います。グーグル翻訳でも、かなりの事が出来ますしね。私のEngRish (!_!)ですら、キチンと認識してくれますよ?

然し、私は、「実用」の側面ではない、「思考訓練の場としての」外国語学習をお勧めしたいと思います。まあ、ハッキリ言えば・・・英語と言う媒体を通じて、国語(日本語)の再認識、復習が出来たりするわけです。そして、様々な脳の部位を駆使するいい訓練になります。ネイティブの言語とは違う言語で思考するという努力は、受験期以外で中々ないのだろうと思います。勿体ないので、その「機会」を是非活用していただきたい。

因みに、私が英語を学んだ際は、ラテン語、ギリシャ語、ドイツ語等もちょっと研究していました。どういう派生がされているのだろう、であったり、どういう発音のずれがあるのかな、だったり、「未知のものに対する態度」と言うのは、英語の学習を通じて得たものがかなりあるのだろうと信じております。

親が英語圏と日本語圏、等と言う理由で、英語と日本語を使える人も居らっしゃるのでしょうが、あまり「使い物にならない」最大の理由は、大人になってから接するであろう「未知との遭遇」への対処法の訓練が出来ていない事が挙げられるのでは、とすら思う次第です。

「思考訓練」シリーズは、「暗殺剣」と言う別名があるくらい(笑)、使う人を選ぶ類なのだろうなと言う気がいたします。まあ、でも、チャレンジして損はないです。高校の時に出来ないのなら、大学に入ってからじっくりやればよいです。時間は待ってくれます、20代くらいまでは。じっくり腰を据えてやれば、脳みそのいい鍛錬になりますよ? ^^;

あ。因みに。社会人で、どうしても英語をマスターしたいと思われる方、いらっしゃるのであれば、

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