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#31. インド旅行記:ハンピ(Hampi) 後編

前編、中編はこちら。

<3~4日目>
最終章となる後編スタート。
3日目の朝。アラームが鳴り0430に起床。ウルトラ朝激弱人間としてこんな時間に起きれたこと、もうそれだけでこの日1日90点だ。準備をして0500に宿を出発。サンライズを見る為マータンガー丘(Matanga Hill)の頂上へ向かう。インド人に道を聞きながら約1hをかけ0600前に頂上到着。朝から汗だくになりながら石段を登った。
さぁ、ばっちこい。

が、が、が、朝日が出てこない。一向にその気配が無い。0600頃には見れると思ったのだが。まぁ多少霧っぽい感じがしないでもないので、30分程待つことにした。それでも出てくる気配が無かったので降りることに。汗も引いてきたし。残念だが仕方ないかと思い下山。そして少し歩きだした時に友人が一言。


「あれ、朝日じゃない?」


いやいや、そういうのやめようぜ。そんなさ、そんなことあっちゃいけないじゃん。そんなの悲しいじゃん、と思い見たら


がっっっつり朝日が出てた。もう、ここぞとばかりに。


「お、マジだ」と軽く言いながら大分やられた。とはいえまた登る気にもならなかったので、とりあえずその場で写真を撮る。「逆に下から撮る方が貴重でしょ」と訳の分からない理屈を放ち均衡を保つ。逆って何だ、逆って。

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まぁしゃーないということで、マータンガー丘麓のアチュタラーヤ寺院(Achutharaya Temple)を散策。次にヴィッタラ寺院(Vittala Temple)へ向かう。この道中でも写真攻めラッシュで本来20分で行ける所を倍かけて到着。ざっと見てまたメイン通りへ戻る。

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時刻は0900頃。朝が早かったので、宿へ戻り午後の為に一度仮眠をとることにした。チェックアウトは1100だったが延長料金を払い1400まで爆睡。その後ランチで再び「Mango Tree」へ。ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)とシズラー(鉄板料理。チーズがかかってた)を食べ暫し休憩。その後はTシャツ屋へ行き、恐らく多くの日本人観光客が買うであろう"Don’t worry, Be Hampi"のタンクトップ(Tシャツもあった)と、恐らくあまり買う人が多くないであろうシヴァ神がプリントされたTシャツを購入。タンクトップは肌感とサイズがジャストでお気に入り。毎日家で着てる。シヴァ神Tシャツは1回洗濯したら首元のラベルがとれた。

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そこからリキシャーをチャーターし、まだ周っていなかった南部の王宮地区へ。エレファンツステイブル(Elephant's Stable)や王妃の浴場(Queen's Bath)等を巡る。再びメイン通りへ戻り、観光の最後としてメイン通り端のウィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)の中へ。中にはラクシュミーと呼ばれる象がいて、お金を象使いに渡すと鼻で頭を撫でてくれるらしい。

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気づけば時刻は1930。楽しい時間は過ぎるのが早い。バスの時間まで2時間強あるので夕食をとることに。最後はやっぱり「Mango Tree」。1日通して20kmくらい歩いたので身体が甘いものを欲している。先ずはチョコバナナパンケーキを食べその後にエッグカレー。このエッグカレーが本当に美味かった。ここでのんびりして、時間になればバス停へ向かうだけ。完璧だ。完璧なプランだ。

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バスの時間が迫ってきたので、少し余裕を持って店を後にした。バス停に向かう足取りも軽い。「あぁ楽しかったなハンピ、また絶対来たいな」とか考え歩いていたらバス停に到着。20分前だ。十二分に余裕はある。


が、これで終わらないのがインド旅行である。


時を遡ること、この日の早朝。マータンガー丘への道中でこのバス停に寄り下見をしていた。出発間際で場所を探したり混乱するのを避ける為だ。Google mapでもその場所が"Bus stop"と表示されていたし、自分のバスチケットも"Hampi発"だし、念の為その場にいたインド人にも「Bus stopってここであってるよね?」と聞き「そうだよ」との回答を得ていた(←まぁ正直この信憑性は大分薄いのだが)ので安心していた。しきっていた。

話を戻そう。出発時刻の20分前なのにバスが来る気配が全くない。「あれ、何かおかしいのか...」と思い近くにいたリキシャの運転手に確認する。

「このバス乗りたいんだけど、バス停ってここであってるよね?」

すると、

「いや、ここじゃないよ」

とまさかの返答。

「え、じゃあどこ?この近く?」

と聞くと、

「いや、車で20分くらい」

とのこと。


え...............?????


え、マジ。何、それ。そういうの嫌なんだって。バタつくの。とはいえその運転手が間違えてる可能性もあるので、バス会社に電話をかけ運転手と話をしてもらう。...どうやら別の場所で間違いないようだ。

ここにきてかー。お腹も満たされたし後は気持ちよくバスで寝て帰りたいのよ。とはいえ違うのであれば仕方ない。出発までもう時間が無い。その運転手にいくらか聞くと「700ルピー(約1,050円)」だと。大分足元見られてる感は否めないが、背に腹は代えられない。交渉するのも面倒なのでその料金でOkとし連れて行ってもらう。

吹き付ける風はどうにも爽やかさに欠ける。「まぁ仕方ないか、こんなこともあるか」と考えていたらバス停の手前に到着。そこで再度バス会社と話してもらうと、あと5分で到着するとのこと。何とか間に合った安堵感に包まれていると運転手が一言、

「じゃあ、1人700ルピーだよ」

一気に頭に血が上る。意味分からん。

「それは高すぎる。俺ら2人で700ルピーしか払わん」

と言うと、

「Sir、でも俺は1人700ルピーと言ったよ。会話を思い出してくれ。深夜料金だし、普通この時間は運転しない」

この時点でシャレにならんくらいムカついた。迂闊だった。1人700ルピーとは言っていなかったと思うが確証はない。しかもリキシャは普通距離に応じての料金だ。だが、乗る時に「2人で、トータルで700ルピーだね」という聞き方はこちらもしなかった。こんな状況(相手にとって旨みのある状況)なら訳の分からない理屈を捏ねてくるであろうことは、今となればよく分かっている。その後もまだ運転手が何か言っていたが、もうそれ以上話をしたくなかったので、1人700ルピーでOkだと伝えた。それに対しまた色々と言ってきたので、

「俺は今1人700ルピーでOkと言った。この件でもうこれ以上話をするな」

と言いお金を払う。何とも後味が悪いが、とはいえ、とはいえバスには間に合ったのでそこは感謝をしている。まぁこれもネタになるかと気持ちを切り替える(実際こうしてネタになってるし)。

バスの入り口で予約画面を見せ中へ。バスはこんな様子。

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「何とかここまで辿り着いた。最後に一波乱あったけど終わりよければ全て良し。6hくらいしか寝れないが後はバスが到着地に着くのを待つのみ。ゆっくり疲れをとろう...」と横になった瞬間寝たのだが、最後にもう一波乱あるのがインド旅行。

予定時刻の0600になり搭乗員に起こされた。「あ、わざわざ起こしてくれるサービスもあるのか」と思っていると、運転手にこう言われた。


「どこで降りるの?」


え、バスって自分で降りる場所決めるの?
"Destination: Bengaluru"としてBookingしてるだけでそれ以上は知らん。朝0600にこれよ。んで、

「いや知らん。あなた達が自分達指定の到着場所に行くんじゃないの?」

と聞いたら、

「いや、違う。早く降りる場所決めて」

と言われたので、

「じゃあ空港で降ろして(空港までは約2kmだった)」

と返したら、

「いや、それは無理」

とのこと。

・・・

・・・

だー!!!!何なんだよー!!!!!マジでーーー!!!!!!!

そんなルール知らないんだがそういうもんなん?何?俺の予約の仕方が悪かったわけ?朝0600にそんなのしたくないんだよ、こっちは。土地勘も無く訳分からなかったので、起きてた近くのインド人に間に入ってもらいTaxiがよく集まる場所で降ろすよう話をしてもらった。そこで無事に(?)降りてTaxiを拾い空港に到着。予定より大分早く空港に着いた為、2h早めのフライトに変更しDelhiに到着。ランチを食べ、その後2人で4hカラオケをして解散。帰路に就いた。

今思い返しても沢山のシーンが鮮明に色濃く浮かび上がるハンピ旅行。これだから旅は良い。他にも書きたい旅行記が幾つかあるが、それはまた追々。

End.





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