#HaPOG においての私の基準の話

ハンマー君がツイッタースペースにて
「ばんえい馬の指名が意外と被ってない」(要約)と言っていて、
これは要は
「<サラ(中央・地方)+ばんえい>で指名してるHaPOG参加者」と
「<ばんえい5頭>で指名している私」で
指名馬が一部しか被ってないって話なんだけど、
(注:HaPOGは指名被りが有りのルール)
「ばんえい中心に見てると基準が違ってくるのかもしれない」(超超要約)
的にハンマー君が言ってたのがちょっと印象に残っている。

超ぶっちゃけてしまえば私は"んなこたぁない"と思ってて
「HaPOGだからあの指名内容」だし
そもそも私以外のばんえいをよく見てる人でも
POGで指名するとなったら基準は個々で違ってくると思ってるんだけど、
まぁたしかにばんえいの指名枠を1頭にしてるのと5頭にしてる場合では
馬以前にポイントの狙い方自体が違ってくるのかもしれないと思い
今回は「私が大枠としてもうけてる基準」でも書いてみようかと。

指名馬がどのくらい被っていないか

まずは話題としてる「ばんえい馬の指名が被ってない」というのが
そもそもどのくらい被ってないかというところから。
2022-23シーズン(昨シーズン)の私の指名馬は

  • コーワホープ

  • ジェイホース

  • ココロホマレ

  • ミュウ

  • ゴールドキング

以上の5頭で、コーワホープは他参加者1名と被り。
あとの4頭は指名被り無し。
私が指名せず他参加者が指名した馬は

  • キョウエイプラス(他参加者3名指名)

  • ローランド(他参加者2名指名)

の2頭。
つまり昨シーズンはHaPOG全体7頭指名中1頭
私と他参加者で被りとなる。
続けて2023-24シーズン(今シーズン)の私の指名馬は

  • カワノデッカー

  • グランドスターダム

  • コトブキテンザン

  • メイコウクィーン

  • スマイルカナ

以上の5頭で、グランドスターダムは他参加者2名と被り。
あとの4頭は指名被り無し。
私が指名せず他参加者が指名した馬は

  • アヤノダイマオー(他参加者2名指名)

  • イワキブラボー(他参加者1名指名)

  • ガムシャラ(他参加者1名指名)

  • ブラントンユウキ(他参加者2名指名)

の4頭。
つまり今シーズンはHaPOG全体9頭指名中1頭
私と他参加者で被りとなる。
なるほど確かにほぼ被っていない。

私の判断基準

大前提

さてここから本題。
私がHaPOGで指名馬を選定する基準の話。
前記事でも触れてるけど
まず大前提として「牡馬も牝馬も指名枠に入れる」というのがある。
より正確には「牡2+牝2+自由1」を前提にしている。
今回の指名被りの話は
6月4日帯広7レース2歳A-1で私が指名しているスマイルカナが
勝利した事が発端となってて、
単に指名馬が勝利しただけでなく牝馬だったので
「ばんえい中心指名だから拾える」って話になったりしてたんだけど
これはちょっと違ってて単にばんえい5頭指名だけならそれこそ
カワノデッカー、グランドスターダム、コトブキテンザンの3頭に
アヤノダイマオー、ブラントンユウキの2頭を足して
牡馬5頭としてもいいわけで、
意図的に牝馬枠を作らないとばんえい中心に指名してても
スマイルカナやメイコウクィーンを拾えない可能性は結構高いと思う。
(メイコウクィーンはまだ勝ち星をあげてないが。)
ただこれは「他参加者のサラの指名も同じ」だと思ってて、
別の指名意図(例えば特定の血統のファンとか)がないかぎり
牡馬もしくは牝馬に指名候補が固まってるなら
意図的に逆の性別枠を設けないと拾えないんじゃないのかなと。

と、前提を抑えた上で指名候補の基準としているのは大きく分けて

  • 能検を早い段階で合格している事

  • 馴致状況がある程度良くうつる事

  • 第二障害以降止まらない事

  • 重い馬場をこなせそうな事

以上の4つ。
これをちょっと言語化してみようかと。

能検を早い段階で合格している事

私は昨シーズンは第1回能検合格馬縛りをして
今シーズンも第3回能検まで見て指名してるんだけど、
HaPOGの指名受付期間としては第4回能検を見ても間に合う。
だけど第4回能検が実施される前に指名名簿を提出している。
これはばんえい十勝公式サイトで過去の能検の結果が
pdfファイルで公開されているので確認するとわかるが
2歳の有力馬になりそうな馬はだいたい第2回能検までで合格してきている。
YCSと翔雲賞を制覇し昨シーズンのHaPOGで上位にきていた
キョウエイプラスも2022年度第2能検合格馬だし、
その前年度である2021年度にキングフェスタが
ナナカマド賞、翔雲賞、イレネー記念の2歳重賞3つを制覇しているが
この馬も第1回能検で合格している。

当然オーシャンウイナーやタカナミのような例もあるが
(オーシャンウイナーは2020年度第4回能検合格でイレネー記念勝ち馬、
 タカナミは2020年度第3回能検合格で翔雲賞勝ち馬)
それでも有力馬(重賞に登場する馬)となる"率として"は
例年なら第2回能検までである程度カバーできると思われる。


今シーズンの能検を第3回まで見たのは前記事でも理由を書いたが
今年度は例年より合格率が低く
「第2回能検までで有力馬(特に牝馬)が上手く拾えていなかった」
というのが大きな理由。
後述するけど今年度は感覚として能検が"1回分ずれている"印象があるので
第3回能検は第2回能検の感覚で見ていた。

馴致状況がある程度良くうつる事

ばんえい競馬はサラ競馬のような1~12月スケジュールではなく
4~3月スケジュールで運営される為、
入厩は4月から始まり同月に第1回能検が実施される。
今年度でいえば第1回能検は4月16日だったので
第1回能検を受ける馬は入厩から2週間あるかないかの期間で
騎手の指示でソリを曳き障害を越えるという
実践のテストが行われるわけだ。
んで、当然だけど入厩した馬に同じ時間馴致をしても
気性等の面で個々の馬で差がうまれる。
能検時に他馬と比較して馴致状況や気性が良くうつっている時、
それは「同じ時間馴致をした結果うまれた差」なので
2歳~明け3歳戦が中心となるPOGにおいては
早い段階から能力を発揮してくれる大きな戦力になると考えている。


今年度の第1回能検において馴致が追いついていないのか
「例年と比較して全体的に幼い」という印象で、
それが合格率の低さに現れたのかなと。
第1回+第2回能検を合わせて"実質第1回能検"くらいの感覚で、
第3回能検が"実質第2回能検"くらいの感覚。
当然だけど日を重ねるほど馴致は進むので
"第1回能検の馬より第2回能検の馬のほうが馴致が進んでるので良く見える"
"第2回能検の馬より第3回能検の馬のほうが馴致が進んでるので良く見える"
わけなんだけど、
上述のように第1回+第2回で実質第1回の感覚なので
第2回能検合格の馬はちょっと割引している。
第1回能検合格の馬は
「第1回能検までの期間で第1回能検に合格できる馴致状況」で
第2回能検合格の馬は
「第2回能検までの期間で第1回能検に出る馴致状況になった」という評価。
第3回能検は実質第2能検の感覚で見てるので
「第1回能検合格馬より馴致が進んだ状況であるのが前提」になっている。

第二障害以降止まらない事

これはツイッターで昨シーズンの振り返りをした時に
⇩のツイートをしているんだけど、
私は第二障害を越えてからゴールまでの間に詰まった(=止まった)り
ゴール直前で脚がゆるんだりする馬は印象悪くうつる傾向にある。

昨年度にアシュラダイマオーが勝利したイレネー記念がわかりやすい例で、
このレースはゴール直前で各馬の止まり合いが発生したところを
脚がゆるんだもののアシュラダイマオーが
詰まらず歩ききって勝利という内容。
他馬に対し大差のリードを持っている場合は
残り10で1回詰まってもバイキをいれて立て直す時間があるが
接戦の時は1回詰まると立て直す間に他の馬が追い抜いてしまう。
第二障害を同じタイミングで越えて同じ速度でヨーイドン状態だった時、
詰まる馬がまず脱落し、次に脚がゆるむ馬が脱落し、
残ったゆるまない馬が先にゴールする。
能検時に詰まらない馬がデビュー後も詰まらないのかというと
斤量で詰まる事が多発する馬もいるだろうし、
逆に能検時に詰まった馬がデビュー後は詰まらず歩ききる事も
多々あるの当然一概にいえないんだけど、
能検時に詰まらない馬は少なからず
能検斤量を曳ききるだけの気性と筋力を兼ね備えているのかなと。


昨シーズンはこれでアシュラダイマオーを指名候補からはずしているので
有効な選抜方法かというとそうじゃないわけなんだけど、
例えば今年度の第1回能検で三番時計だった
タイトルボスは残り20のところで詰まっていた。
四番時計のアヤノダイマオーと比較した時に
どっちが良くみえるかというとアヤノダイマオーのほうで、
能検時に詰まるのはやっぱり「幼く」見える。

重い馬場をこなせそうな事

毎年第1回能検は
「年度替わりで砂の入れ替えがされている」
「第1回本開催より前に行われる」
という条件により"その年度で一番重い馬場である"ともいえて、
水分量を一切考慮せずに砂の状況だけで考えた時、
第1回能検より第2回能検のほうが
「能検1回と第1回本開催で砂が摩耗した分だけ軽い」。
その砂の状況に斤量や水分等の要素が加わって
「今回の馬場は軽いor重い」※という話になる。

※能検に限らず本開催でも同様で、砂そのものの状況は
 開催回を重ねる毎に摩耗するので粒が小さくなり軽くなる。
 その砂の摩耗分を補正する為に
 開催回を重ねる毎に斤量を増加している。
 そこに水分がどれだけ入るかで
 「極端に軽い馬場」なったり逆に「"ぬかる"馬場」になったりする。

早い段階で合格とか第二障害以降止まらないといった
今までの項で書いた事に関連してくるんだけど
能検はある程度の回数までは斤量が一定※なので
軽い馬場だと馬の能力(気性面・筋力面)が斤量に多少見合ってなくとも
曳きやすくなってる分だけ"こなせてしまう"。
逆に重い馬場だと馬の能力が斤量に見合っていても
効率よく動けていないと詰まってしまう。
「重い馬場でこなせているように見える」のは
軽い馬場で合格した馬よりも"+α"があると見込めると思っている。

※今年度は昨年度までと違い能検は全8回に短縮されており、
 かつ、本開催2歳Dクラスの基礎斤量が上がるまでに8回全部消化するので
 今年度の2歳能検の斤量に連動増量が発生せず
 「牡:490 騙:480 牝:470」のみになると思われる。

2023/07/04追記。
第7回能検より斤量が「牡:500 騙:490 牝:480」となる事が
第7回能検の出走表にて発表された。
また、能検の第9回及び第10回が追加実施される事が
ばんえい十勝公式に掲載。
第9回及び第10回能検は「第5回能検までに出走した馬は出走不可」で、
第6回~第8回能検に出走した馬はそれまでの出走回数を含め
「3回を超えない回数で出走可能」との制限付き。
つまり合格打ち切りを前提として、
第6回~第8回能検出走が0or1回→第9回と第10回両方に出走可能
第6回~第8回能検出走が2回→第9回か第10回のどちらかに出走可能
第6回~第8回能検出走が3回→出走不可
という事になる。
追記ここまで。


前記事のカワノデッカーの項で書いたのがこれ。
第1回能検は雨降りで馬場水分がどんどん上昇する状況だったので
ウルトラコタロウやタイトルボスは
「気性として幼い面を出したが軽い馬場なのでこなせた」という評価。
アヤノダイマオーも
「能検終盤で馬場がこの日の中では軽いだろう」の割引をしている。
カワノデッカーは
「中盤で一番時計を出すポテンシャルを見せた」という評価。

2023年度第1回能検で3分以内のタイムを出した馬の一覧
好タイムが後半に集中しているのがわかる。
(※馬名は能検時。馬名変更してデビューしている馬がいる事に注意。)

で、この項はここからが重要で、
昨年2022年度及び一昨年2021年度の採取場から採取した砂は
2020年度まで採取していた採取場の砂と比べて摩耗が相当激しく、
特に2022年度の砂に関しては
厩舎関係や馬主協会が調査を依頼するレベルで軽い馬場となった。
砂を足す」「第二障害をほぐす」「馬場をほぐす」といった
馬場状況の改善対策が行われたが、
この対策が行われる事自体が超異例。
その対策が功を奏した結果、
イレネー記念では結構重めの馬場となった。
今年度はたしか
2020年度まで使用していた採取場からの採取に戻したと記憶しているが、
仮にそれが記憶違いで昨年度との砂で同様の事が起きても
昨年度の経験から早めの対策が行われると思われる。
その為今シーズンのHaPOGは
「昨年度よりも重い馬場でこなせる馬を見つける事が重要」
になってくるだろうと予測している。
(蛇足。キョウエイプラスがとかちダービーで苦戦したのは
 この砂の変化によるものの可能性がある。)

言語化してみて思った事

基本的に昨シーズンも今シーズンもこの判断基準で変わってないんだけど
今年度は「昨年度より気性に焦点が向いているのかもしれない」と思った。
今回言語化するにあたってそれぞれの項を

基本的な判断基準


今年度基準にするうえで感じた事

という書き方をしてみたんだけど、
今年度のほうを書く際に「幼い」というワードが何回か出た。
(推敲で消した文章も含む。)
昨シーズンのHaPOGは「第1回能検縛りをしてもなお5頭揃った」んだけど、
今シーズンは「第1回能検で5頭揃わない」というくらいに
この幼いという部分が目立ったというのが大きいんだろうなぁと。
ここの見え方の違いで
「サラ+ばんえい」の指名者と
「ばんえい5頭」の私で
指名基準に差が生まれているのかもしれないなと。

でも多分他のばんえい馬指名した人も
「大枠は似た感じ」
だと思うんだよなぁw

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