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うれしいへろいんかなしいへろいん

なんかここんとこずっとストーンテンプルパイロッツを聴いているんだけど、ボーカルはジェフグートさんである。

元々はスコットウァイランドさんという人がボーカルだったんだけど、たぶんヘロインのやり過ぎで亡くなってしまった。

あれは確か2015年の12月くらいだった気がする。仕事でベースを演奏してる最中に、その時一緒に働いていた友達が近付いてきて耳元で「スコットウェイランドが死んだ」とボソッと言ってきた。

わしはその時演奏しながら目がまんまるになったのを憶えている。友達はその後キッチンの方に行って少し泣いていた。

スコットウァイランドさんは、ウェイランドと書いてあるのにウァイランドと発音してる気がする。
彼との最初の出会いはVELVET REVOLVERのファーストアルバムである、コントラバンドである。

わしは何故か80sの音楽が好きだったので、というか80sが好きだろうが、90sが好きだろうが、GUNS’N’ROSESはロック通ってたら漏れなく通る道かもしれないけど。

そのGUNSのライブエラってアルバムを昔やたら聴いてたのを覚えている。
そんでそこにいた3人が新しくバンドをやるとか言うもんだから当時はめっちゃ興奮した。

興奮してファーストアルバムの初回限定版を買いに行った。

当時私は屋根が着脱式の車に乗っていて、友達と二人でそのアルバムを流しながら一緒にドライブしたんだけど、全然メロディーが良くないとおもった。

MOTLEY CRUEのNikki Sixxさんがその時(2004年くらい)Brides of Destructionてバンドをトレイシーガンズさんと一緒にやってたんだけど、そっちの方が自分としては好みだったから、それと比べてしまったのはある。

このバンドである。

https://youtu.be/WPv7DRq9saY?si=BloKSZGRQdUgZyVg

スコットさんは音域がアクセルに比べて全然狭かったし、だけど魅せ方が非常に上手だったから映像としては全然スコットさんの方が観てた気がする。くねくねしてるところがかっこいい。コントラバンドはエンハンストCDってやつで、特典として映像が付いていたのだ。

世のギタリストに聴かせると断然velvet revolverが良いと言うんだけど、私はギタリストでもなければ楽器演奏者でもない視点でいつも音楽を聴いてきたし、あの時は誰にもわかってもらえなかった。
どんな事でもそうだけど、理解を深めて行くと孤独になっていく。
孤独になっていったら、どうして音楽を始めたのかという理由から離れて行ってしまう気もする。もちろん今でも音楽は友達作るツールだと思っている。

確かstone temple pilotsを聴き始めたのは結構遅くて、velvet revolverが活動しなくなった時に出したセルフタイトルのアルバムを聴いたのが初めてだったと思う。
あれはハカセって友達が聴いてて、cinnamonて曲が良いと勧めてきた。
たしかにその当時めちゃくちゃ自分にピタッとハマった。本物のアーティストは世の中の流れみたいなものを逸早く察知して曲にしてくれる。
ベンジーさんとか今でもずっとそうゆう曲を作っているし、現代社会で逸れたら、いつでも商業的じゃない音楽が助けてくれる。

ずっと聴ける曲を作るのも大事だけど、誰も気付いてない部分に気付いたよって曲は、完成度が低くても、誰が演奏しても、楽器が少なくても曲の力があると思っている。

後にスラッシュさんがスコットさんの事を、急に今までに見たこともない自分勝手さで〜的な事を言ってたのは、velvet revolverがセカンドアルバムを出した辺りだったと思うんだけど。インタビュアーに、あなたと一緒にやるボーカリストは同じようなタイプの方が多いですねと宥められていて私も笑えた。
今はGUNSで仲良くやっているけど、アクセルとスラッシュは常に弁護士を挟んでやりとりしていたイメージがある。

そして、stone temple pilotsでまた活動を始めたスコットさんなのだが、アルバム作るところまでは契約してるけど、ツアーをやる契約はしていないとか言い出してメンバーもこまりんこな感じが否めなかった。

私もスコットさんは何がしたいのか?と思ったけど、たぶんもう既にへろへろだったのであろう。

LINKIN PARKのチェスターさんがその後、stone temple pilotsをお手伝いしてくれていたけど、何故か彼もすぐに亡くなってしまった。

話は最初に戻るけれど、現在のボーカルはJeff Guttさんである。
彼は2017年くらいからstone temple pilotsに加入している。
YouTubeには2017年からの様々なライブの動画が上がっている。
コメント欄には、miss Scottだらけだし、Scott以外は認めない的な発言ばかりである。

ここで晩年のスコットさんの動画を少し紹介したいと思う。

悲しい事に音程はまったく取れてない。

あまりにも格好が汚い上に瞬きは少ないし明らかに精神病である。

これは凄く昔、1993年のスコットさん。元気いっぱいであるし、ヘロヘロし過ぎてないのでまだふっくらしている。

つまり晩年もうスコットさんは歌えるような状態じゃなかったと言える。
全体YouTubeのコメント欄に書いてる、スコットさんに会いたがってる方々は、いつの時代を生きている方々なのかと思ってしまう。

批評家の銅像は立ったことがない。と言われるけど、コメント欄が乱立した現代では正にその通りだと最近よく思う。

最後にJeff Guttさんが加入した後の映像を載せようと思う。
彼を観ると凄く私は嬉しくなる。
ヘロヘロしてない良い時のスコットさんのような声質と衣装だからである。今私が一番尊敬している音楽家と言っても過言ではない。

このバンドがこんなに色々な面で良かった事なんてなかったと思う。
この、お客さんが撮った映像を一日一回は観てしまう。それくらい嬉しいのである。

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