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ビートルズ「Now and Then」を聴いて


ビートルズの最後の新曲「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」のオーディオが10月2日(木)に公開され、続けて3日(金)にはミュージックビデオも公開されました。知ってはいましたが、公開直後にはあえて聴きませんでした。

それでも、一週間後の昨日、たまらず"YouTube"で聴いてしまいました、もちろんミュージックビデオも観ました。やっぱり涙が溢れてきました。久々にビートルズの曲を聴いたので、少年だった自分とビートルズとの出会いに思いを馳せてみようと思います。

ビートルズ日本公演

ビートルズの日本公演は、1966年6月30日から3日間、東京武道館で計5回行われました。私はまだ小学4年生でした。その頃、ビートルズを知っていたかというと、これがなんともう知っていたのです。

関西在住の小学生だったのですが、クラスメイトの女の子が日本公演に行ったことを自慢していて、話を羨ましく聞いていた記憶があります。自分自身は何をきっかけにビートルズを知っていたのかはよく覚えていませんが、この時のシーンは今でも鮮明に覚えています。

ただ、小学生時代のその後はビートルズに関する記憶はあまりなく、記憶に残っているのは、ザ・モンキーズと日本のグループ・サウンズなのです。ザ・モンキーズはアメリカのロックバンドで、ビートルズを模してオーディションによってグループが結成されました。テレビ番組「ザ・モンキーズ・ショー」が小学5・6年生の頃に放送されていた事もあり、私にとってはビートルズよりザ・モンキーズの方が好きだったようのに思います。

ミーハーでしたので、当然日本のグループ・サウンズも好きで、人気だったザ・タイガースやザ・テンプターズも大好きでした。ちなみに最初に買ったレコードが、ザ・テンプターズの「神様お願い!」です。

レット・イット・ビー

中学生の頃はラジオの深夜放送に夢中になり、邦楽、洋楽を問わずいろんな音楽に触れる機会が多くなりました。日本のフォークソングはもちろん、海外の最新ヒット曲も毎夜聴いていました。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」や、マッシュマッカーンの「霧の中の二人」なんかは印象深く、今でもよく思い出します。

1970年6月に「レット・イット・ビー」がリリースされ、もちろんこの曲も深夜放送でよく流れていて好きな曲の一つでした。当時は全く知らなかったのですが、「レット・イット・ビー」のリリース時は、すでにビートルズは実質解散状態だったようです。当時の私とビートルズの距離感はさほど近くなく、単に好きなグループのひとつぐらいだったのかもしれません。

ただ翌年、ジョン・レノンのソロ曲「イマジン」がリリースされ、私はジョン・レノンに心酔していきます。当然ビートルズの沼にもハマっていきました。当時は音源といえばレコードかラジオだったので、今みたいに"YouTube"で、昔の楽曲を探す事もできず、ラジオに釘付けになって常に情報のアンテナを立てていました。

映画なんかもその一つで、梅田の映画館にビートルズの映画3本立を見に行った記憶があります。記憶が正しければ、「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」「HELP!」「イエロー・サブマリン」の3本だったと思いますが、「レット・イット・ビー」も観ているので、記憶が曖昧です。ラジオ以外で洋楽を存分に堪能するには、映画館しかなかった時代でした。

「赤盤」「青盤」

中学生の時は親に頼み込んで、心斎橋の「三木楽器」でヤマハのアコースティックギターを買ってもらってフォークソングにハマり、高校生の時はバイト代でエレキギターを買って、レッド・ツェッペリンディープ・パープルに代表される、「ブリティッシュ・ハード・ロック」へと突き進んでいくのですが、元を正せば結局ビートルズなのです。

1973年、高校2年生の時にビートルズのベスト・アルバム「赤盤」「青盤」が発売されます。当然のように購入し、1ヶ月ほどは毎日のように聴いていました。その「赤盤」「青盤」が、曲数を追加して上で、2023エディションとして、本日11月10日(金)に世界同時発売されたみたいなので、再度買ってみようと思っています。

ビートルズの本来ドンピシャの世代は、私よりもう少し上の年代だと思いますが、それでも私にとっての洋楽のルーツはやっぱりビートルズなんです。

ジョンレノンとの別れ

高校、大学と、全く邦楽には興味はなく、ほぼほぼ洋楽ばかり聴いていました(キャンディーズだけは別です)。音楽遍歴としては「ブリティッシュ・ハード・ロック」から「アメリカン・ロック」に移っていくのですが、この辺りの事は別の機会に書いてみたいと思っています。

大学卒業後、就職した小さなデザイン会社でFMを聴きながら仕事している中、1980年12月9日(火)お昼に突然のニュース、「ジョン・レノン射殺」の一報でした。

その日は結構ショックを受け、仕事に身が入らない一日だったように思います。友人からの連絡も入り、その夜は何人かの仲間と「追悼」の飲み会をしました。あれから43年も経ってしまったのですね。そして今年、ビートルズの新曲を聴けるなんて、奇跡といってもいいくらいの出来事です。

"From now on, I listen to the Beatles every now and then."

66歳の自分と少年時代からのビートルズの関係、文章として残しておきたいと思い綴ってみました。思いのまま書き殴ったので、下手くそで読みづらい文章ですが、備忘録として書いたものなので、もしお読みいただいた方がいらっしゃったのなら、笑ってどうかお許しください。

さあもう一度、「Now and Then(ナウ・アンド・ゼン)」聴いてみようかな。

(てべぱ)

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