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家さがしノート#6(全13回)新たなる世界へ

長年続けた賃貸暮らしから、中古の分譲マンションを購入するまでの記録
(個人特定を避けるため若干の嘘や誇張を含みます)
前回はこちら

主な登場人物

俺:都内在住だった40手前の男性。会社員
妻:年齢不詳の謎の女。自由人
仲介U:大手仲介業者CのT支店のひと。30代前半くらい

2019年1月のできごと

衝撃の申し込み失敗を引き摺ったまま新年を迎えた我が家。
思ってた以上にT駅周辺の住心地が良さそうだったので、引き続きこの駅をポイントにして家さがしを続けることに。

とは言え、前回ですでに候補物件は洗い済み。年も明けたことだし、新規物件が追加されるのをひたすら待つしか!

条件を緩めたり戻したりしながら待つこと数日。
予算上限ギリギリもギリギリだけど、築浅中層マンションの低層階3LDKで65平米。かつ駅徒歩10分という好条件の物件が浮上。
(実はこの時すでに正常な金銭感覚を失っていたことに、あとあと気づくことになる)
でもこれ、前に条件緩めた時に見たことあるよなあ…?もしかしたら値下げしたのかも知れない。ともあれ内覧だ!

物件サイトの連絡先は仲介大手B社。恐らく元付。でも仲介ZもB社だったし、同じ感じの人だったらアレだなあ…ということで、駅のすぐ側に店舗がある仲介大手C社を選択。C社が担当してる近隣の物件を探して、あわせて内覧アポイントを取った。

経理系営業キター

仲介U氏は経理の人みたいな理知的な印象。メールのやり取りひとつとっても無駄が少ない。(なので氏についての情報も少ない)
店舗からU氏運転の営業車で物件そばの駐車場まで移動して、徒歩で物件前に到着。道中、やはり今週になって値下げがあったことを聞く。

仲介U「この物件は今週中に申し込み殺到しますね」

理想的な物件キター

うおぉ…エントランスが広い!エントランス前にはロータリーもあって、大規模マンション並の門構え。
すれ違う住人も明るく挨拶してくれるし、とても感じがいい。
部屋に到着するまでの近隣アルコーブも整頓されているし、廊下の清掃も行き届いてる。ここは築年数の差もあるか。

出迎えてくれた売主さんの感じもすこぶる良好で、モデルルーム並の綺麗さよ。フローリングに皮脂汚れひとつないんだけど、本当に住んでるんですかここ…
定期的にハウスクリーニングでも入れてるのかと聞いてみたら、自分で掃除してるだけだと。マジか。数年住んでこんなピカピカのフローリングとかあり得るのか。

間取りはスタンダードな3LDKで築浅ゆえに設備も新しい。食洗機も床暖房もあるし、低層階なので眺望はないけど日当たりも良いしカーテンを開けて暮らせる。周りにお店も多いし駅からの徒歩も10分。騒音源もないので窓を開けても静か。天井も2600mmあって高い。和室もない。収納力めっちゃある。風呂も1418で(この手のマンションにしては)広い。買い替えたばかりのエアコンも置いていってくれるとか最高かよ…。

申し込みは戦争

仲介U「で、どうされます?内覧前にも言いましたが、ここは値下げ前から内覧は多かった人気物件なので、この週末の申し込みで決まるのは間違いないです」

内覧を終えて事務所(の接客ルーム)に戻ってすぐに切り込まれた。
良い。だいぶ良い物件だよ。ただ予算上限ギリギリすぎるし考える時間も欲しい…と思っていたら。

妻「予算なら何とかなるんじゃない?ギリだけどアレとかアレとかで何とかなるよ」

突然の援護射撃。じゃあ申し込んじゃおうか!
そして申込書類に記入、次いで事前審査の申込書類にも記入。

仲介U「人気物件はスピード勝負ですからね。アクセル踏み込んでいきましょう」

突然ヤンキー漫画に出てくる暴走族みたいな表情になるU氏。えぇなに怖い。ともあれスピード勝負ね。OK。
とか思ってる間に書類のチェックを終えてデスクに戻り、元付B社に申込書を送信&電話連絡。あいにくB社の担当者は不在。

仲介U「私、このあとB社の支店に直接行って状況確認してきますので。結果はメールでご連絡しますね」

スタンスは経理なのにゴリゴリ突き進むタイプなんやなこのひと…

実は最初から勝負はついていた

申し込みを終えて帰宅後、日付が変わる直前くらいに仲介Uから「直接確認して、申し込みとしては最速になりました」といったメールを着信してひと安心。
ところが次の日は何の連絡もなく週明けを迎えた。月曜日になっても連絡がないので確認のメールを出したところ、「実は日曜日に複数件の申し込みが入っていて、競合になっている。しかも事前審査済みの申し込みがあって、売主判断待ちになっている」との返信。

まあここで気づくよね。「ああこれもう売主(というか元付B社の段階で)判断出ていて、日曜日の時点で申し込みNGだったんじゃないの?」と。
悪い報告を隠すタイプの人は信用ならない。

それから2日挟んだ木曜日になってようやく「ダメでした」との結果連絡。いやもう分かってたから次の物件探し始めてるしね…

という事で、俺の家さがしはまだまだこれからだ!(第一部・続


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