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家さがしノート#13(全13回)はじめての契約

続けた賃貸暮らしから、中古の分譲マンションを購入するまでの記録
(個人特定を避けるため若干の嘘や誇張を含みます)
前回はこちら

主な登場人物

俺:都内在住だった40手前の男性。会社員
妻:年齢不詳の謎の女。自由人
仲介E:大手仲介業者BのT支店のひと。30代後半のイケメン

2019年5月のできごと

前回、ようやく家さがしを終えて最後の申し込みを行った我が家。
翌日には仲介Eから連絡があり、売主さんが申し込みを受諾してくれたので契約に進めることになった。

やっと契約できるよ…ここまで長かったなあ。気がつけば、去年の10月から半年以上も経ってようやくのこと。

日本にとっては歴史的な10連休が明けた令和最初の週末に契約の日を迎えた。これまで申し込んだ物件だと「とにかく急いで!」という感じで、申し込んだらすぐ契約!平日夜だけど仕事終わったら来い!みたいな感じだったのに、今回は売主さんの意向もあり週末午後という労働者には最適な設定。

聞く。とにかく聞く

指定された時間にお店に行くと、一番奥の個室に通された。しばらく待つと仲介Eが分厚い書類の束を持って入室。

仲介E「では、各種説明から始めますね」

全員揃ってから、というセレモニー的なものではなく、売主さんの出番になるまでの間にやれることをやっておく、という流れらしい。
物件についての確認と説明、重要事項などの説明をひと通り受ける。専門用語が多いものの、仲介Eが噛み砕いて話してくれるので不明点はない。
ないけど、まあ情報量が多い。とにかく説明を聞くターン。

特に災害関連のところは聞き逃さないようにした方がいいなと思った。自宅周辺はもちろん、駅までの道のりだったり地域全体に対して、地震や水害の時にどのレベルで被災する可能性があるのか知っておく必要がある。

これ築浅だから全体的にサラッと流れていったんだけど、きっと築15年の物件だったら故障箇所もあっただろうし、要説明の重要事項がたくさんあったんだろうなあと思う。逆に新築なら新築で、内装仕上がりを自分たちで検分しないといけない事が多かっただろうから、この築浅ぶりはラッキーだったかも知れない。

書く。とにかく書く

次に契約書の説明。これは前日にメールで写しをもらっていたので熟読・理解済み。やっぱり準備って大事よ。言われるままに実印押すとか怖いことをしたくないので、用語を調べ、条項の指すところを理解して、徹底的に準備した状態で臨む。まあ、説明の段階でグズグズ聞くようだと、時間かかって仕方ないしね。

そして、ここからは書くターン。契約書はもちろん、手付金授受だの個人情報関連だの、10枚ちょっとの書類に次々と氏名住所の記入と捺印を行っていく。とにかく書く。書き続ける。緊張で手も震えるし、同じ文字列を何度も書いているからゲシュタルト崩壊気味になって、文字を飛ばしそうになる。

全ての説明と署名が終わったらトイレ休憩。わずか1時間程の出来事だけど、既にヘトヘト。程なくして売主さんもご登場。

仲介E「では、売主様はご契約書の説明からです」

はい説明のターン。これは売る側だから短い。そして書くターン。やはり10枚ちょいに署名なんだけど、既に俺の署名済みなので失敗できないやつ。普段はにこやかな売主さんもさすがに緊張の面持ちで、30分後にはやはりヘトヘト。こちらは諸々終わってるのでニコニコ眺めるターンだった。

無事に契約終了。でもまだ油断は禁物

書類関係が終わると、次は手付金の授受。あまり現金を持ち歩かない我が家としては、キョロキョロしちゃうくらいの緊張で持ち運んできたこの現金。
これまでの申し込みの時には「物件価格の1割が目安」と仲介営業に言われてきたんだけど、今回は仲介Eから「これくらいで十分」と少なめの金額を設定されてた。それでも札束ですよ札束。わああ。

で、正確な引渡日が決まったら金消契約して…という今後のスケジュールをざっくりまとめてこの日は解散。契約は円満に完了。

とは言え、ここがマンション購入にとってはスタート地点。これから住宅ローンの本審査を受けて、引き渡し日程を詰めて、金消契約して、引越し業者を選定して、今の賃貸の退去通告をして、諸々の転居手続きをして、荷造りして、引越して…やらなきゃいけないことがまあ多い。

今回は申し込み以降の日程が緩いと言うか、新築購入並に時間的な余裕があるので助かってるんだけど、普通の物件だと申し込んだら次の週の平日で契約させられて、翌週には本審査、月末には金消契約と引き渡しで翌月には引越しっていうタイトなスケジュールをこなさないといけなかった。

仲介営業から事あるごとに物件探しは縁だと言われてはきたものの、本当に縁だなと実感。距離以外は希望通りといって差し支えない物件に出会えただけでもラッキーなのに、引き渡しまで2ヶ月半ほど猶予がある。
この猶予の間で諸々を進めていけばいいので、有給をあまり使わずに週末だけでほとんどの予定を消化できるわけだ。
ただ、引き渡しがローン実行と同じなので、住宅ローンの金利確定までの不安はある。ここだけは引き渡しまでの期間が長い場合のデメリット。

おしまい

この連載の内容としては物件を探して購入(契約)まで、と決めていたので今回でひとまず終了。

夏に入居が終わったあたりで、住宅ローンの事前審査からローン実行までのローン関係のまとめとか、家具家電を買うエピソードとか、引越しエピソードあたりを振り返っていきたいなあと考える次第。

それでは、また。(おしまい)


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