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からだ思考

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からだについてかんがえる、あたまのなかを書いています
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#SOM

規則正しい生活と運動は心身を守る 〜2日で1000人以上集まったコミュニティへのお誘い〜

規則正しい生活と運動は心身を守る 〜2日で1000人以上集まったコミュニティへのお誘い〜

 子どもを育てて5年。心から実感していることがある。規則正しい生活と、十分な運動と、空腹を感じてからの食事と、たっぷりの睡眠、これらが満たされると子どもは心身健やかである。

 きっと本来は大人も同じなのだろうと思う。ただし大人はもっと複雑な社会環境の中に生きているので、規則正しさも、運動に割く時間も、食事のタイミングや量も、睡眠でさえも、コントロールするのが難しかったりする。

 COVID-1

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エビデンスと経験値の間

エビデンスと経験値の間

先日、友人がこんな質問に答えていた。真摯な答だ。

さて、小学生は筋トレすると背が伸びなくなるのだろうか。コメント欄を見ると、これではよくわからない、もっとエビデンスを出せ、調査しろ、とある。なるほど読む側はそう捉えるのだなと興味深かった。

では「小学生は筋トレすると背が伸びなくなる」の信用に足るエビデンスとは何であると考えられるだろうか。

今の科学的アプローチの条件で一番信頼性が高いと言われ

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飽くなき夢の行き着く先は翼か義足か

飽くなき夢の行き着く先は翼か義足か

人間に機械のインターフェイスを取り付けて計測するような実験をしていると、機械に対する人間の不具合にも気づくようになる。筋の電位ひとつを計測するのにも、生きているこの身体が産生し続けている皮膚の角質が邪魔でヤスリで擦り落とす。汗をかくと接触面が不安定になるので実験室の温度は低めに設定しなければならない。生きている自分たちの身体に興味を持ってはじめた計測が、いつしか生きていることの一部を排除していかに

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わたしたちの生きているサインはいつも誰かにdetectされている

わたしたちの生きているサインはいつも誰かにdetectされている

雪の残る山へ、出かけた。一晩泊まって明けた朝、道の脇にポツポツと雪の凹みがあることに気づいた。夜は雲もなく月がきれいで、前日は晴れて木の枝にはりついた雪や氷が溶けて水滴を垂らしていたから、そうかなどうかなと思いながら近づくとどうやらそれはやはり動物の足跡だった。

夏頃、森の中に落ちていたオニグルミの実が齧られていて、リスが食べたのかなと想像したのだけれど犯人はわからずじまいで、もしかしたらネズミ

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火傷をしたら温める、を試してみた(自己実験)

火傷をしたら温める、を試してみた(自己実験)

どのくらい前だか忘れたけれど多分1年か2年前に、twitterで「火傷をしたら温めるという民間療法がある」というのを読んだ。一般的に火傷をしたら流水で冷やせ、というのが常識なので衝撃的だった。

「火傷をしたらアロエを貼る」という民間療法もあって、これは知っていた。というか実際子どもの頃に貼られた。が、これのそもそもの目的は、熱傷部位(火傷は医療用語では熱傷(ねっしょう)と呼ぶのでここではあえて)

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バタフライ効果をもやっと考えて運動の制御になんとなく行き着いた

バタフライ効果をもやっと考えて運動の制御になんとなく行き着いた

バタフライ効果、という言葉にはなんだか魅惑的なSFチックな響きを感じる。わたしの記憶にあった北京とニューヨークは、この効果について提唱したローレンツのもともとの表現ではブラジルとテキサスだったらしい。他にも中国とカリブ、にも変換されたりしているらしいけれど場所はどこでも良くて、兎に角、一羽の蝶の羽ばたきが遠く離れた場所の嵐を引き起こすか?という「はじめのわずかな変化」が「最終的な大きな影響」になり

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