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動作分析のプロなので、姿勢良く座れるカスタムメイドの牛乳パック椅子を作った(製作方法掲載)

牛乳パック椅子、と言うと、子育て広場とかにあるものをイメージされる方がいると思う。そして、その通り。あれのいいところは、好きな高さに調節できるところだ。

子が生まれて、椅子を買おうと思ったとき、どうしても1−2歳の子どもに合う椅子が見つけられなかった。だから、自分で作った。その時に気をつけたのは以下の3点だ。

① 下腿(膝から下)の長さに座面の高さを合わせる
② 背もたれや肘掛けがあると姿勢の崩れにつながるのでそれらのないもの
③ 子どもが自分で持てる軽さ・上にも立てる丈夫さ(中に詰め物をしない)

きちんと座ること、は、運動学習なので、身体が自然にそうなる環境を整えてあげることが第一で、子どもの頃からの習慣がとても大切。

↓に作り方をシェアするのでぜひ作ってください。牛乳パックがたくさん必要なのだけれども、作る価値あります。(これのワークショップをしていたときの資料です。)

製作時間は大人一人で集中して約2時間半です。


きちんとサイズを合わせてあげれば、1歳半でもこんな感じで座れます。

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この牛乳パック椅子は、何度かワークショップも行ったので他の子達も同じように座れるようになるのを確認しています。

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テーブルで高い椅子を使っている場合もぜひ、股関節と膝関節がしっかり90度に曲がるような高さで座面を調節してください。それだけでも全然違います。

「計測の仕方がいまいちわからない」というときは、1歳なら12センチ、1歳半なら13センチ、2歳なら14センチに牛乳パックを切って作成してください(高さの部分)。うちもう3歳だよ!という方は18センチでどうぞ。座面と底面になるダンボールの厚さを考慮して、だいたい日本の子どもの平均値あたりに落ち着きます。

3歳くらいになったら、市販の椅子へ。そのあとは踏み台にすると便利です。

(小学生以降も学校の椅子が高さ調整可能ならいいのにな、と心から思うのでした。)