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言いたいことはわかるけど イメージわかりにくい!

これまで紹介先登録プロジェクトについて1年近く書かせていただいて
2022年12月11日現在 273件の紹介先が登録されております。 どうしても私の専門である眼科が多くなっておりますが なるほど わかるわかる!という登録先で 参加いただいている他の科の先生方もそのドライ情報(専門性)とウェット情報(人間性)の合計で残ったこの紹介先について、最終ゴールでは無いかもしれませんが、そこでカバーできない場合には適切なサブスペシャリティの紹介をしていただけると思いますので。このハブ&スポーク方式で。

思いだけでなく 数字で具体的に


皆様 紹介先登録について「言いたいことはわかる!でもそんなに紹介無いんだよねー。でも、僕の情報なんかちっぽけで意味がないんだよ~」という方が多くて 寂しい思いをしておりました。 
やはり具体的な数字に落とし込まないといけないとのことで先日①②③と書かせていただきましたが その最終投稿③についてリンクを張っておきます。 もしもご興味あれば戻って①から読んでいただけると嬉しいです

1年間で7400万回の受診で各先生あたり250回


・日本の人口の4%が市区町村を越える転居(総務省統計局 住民基本台帳人口移動報告 2021年(令和3年)結果 こちらのデータ
18億5000万回の外来総受診回数ということで(厚労省の2020年の患者調査(確定数)の概況

年間に転居される人の総受診回数は7400万回となります。

医師30万人と仮定すると1人の医師あたり年間250回の受診がある計算です(転居者の受診)

これって結構多くないですか? 

しかし、この中には医療機関を転居先で探せずはしご受診をされている方の回数も含まれており、医療リソ-スの無駄遣いが含まれており先生の税金負担もはいっております。

250回平均して来られるわけではない

しかし、転居先の地の利の無い方はGOOGLEなどで検索をしますが 先生もお気づきのようにGOOGLE検索での医療機関検索は難しいですし、紹介先が地域を越えると医師もわからないので 7400万回の受診が宙に浮いている状態なのです。ですので 皆さんWEB PAGEを一生懸命充実したり 検索サイトにSEO対策をしたりします。 それによって患者さんを誘引しようという努力が行われています

余計に医療への信頼が損なわれている


そのような患者さんを引きつけようと過度にすることが余計事態を混乱させてしまうのです。なぜなら 情報のQUALTITYコントロールがされていないからです。 医療リタラシーが無い方の情報や医療リタラシーがあっても意図する・しないにかかわらずバイアスや盛りが加わった情報などが混在しているために余計にわからない状況を作り出し 医療情報や医療そのものに対する不信がでてしまっています。 

もちろん対応策は色々


そのような医療情報に対する不信を解決するためにさまざまな名医サイトなどが世の中にはあり その中でもBest Doctorsはなるほど!という人選になっております。 
しかし、これは医師が参照したくても気楽には出来ないですし、多くの疾患がみんなBest Doctorsに受診すべきでは無いと思います。 

そういった先生はすでに外来が忙しく 疾患レベルの合わない患者さんを紹介すると そのBest Doctorsたちも忙しいため 正直大変で「こんなレベルで紹介しないでよ」と、 患者さんもそれを感じ取ってしまいます。 多くの転居時の紹介は一般的な専門性があればカバー出来るものだと思います。
厚労省もしているように専門医を「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼 される標準的な医療を提供できる医師」と定義。(「神の手を持つ医師」や「スーパードクター」を意味するものではない。)と記載があります。

そのような地元の医師の専門性情報が無いのです。WEBではわからないのです。そういった情報があると7400万回の受診の多くをカバーできるのでは?と考えております。 これによって 地域の先生に隠れた専門性を有効利用して 患者さんも移動のストレスが小さく 大病院の疲弊も減ってくるのでは?と考えております。

そのためには先生方のいつもの紹介先という貴重な情報をシェアすることが解決策の一つだと考えております

NYAUWという活動

という目的のためにビジネススクール時代のゼミの教授などとマネタイズをどれだけ我慢して意義を追求できるか?というドM型プロジェクトであるNYAUWという活動を行っております。

下のまとめリンクに記載がある以外にもいろいろ細かな活動はしております。これまで行ったものの中でも 時間が経過すると正直それほど気になるものでなくなったため息もあります。しかし、患者さんの適切な紹介先探しについてはこの6年間ため息をつき続けております。




1%の想いのある先生で医療を変えたいという夢(妄想)


広義には患者さんのために貢献するという事は共通していても、医師といえども年齢・地域・所属・診療科によって様々な考えが有るのは当然です。したがって、信頼の紹介先登録プロジェクトも全員ではなく1%の開業の先生(開業の先生10万人の1%は1000人)の参加者をまずは集めたいと思っております

紹介先プロジェクトの意義は?

 



よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。