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長文が読めなくなってきた

長文読めないシンドローム

ヤフーvsアスクル第1章の幕引き、楽天の送料無料ラインの詳細など、たくさん書きたいテーマはありつつ、その話はウィークデイに出すとして、物を書く仕事ながら"長文が読めなくなってきた"ことについて書きたいと思います。

このことは業務に支障をきたすことであり、自分ごととしてなんとか改善したいと思っています。ただ、この傾向は自分だけでなく、比較的多くの人にも起きていることなのではないかなとも思いました。自分も含め「長文読めないシンドローム」の人々が増えていないでしょうか?

みなさん、最近、長文読めますか?

小説はまだ読めるけど・・・

長文は長文でも小説などエンタメ的なテキストはまだ読めます。といっても以前よりはだいぶ小説を読む機会が減ってしまっております。これは、"読めない"というより、最近になって"興味が薄れてきた"からです。興味を引く小説であれば今でも気持ちよく読めると思います。

読めなくなってきたのは、ニュース記事や説明書などビジネスや実務のために読む必要がある長文です。"必要に迫られているのに読めない"のでフラストレーションは溜まりますし、仕事にも支障をきたしかねません。

文字で埋め尽くされた紙面やページを見ていると読もうという気力が失せてきます。それでも以前は読めていたのに読めなくなってきたという感覚はみなさんもお持ちではないでしょうか?

歳のせい?職業病?

単純に歳のせいかもしれません。今年2月に40歳になり、寄る年波を感じることもあります。フィジカル的な問題は確かにあると思います。

もう1つ考えられるのは職業病です。仕事柄、自社の媒体の記事や他社の媒体の記事をチェックしたり、見識を養うためにさまざまな書物を手に取ったりする機会がたくさんあります。日々、長文を読みすぎて読むことに疲れてしまったのかもしれません。

上記の2つの原因は否定できないですが、本命はこの2つではないと考えています。

ネットの記事に慣れすぎた

自分で思う最大の理由は"ネットの記事に慣れすぎたこと"です。

ネット記事はセンテンスを短くまとめたり(そうでないのも多いですが)、1ページで紹介するテキストの量を調整していたり(PV稼ぎもあると思いますが)しており、移動中や仕事の合間にサクッと読めるようになっています。

新聞を発行していながら、こんなこと言うのもどうかと思いますが、情報をネットで取ることが増えており、数年前と比べるとネット記事を読む機会が格段に増えています。

この傾向は私だけの話ではなく、世の中の流れだと思います。私もそうですが、ネットの記事に慣れ親しんだ読者は長文を読めなくなっているのではないかと思います。

中高年も進む長文離れ

"活字離れ"が叫ばれている中で「何当たり前のこと言っているんだ」と突っ込まれそうですが、"活字離れ"は比較的、若者の傾向として用いられるキーワードです。私のようなおじさんも"活字離れ"とまではいかなくても"長文離れ"が進んでいると思います。

その背景にネット記事を読むことが増えていることがあるのは確かだと思います。文章を書いて読んでもらおうとしている、我々の仕事においては今一度、"長文読めない問題"について考えないといけないと思っています。

EC業界向け専門紙「日本ネット経済新聞」で記者してます。EC、通販、モノづくり、流通、マーケティングなど取材していく中で紙面には書かない自分の考えや疑問について書いていきたいと思います