最強のホットドッグの考察
友人がイベントで提供したホットドッグ(添付写真)、その経験をもとにホットドッグを最もおいしくさせる方法を考察。
まず作ったホットドッグの要素をおさらい
・IKEAのホットドッグ用パン
・ケチャップ
・マスタード
・ジョンソンヴィルのソーセージ
・細かく刻んだピクルス
・細かく刻んだハラペーニョ
・オニオンフライ
以上の要素で構成しています。
ちなみに、ジョンソンヴィルとIKEAのパンはサイズ感がジャストでした。
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さて、まずはこの時のホットドッグの反省点から記述します。
実際に自分で食べてみて思ったのは、「味が良くわからない」というものでした笑
というのも、要素が少々多すぎて情報過多になったのです。
自分はカレーを良く作りますが、こちらでは鍋の中で少しずつ混ざり合い、時には油とソースが乳化し、個性的なスパイスは香りが落ち着いて定着していきます。
そんな一体化が無いのが原因だったものと思いました。
とくにオニオンフライはカリカリした食感と玉ねぎの旨味自体悪くないはずなのに、食べにくさが気になってしまいました。
さらに、当日は何人かの外国人がホットドッグを注文しましたが、彼らが希望したトッピングはケチャップのみでした。
全員が他のトッピングを避けたのが非常に興味深かったです。
辛いのがダメだったり、酸っぱいのが嫌というただの好みの問題かもしれませんが、おいしさというのは、時に引き算も重要になってくるのだろうなと思いました。
めちゃくちゃ旨い肉は、塩コショウで十分という理論に近いかもしれませんね。
まず、シンプルにパンとソーセージとケチャップだけのシンプルなものが王道であるとし、その要素をおさらいします。
パンは表面がややこんがりする程度にトーストで焼くことで、小麦粉の香りが立ち、より甘味も際立ちます。
ソーセージは旨味や肉汁があり、噛むときに独自の食感も楽しめます。
ただし、ソーセージは特性上、肉本来の香りが弱いことが欠点と思います。
ここが打破するポイントではないでしょうか。
ケチャップは以下の理由から、非常に合理的なベストパートナーだと思いました。
・粘度
・全体的な絡みが良い
・食感
・ソーセージ独自の食感を阻害しない
・酸味
少量の酸味は、甘味を引き立てる効果がある
・旨味の増強
グルタミン酸がソーセージのイノシン酸を補強する
もしかしたら、やや高価な食材さえ揃えたら、他の要素は要らないかも・・
と思ってしまいました笑
とはいえ、ここで終わるわけにも行かないため、
あくまで自分が旨いと思える最高の工夫を考案します。
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観点は、シンプルなソーセージを邪魔することなく引き立てることでしょうか。
◎ケチャップ代わりのチリコンカン・チリビーンズ(簡単なレシピは別記)
いわゆるチリドッグ
肉肉しい香りの弱さこそがシンプルなホットドッグの弱点とし、それを補強する
やや酸味が立つため、仕上げにチーズをかけてコクを出しても
◎カレーソース(簡単なレシピは別記)
ドイツのカリーヴルストというB級グルメを参考に
味をほぼ損なうことなく、香を付与する
◎ソーセージを燻製する
下茹でして低温~中温での燻製を行い燻煙をまとわせる
◎炒めたベーコン
肉の油分と香りを加える
みじん切り位細かく切ってカリカリにしても
ソース類に加え混ぜるかトッピングする
あるいは一枚のベーコンを、パンとソーセージの間に挟んでしまう
◎レタス
レタスのほのかな苦味がポイントで、苦味はその他の味覚を際立たせる効果が期待できる
以上の内、どれかを選んでも、全部実行してもいいかと思います。
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おまけのレシピ
◎チリコンカン
・フライパンに油を入れて中火で熱し、みじん切りニンニクを入れる
・香りが立ったら、みじん切り玉ねぎをキツネ色をやや超える位まで炒める(フライパンにこびりついてきたら、適宜水を少し入れてこそぎ取る)
・トマトを入れて水分が飛ぶまで炒める
・火を落とし、ひき肉を入れ油が表面に浮くまで炒める
・オールスパイスパウダー、チリパウダー、塩を入れ弱火で10秒炒める
・(豆を入れるならこの辺で)
・仕上げに砂糖とオレガノを混ぜ、塩で味を調える(タイムなどもおすすめ)
ケチャップレベルの粘度が必要なため、食材は適宜水分を飛ばすように炒めます。特に玉ねぎはキツネ色程度だとまだまだ水分量が多いので、そこを超える程度に。
あるいは無印良品のチリビーンズとか便利そうhttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002777500
◎カレーソース
・フライパンに油を入れて熱する
・(もしあれば、クミンシードとマスタードシードをいれてパチパチと音がしなくなるまで炒める)
・中火で玉ねぎを炒める
(キツネ色を超えたタヌキ色を超えたヒグマ色が個人的に好みだが、
めんどくさかったらその手前まで)
・すりおろしにんにくショウガをいれ、青臭さが無くなるまで炒める
・トマトを入れて水分が飛ぶまで炒める
・(好みでこちらにもひき肉をいれても)
・カレー粉、塩を入れ弱火で10秒炒める
・仕上げに砂糖を入れ、塩で味を調える
スパイス類は脂溶性の香り成分であり、単に熱しただけでは空気中に飛散するところを、油を用いることで定着させます。
ドイツではカレー粉をそのままかけるようですが、これでは不完全と思うため、きちんと油で炒める工程を踏みます。
とまあ以上なのですが、不完全だからこそ、愛でるB級グルメという見方もあるかなぁ。
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