ZI ext

Li J, Peng S, Zhang Y, Ge J, Gao S, Zhu Y, Bai Y, Wu S, Huang J. Glutamatergic Neurons in the Zona Incerta Modulate Pain and Itch Behaviors in Mice.
Mol Neurobiol. 2023 Oct;60(10):5866-5877. doi: 10.1007/s12035-023-03431-7


Introduction

・ZI(不確帯)は主に抑制性の視床下核である。
・細胞構造に基づいて腹側(v)、尾側(c)、吻側()r、背側(d)に分類され、ZIcに関しては唯一興奮性ニューロン優位とされている。
・神経障害性疼痛においてはZI GABAニューロン活性が低下しており、その薬理学的活性化により疼痛を抑制する。
・近年、痒み処理におけるZI PV(パルブアルブミン)ニューロンの新たな役割が示唆された。

Results

1. ZIc グルタミン酸作動性ニューロンは急性掻痒で活動性が上昇する

VgluT2-creマウスのZIcにGCaMP6sを発現させ、ファイバーフォトメトリーを実施した。chloroquineおよびhistamine投与により、vgluT2ニューロンの活動性が上昇した。

2. ZIc グルタミン酸作動性ニューロンは急性掻痒を抑制する

VgluT2-creマウスのZIcに興奮性または抑制性のDREADDを発現させた。vGluT2ニューロンの活性化はchloroquineおよびhistamineによる掻き動作を抑制した。しかし、vGluT2ニューロンの抑制は掻き動作を変化させなかった。
それぞれ反対側に調節するわけではなかったことは面白いし、興奮性ニューロンの活性化が抑制方向に働くのも面白い。ZI全体でみるとどのように変化させるのかは気になるところ。


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