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"水谷" というGYOMU Hackerが生まれたルーツ

こんにちわ、普段SaaSベンダーでSaaSやデータに囲まれながらGYOMUハックしてます。(エンジニアではないです)

ここ2-3年で自分が行ってきた活動を外部発信する機会が多く、

"どうやったら水谷さんみたいな人間は育つのか?"
"水谷さんみたいな人なかなかいないよね"
"水谷さん、うち来ない?w"

みたいなことを言っていただけることが増えました。とてもありがたいことです。

人に歴史あり!ということで、
第三者からそのようなお墨付きいただけているという前提のもと、あまり語ってきたことのない自身のルーツをここに記し、1つのGYOMU Hackerのペルソナ像を皆さんにお届けできればと思ってます。
こんな悩みや思いを持った方に何か気づきを与えることができれば本望でございます。
・IT利活用が浸透しないと悩んでる、経営層の方
・アサインすべきメンバーの適正を知りたい、マネージャーの方
・ご自身の今後のキャリアの方向性について、悩まれてる方
・世のIT系職種について知っておきたい、学生さん

※この度 "GYOMUハック Advent Calendar 2019" にnoteデビューのきっかけをいただきました♪

※GYOMU Hackerとは?
社内SEやBPR、ITコンサルなどビジネス要件に対して社内のシステム構築・業務改善・課題解決を行う人たち
By GYOMU Hackers Guildmiryさん


1.どんなマインドでGYOMUハックしてるか?

SaaS(昔はASPとか言われてた時期も)を業務で使い始めて約12年、扱ってきた数としては約50。
正直これが多いのかはわかりませんが、少なくとも自分のキャリアのコアにはなってるし、業務とSaaSは切っても切れない縁にあるということです。成功ばかりではなく、失敗も多くしてきました。
GYOMUハックに必要なスキルはどのようなキャリアにより培われてきたか?一旦自分の中でアクションプロセスをベースに纏めてみました。

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大きく分けて「マクロ的」(全ての業務遂行に必要な要素)「ミクロ的」(PJ毎に必要な要素)、という2つの経験則に分別できるかなと。

【マクロ的】
・熱意
GYOMUハックは新しいチャレンジも多く、「人の心を動かす」ために確実に必要なもの。なぜ業務を変えたいのか?なぜ皆に協力して欲しいのか?なぜあなたでないといけないのか?
・体験
GYOMUハックにおいて最もウェイトの高いもの。"過去の似たような経験" "現場で何が起きているのかという体感" "実際体感するまでは信用せず疑う" 。
・洞察
上記「体験」の延長でもあるが、いわゆる未来を見据えたイメージを持つことができるかというもの。全世界約7,040もあると言われているSaaSの中からどれを選べば良いのか?自社にFitするのか?今後の発展性はあるのか?、など未来予測ありきでリスクヘッジできることが重要。

【ミクロ的】
・調整
いわゆる「折衝」「交渉」「調整」みたいなもの。GYOMUハックは様々な部署/役職のメンバーを巻き込まなければValue出せません。これは他でもない、営業、プリセ、コンサル、などの経験で培えるものです。
・操作
SaaSのオペレーション能力のことである。賛否両論あると思うが、個人的にマネジメントする立場であろうと自らオペレーションできないものを他の人間(管理する側・使う側)に薦めることはしないし、薦めたところでリアリティある運用提案なんてできないと思ってる。

とここまで生意気なこと言ってるものの、「お前は今までどんな経験をしてきてるんだ?」と。
それでは1人のGYOMU Hackerが誕生するまでの略歴をご覧ください。

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2.Sales三種の神器と貴重な0→1体験

キャリアのスタートは小さな街の広告代理店と広告制作プロダクションでのSales。
テレアポ、飛込み、土下座という泥臭い三種の神器を身につけ、ひとまず何事にも屈しない精神力がついた。
その後ナショクラ系顧客を担当するようになり、駆け引きや守破離を学び「調整」スキルを身につけた。

その直後に全く未経験だったWebマーケの世界に足を踏み入れ、晴れてデジタルデビュー。
こんなド素人に新規事業(ジョイントベンチャー)の立上げを任せてもらえるというクレイジーな人事にチャンスもらえて多謝。
PL管理、Sales、マーケティング、コンサル、全て自分で回すというマルチっぷりで、昨今のGYOMUハックには欠かせないだろう貴重な貴重な0→1「体験」を一気にさせてもらえた。

3.アクセス解析との出会い

Webマーケと一言で言っても様々なカテゴリーがあるが、運良くSEO/アクセス解析/LPO/制作を一挙に学ぶことができた恵まれた環境。
中でも「日本一のログ読み男」と呼ばれていた師匠の元で学べたアクセス解析。
そんな異名をお持ちなだけあって、Webサーバに貯まったApacheログをまるでWebサイトを回遊する来訪者が目に浮かぶかの如く分析し、それを経営層も理解できるようわかりやすくレポートに纏める、こんな姿を目の当たりにし、デジタルとリアルの融合を「体験」できたことを今でも鮮明に覚えてる。
ここでは、データから訪問者の動きを導き出す「洞察」、Google Analyticsをはじめとするアクセス解析/LPO/キーワード系など様々なツールを全て自ら使いこなし培った「操作」する力、WebサイトのAs isとTo beを纏めPJを「調整」、など貴重な「体験」を。
こんなデジタルスタートだったからこそ、GYOMUハックとしての素養を身につけることができた強運の持ち主である。

4.インハウスWebマーケターデビュー

現職のスタートはここから。

当時事業会社での経験がないと採用してもらえない時代だった中、現職だけは拾ってくれた。(見る目ある経営陣だと思ったw)
今までの請負とは違い、経営方針に則ったWebマーケ施策を行うことができるようになったことが大きい。なぜなら直接的に売上げに繋がってることを「体験」でき、自分事として「熱意」持って業務に没頭できた。(生粋のSales体質なのでそれが "快感" )

BtoBマーケターの最も難しくもあり、最もやりがいあるのが「Salesとのリレーションづくり」。強ければ強いほどWebマーケ施策の効果も上がる。
ということもありマーケターとは言え、実際にSales活動を自ら行い顧客ニーズを「洞察」したり、自ら受注までのプロセスを「体験」し、コンテンツ/データ活用に磨きをかけた。

5.SFDC、Marketoという武器を得た

Salesと足並み揃えたWebマーケ施策にも限界が来た。(できることは全てやり尽くした感)
この会社での自分の役目は終えたな、と思っていた矢先、SFDCという新たな武器が自分の元へ。BtoBマーケターとしてSFDCを理解しておくことの価値はなんとなく当初も理解しており、二つ返事で担当させてもらうことにした。(現に最近SFDC運用で困ってるマーケターも増えてきてる)
今まで限界だと思っていたデジタル活用のイメージが更に広がった。理由は簡単、Salesが日々どんな活動をし、顧客ニーズはどこにあるのか、という「洞察」を後押ししてくれるデータがドンドン貯まっていくではないか。まさにこんなデータが欲しかった!
そこからはSFDCに蓄積すべきデータの量と質を上げるため、Salesに使ってもらえるような仕組を様々構築していった。(もちろんこれも自ら「操作」しながら)

さぁ次はSFDCに貯まったデータをどのように利活用していくか考えること。そこで出会ったのがMAツールであるMarketoだ。(当時はSFDCとシームレスに連携できるのがほぼ一択だったので迷うことなく導入)
Marketoの機能については詳細割愛するが、最も効果的に活用できたのが "Webアクティビティログ" "アラートメール送信" この2機能。自社Webサイトに来訪した企業情報をSalesにアラートメールで知らせるという至ってシンプルな仕組。
"Webアクティビティログ" の活用は過去のアクセス解析の「体験」があったためイメージでき、 "アラートメール送信" はマーケター自らSales活動を行っていた「体験」から重宝するであろうことがイメージできた。

こうして今までの「体験」が1つの形となり、
"2017年 Marketo Champion"

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"2018年 NHKおはよう日本 取材"

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と世の中に評価いただけるようになった。たかがアラートメール、されどアラートメール。

6.天職と思えるインサイドセールス部隊の立上げ

人間の欲とは恐ろしいものだ。
更なるデータ利活用を促進させていきたいという「情熱」を抑えることができず、 "アポ取得" と "データ蓄積" をミッションにしたインサイドセールス部隊を立ち上げた。訪問という工数が発生するSalesだけでは成しえなかったスピードで日々データが蓄積されていき、更にMarketo活用にも磨きがかかり、Sales活動の生産性向上に貢献できたことは言うまでもない。

あ~楽しい、
インサイドセールスはまさに自分の "Sales" と "Webマーケ" の「体験」の集大成である!

7.最後に

ほんの一部の略歴でしたが、こんな人間がGYOMU Hackerとして従事できる時代なのです。
全ての人がこのような「体験」をすることできないのは理解してます。(今でも自分は強運の持ち主であると思う)
ただ、近い経験することはできると思うし、実際されてる方もいらっしゃると思います。
1人でも多く自分のような人間を生み出していきたい、そんな「情熱」もあります。さすれば日本経済(特にSaaS市場)はもっとよくなっていくと思いますし、そう信じてます。

ということで私水谷、本業の傍ら

"トランスフォーマー水谷"

として今後企業のGYOMUハックを支援する立場として、活動を広げていきます!
※詳細はまた来年早々にでもアナウンス予定

最後に。
週末ワークであるサーフィンで絶対敵わぬ "海" というスーパーリアルにもまれてることで、デジタルをリアルに活用していく感度上がってること実感してますw

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