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【感想&メモ】前置詞がわかれば英語がわかる

「前置詞が分からなければ、英語のからくりは永久に分からない!」

冠詞と同じくらい、英語で置き去りにして、見ないふりをしてきた前置詞についても、この際勉強しようと思いポチリ。

前置詞は割と動詞や名詞とセットで覚えてしまっていて、前置詞自体が持つ意味や仕組みについては、分からないことが多く、今までも疑問点が多くありました。日本語的に考えると前置詞はfor が最適なのに、なぜtoになるんだろうか?などなど。

結局前回の冠詞と同じように、英語の眼鏡をかけて考えないと、辻褄が合わないことが出てくるんですよね。

ということで、今回も印象に残ったところを、個人的備忘録としていくつか挙げていこうと思います。

① for VS to

forは方向のみを示すのに対し、toは到達の意味も含む。
She listen for A. 聞こうと耳を傾ける。(聞いているわけではない)
She listen to B. 耳を傾けて聞いている。
I bought a pen for A. Aにペンを買った。(渡したわけではない)
I gave a pen to B. Bにペンをあげた

② fromと「~に」

「彼女は書店に本を注文した」
She ordered a book (  ) the bookstore.
入る前置詞は何か?
toではなく、fromである。これが日本語訳思考の落とし穴。to the bookstoreだと、書店のために本を注文してあげたことになる。これは、やってしまいそう。。。
日本語訳が先行して「書店から」と言っていてくれたら、間違わなかったのかもだけど。

③ させるtoとさせないfrom

①の拡張で、toの到達は「行為への到達」という考え方ができる。一方、fromはその逆となり、「行為から分離」を表す。

I encouraged him to study hard.
I dicsouraged him from playing video games.

同様のケースがこちら。
She hid the fact (   ) her parents.
ここもtoにしてしまうと、親から隠すべき事実を、親の中に隠すという意味に。

④ 到達のtoから所属のtoへ

toは、到達の状態がフィーチャーされ、所属を表すようにもなる。belog toなど。結婚する、marry to になるのもこのため(互いに所属し合うから)。
ただし、provideのようにtoを持ってこれない動詞もあり。
We provide information for parents.
We provide parents with information.

⑤ of と人間優先の原則

They robbed him of $5,000.
him と $5,000 の位置が反対だったらスッキリしそうなこの文型。しかし、英英英辞典で調べてもrob from~は見つからないため、おそらく書き換え不可。
では、このofは何か?これはout ofの省略とのこと。「彼をお金の外にする」というイメージ。けれども、日本語的には「お金が彼の外にある」という方が自然。どうして、この順になるかというと、人間優先の法則的なものが働くかららしい。感覚が異なるのでしょう。

⑥ いっぱいのwith

The bottle is filled with water.
I am satified with his job.
感情も、心を満たすものであることから、withが適用されるのですね。

⑦ 相当するfor

①のとおり、forは到達せず、方向性を示す前置詞である。そこから転じて、相当の意味を持つ。
I bought the car for $5,000.
上記の場合、車と5000ドルの価値はイコールの関係である、ということ。

この相当をさらに広げて考えると、「責める」「褒める」「感謝する」といった動詞も、forを伴う理由が見えてくる。
I blamed him for the accident.
上の文章では、「責めたこと」と「起きた事故」が相当する、言い換えると比例する関係だからこそ、forを使うのです。期間をforで表すのも、行為と期間が交換関係にあるからだと述べられています。

⑧ のしかかかるon

onは上にあるイメージなので、転じて「依存」や「負担」を表現する前置詞として使われます。depend on / on my own / burden on A など。こうしたネガティブな要素がさらに拡大され、攻撃や欺瞞、被害もonを伴います。
cheat on 
attack on Iraq (イラクに対する攻撃)
⇛これで思ったのが進撃の巨人の英題attack on titan て「巨人への攻撃」ってこと??


また、onは「上にある」というイメージですが、実際は接している状態もonと言えます。これを拡張すると、執着や集中を表すonになります。
keep an eye on / concentration on /



以上は、本書の1部です。おもしろかった点は、ほかにもたくさんありました。英語進めていく中で、分からなくなった時や、不安になったときには、本書に返ってこようと思います。内容は盛りだくさんですが、とても面白い本でした!

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