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組織と個人と奴隷について

あなたも僕も何かしらの組織に属している。
組織と言うのはいわゆる会社であったり、組合であったり、それ自体を1個の単位として機能する集団。

特定の目的を達成するために、専門的な役割を持った部門で構成されている集合体のこと。企業も組織に当たり、ライン部門、スタッフ部門で構成されている。

つまり、組織の中に組織があり、個々にも派閥や友達、仲良し、仲が良くない等、対人関係と言う組織系統が存在する。さらに個人には個人の生活があり…とフラクタル構造とも言えるのでは無いだろうか。

なんとなく組織と言うとピラミッド型を思い浮かべる人も多いと思うが、要するに縦軸が存在する。

多くの人は横軸だけしか意識していない。

友達や仲間と言った関係は横軸である。
そして概ね、この横軸しか見えていない人は“友達想いの良い人”のように感じるかも知れないが、実際は愚痴を吐き合う仲間を探していたり、利己的で嫉妬心が強い傾向にあるように思う。

リスペクト横軸を広げたいと言うのは目には区別しにくいが感情的には別次元の話なのだ。

利益と言うのは水のように上から下へ流れるもの。
世の中にはこの川の傍に居ない、または気が付かない人が9割だ。
利他とは、この川の水を汲み取れる人がそれを分配する行為であり、この考え方が縦軸である。
一方、横軸の人々は川の水が汲みにいけない仲間を沢山集めて
「あいつらは川の水を独り占めしている!」
と愚痴を言い合いながら皆ペットボトルに詰められた川の水買って飲んでいる。
暫くすると、集団の中からペットボトルに水を詰める業者と内通する者が現れる。
こうして横軸の中にもヒエラルキーが出来ていくのだ。

「ペットボトルの水を買うよりも、別の川、もしくは川の別の地点の水を汲みに行く方法を考えないか?」と提案するのがリスペクトである。
愚痴る人々は結局最後はペットボトルを売る業者に近い者が偉いと言うヒエラルキーになって行くように、そもそも個々の力を「どうせ水を汲みにいけない奴ら」と馬鹿にしているのである。
だから、最後はペットボトルを売る業者を頂点とするピラミッドになる。
そして、多くの人が川の水を汲みに行こうと提案をすると無理だと言ったり、面倒臭がるので、ペットボトルに川の水を詰めるだけの人が儲かるのだ。

奴隷制度は人々の潜在意識にあるのでは無いだろうか。

ネット上でそれらしい事を言う人が音楽関係でも増えてきているが、その人は皆で川の水を汲みに行こうと言っている人なのか、ペットボトルに水を詰めて売る側の人間なのか良く考えた方が良い。


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