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Chang FA Cup Round16 バンコクFC対ブリーラム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】


まえがき

どうも、きーきあっです。

年間で平均40試合ほどサッカー観戦をしているのですが、面白い試合もあれば微妙な試合もあります。

ただ、ごく稀にめちゃくちゃ素晴らしい試合、心を揺さぶられる試合にぶち当たったりすることもあり、その時にはやっぱりサッカーって面白いな、サッカー観戦って楽しいなと改めて思い、そしてまた次に出会うそんな試合のためにサッカー観戦を続けるわけで。

で、今回の試合ですが、年イチ、いや今まで観戦してきた試合の中で思い出に残る試合の1つに入ると言っても過言ではない、素晴らしい試合でした。

というわけで今回は、

Chang FA Cup Round16 バンコクFC対ブリーラム・ユナイテッド

の観戦記です。

FA杯とは日本でいうところの天皇杯に位置するカップ戦で、優勝クラブにはACLの出場権が与えられます。

僕の愛するタールアことポートFCは、なんと1回戦でブリーラム・ユナイテッドと対戦し、敗れてしまいました。
その時点ではもうFA杯への興味が薄れつつあったのですが、僕が2番目に推すバンコクFCがブリーラムと3回戦で対戦、しかもバンコクFCのホームスタジアムでの開催ということで、これは観に行くしかないと。
そしてタールアの仇をを討ってくれという願いで応援するしかないと。

そんな思いで行ってきたのですが、最初に書いたようにとんでもない試合でした。

それではさっそく観戦記をご覧ください!

スタジアムへGO!

というわけでバンコクFCのホームスタジアム、バンモッドスタジアムへと向かいました。

この日は水曜日でしたが、19時キックオフということで割と余裕があり、それでも18時過ぎにスタジアムに着いたのですが、いつもはガラガラの駐車場や駐輪場がいっぱい。
いつもの場所よりもだいぶ離れたところに何とかバイクを停め、スタジアムの入口へ進みました。

するとチケットやグッズを売っている場所にはたくさんの人が!
いくら対戦相手がブリーラムとはいえ、平日の夜にこんなに人が来るのかとビックリしました。

チケット売り場にも長蛇の列ができていたのですが、幸い日曜日に試合を観に来た時にチケットを前もって購入してたので並ばずに済みました。
本当良かった。

いざ、観戦!

いつものようにメインスタンド側に座りましたが、僕が中に入った時にはメインスタンドも結構埋まってました。

こちらはアウェイスタンド。ブリーラムのサポーターも平日なのに大勢やって来てました。

それにしてもまだキックオフまで30分近くあるのに、メインスタンドはよく埋まってました。

さあ、両チームの選手が入場してきました。

普段聞いたことのないほどの大きな声援や拍手が選手に送られました。

こちらはアウェイのブリーラムの選手。
ティーラトンやササラック、パンサーといった主力選手もスタメンに名前を連ねていました。

一方ホームのバンコクFCの選手。こちらも恐らくほぼベストメンバーといっていいでしょう。

さあ、キックオフです!

大声援に後押しされたからなのか、なんとバンコクFCがいきなり先制します。
キックオフからわずか1分半でのゴールにスタンドは喜びと驚きで異様な雰囲気でした。

この後もバンコクFCの選手が躍動しますが、2年連続三冠王者のブリーラムの選手も黙ってやられてばかりではありません。
前半29分に同点、更に32分に逆転ゴールを奪います。

そしてそのまま前半は2-1でブリーラムリードのままハーフタイムを迎えます。

逆転されたものの、まだ十分チャンスはあると思いながら迎えた後半。
いきなりバンコクFCが同点に追いつきます。
56番のブラジル人FWリマが右足を振りぬきゴール!

更にその1分後、またもやリマが左サイドから中に切り込みニアサイドに強烈なシュートをぶち込み、ついに逆転!

そして68分にはまたまたまたリマがセンターサークルからドリブルで持ち込みそのままシュート!これが決まりなんとブリーラム相手にハットトリック!
スコアも4-2と、もしかしたら・・・という期待がスタジアム全体を包みます。

この日の入場者数は7,264人。
スタジアムの収容人員が8,000人なので、ほぼ満員です。
というかこのスタジアムにこんな人が入ったの見た事ありません。
しかも平日ですよ。

4-2のままいよいよアディショナルタイムに突入。
しかし表示されたのは10分という数字。
2点リードでも相手はブリーラム。まだ安心できないどころか何か嫌な予感がと思ったサポーターは決して少なくなかったようで、10分と表示された時には変などよめきが起こりました。

その嫌な予感は的中。97分に1点を返されると、100分には自陣ゴール近くでファウルを犯しフリーキックを与えてしまいます。
そのフリーキックをブリーラムの5番ティーラトンがグラウンダーでスルーパスのようなボールを蹴ると、相手FW、味方のDFどころか何故かGKまで触れることができず、そのままゴールに吸い込まれていきました。

なんと2-4から残り3分で同点に追いつかれてしまいました。

バンコクFCは前線の外国人選手3人とも交代で下がっており、また他の選手も足が止まっていたので、正直延長に入ったら力尽きるのではと思っていた終了間際。
アディショナルタイムから出場したバンコクFCの19番ワチラウットが、右サイドで切り返すと、左足を振り抜きシュート。
これが決まってバンコクFCが再々逆転!

そしてこのまま5-4でバンコクFCが劇的な勝利でFA杯ベスト8入りを果たしました。

スタジアムは物凄い歓声で選手を讃えました。

試合の感想なぞ・・・

間違いなくこんな試合展開、試合結果を予想した人は誰一人いなかったはず。それくらいドラマチックな試合でした。

最初から最後までバンコクFCの選手は絶対王者ブリーラムを相手に勇敢に戦いました。
今シーズン、バンコクFCの試合を何試合も観てますが、当然ながら内容は一番良かったですし、普段のリーグ戦以上の力を発揮できたのではないかなって思います。

恐らくこの日訪れた7,264人のうち、半分以上が普段ほとんどスタジアムに足を運ぶことがない人達だと思いますが、この試合を観てバンコクFCが好きになった人は間違いなく何割かはいるはず。
というか、初めてこの日バンコクFCの試合を始めて観た人は、バンコクFCが3部でブリーラムが1部のクラブということなんて分からないだろうなあ。
それだけこの日のバンコクFCはブリーラム相手に堂々と戦いました。

そういう意味では単なる勝利ではなく、とても大きなインパクトを残したと言えます。

インパクトといえば、ブリーラムの3年連続三冠を阻んだのもそうですし、あとブリーラムは1試合で5失点したのはクラブ創設以来初めてなのだそう。
とにかくとてつもない、歴史に残る試合だったということです。

もちろん僕も感動しましたよ。感動なんて言葉で片付けられない、何とも言えない感情でした。
ただ、間違いなく言えるのは、こういう試合に出会うためにスタジアムに足を運んでいるんだし、こんな試合が観られるからサッカーが好きなんだということです。

一方、敗れたブリーラムですが、2度も逆転するなど、王者の意地は見せてくれました。
そこまで大幅にメンバーを落としたわけではないですし、決して相手を舐めたわけではなかったです。
ただ見ていて思ったのは、バンモッドスタジアムの荒れたピッチに戸惑っていたなあと。
バンモッドスタジアムのピッチはボールが変な弾み方をするのですが、それに最後まで苦労していた感がありました。

さて、ジャイアントキリングを果たしたバンコクFCは、来週からT2昇格の座を争う「ナショナルチャンピオンズステージ」が始まります。
負傷者も出た中で今週末でなく来週末なのは本当にラッキーですし、ブリーラムに勝った勢いを持ち込んで、T2昇格を目指せそうです。

一方、ブリーラムは今週末にホームで2位のバンコク・ユナイテッドと首位攻防戦が控えています。
敗戦のショックを引きずらなければいいのですが・・・。

というわけで、FA杯いやタイのサッカーの歴史に残る試合をスタジアムで観られた幸せを胸に週末まで頑張れそうです。
そしてそのテンションのまま、週末はサッカー観戦ができそうです。
週末が待ち遠しい!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!

読んでいただきありがとうございます。あなたのサポートできーきあっはもっと食べてもっと太っちゃいます。