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T1第25節 ポートFC対チェンライ・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】


まえがき

どうも、きーきあっです。
ソンクラーンというタイ正月休みも終わり、タイリーグも今週から再開でございます。

ソンクラーン前に行われたバンコク・ユナイテッドとの試合で引き分けたタールアことポートFC。
この引き分けにより優勝はほぼ絶望的になりました。
その時の様子はこちら。

それでもまだ3位以内に入れば、ACL出場の可能性が残っていますし、この試合を含めあと6試合。しっかりと3位をキープしたいところです。

ということで今回は、

T1第25節 ポートFC対チェンライ・ユナイテッド

の観戦記です!

スタジアムへGO!

試合が行われたのは金曜日の夜。
仕事を終え、どこかでご飯を食べてからスタジアムに向かおうかと思ったのですが、面倒なのでそのままスタジアムへ直行します。

既にチケットは手に入れているのですが、久しぶりにクラブショップに寄ってみると、シーズン終盤ということもありユニフォームのセール中でした。

そんな中で気になるユニフォームが。これって?
シーズンチケット保有者は毎年ユニフォームも付いてくるので、ここ数年のユニフォームは持っているのですが、これは見た事がありません。

しかも他のユニは割引がされているのに、こちらは定価。
プレーオフで敗れた今年のACLバージョンなのかな?だとしたら何故これだけ割引がされていないのかが分からないし、まさか来シーズンのユニを先駆けて販売するタイミングでもないですし。

ただ、デザイン的にはかっこいいし、正直欲しくなったのですが、もうリーグ終盤ですし、今シーズンはタールアだけでなく色々なクラブのユニを買ってしまったので自重。欲しいけど自重。

続いて小腹を満たそうと、PATスタジアム名物スタグル屋台へと向かったところ、いつも屋台が並ぶ道が封鎖されています。
何故?と思ったのですが、これには理由がありまして。詳しくは後ほど説明します。

そしてスタグル屋台はいつもの道路の一本脇に並んでいました。

何か食べようかなって歩いていたら、最近仲良くなったおっちゃんがやっているステッカー屋台を発見。
おっちゃんが新作も出来たよというので、思わず買ってしまいました。

まず一番最初に目に入って気に入ったのがこちら。
ブリーラムを握り潰すみたいなデザインです。
ブリーラムの他にもチェンライ、ムアントン、チョンブリーのバージョンがありましたが、今一番憎たらしいのがブリーラムなのでこちらをチョイス。

続いてはマダム・ペーン。
マダムのステッカーは顔写真バージョンとイラストバージョンがありましたが、今回は顔写真バージョンを購入しました。
今年1月にタールアのオーナーを退き、タイサッカー協会の会長に就任しましたが、今でもタールアサポはマダムが大好き。僕も大好きです。

最後はこちら。iPadとかiPhoneとポートFCをかけたステッカー。
なんかシャレが効いてていいなって思ったので買ってしまいました。

ちなみに3枚で70バーツでした。
タールア以外にもタイリーグの他クラブやタイ代表、それに欧州のクラブのステッカーもありました。
気になる方は屋台を探してチェックしてみてくださいね。

いざ、観戦!

開門時間も来たのでスタジアムの中へ。
いつものようにメインスタンドに座ります。
色々なスタジアムに行ってますが、やっぱりここからの眺めが一番です。

そして今日のスタグルはこちら。
カオ・カイジアオです。値段は50バーツでした。

簡単に言うと、オムレツ載せご飯です。ガッツリ系のスタグルといえばこれかガパオライスかなってくらい、よくスタジアムで見かけます。

オムレツは具材を選べ、ケチャップやチリソースをかけて食べます。
この店のカオ・カイジアオはご飯の量も多くお腹いっぱいになりました。

お腹も膨れたところで、恒例のきーきあっ式タールアのスタメン紹介です。

まずはGK。39番スメティーです。
正守護神のソンポーンがベンチ外。これは累積警告によるものなのかな?
で、スメティーって誰よって話なんですが、ドイツとタイの二重国籍を持つ選手で、デュッセルドルフの下部組織でプレー経験があります。

タイに戻って来てからは複数のクラブを転々とし今シーズンからタールアに加入しました。
身長は185cmで現在25歳。これからが楽しみですが、まずはこの試合でしっかりアピールしたいところ。

右サイドバックは4番スパナン。
タイ代表にもすっかり定着しましたが、ここのところ守備面でちょっと残念なシーンが目立ちはじめました。
それでも右サイドからのドリブルやクロスは魅力的。

左サイドバックは23番ケヴィン。
こちらも攻撃力が魅力のサイドバックなのですが、10番ボーディンと一緒にプレーしている時と、それ以外の選手との連携が明らかに違っているのが毎回気になります。
それだけボーディンが彼の魅力を引き出しているんだと思いますが、この日はボーディンはベンチ。さて。

センターバックはキャプテンの8番タナブーン。
ここのところスタメンでの起用が続いていますが、以前から目立っていたやらかしがなくなって、安定したプレーが続いている感はあります。

それでもこの後紹介するクラウとの最終ラインは、見ていて不安で仕方ないのは何故なんでしょう。

もう1人のセンターバックは28番のイギリス人選手クラウ。
高さはあるけどスピードはイマイチ。空中戦は強いけどビルドアップはイマイチ。
でもX(旧Twitter)を見ているといい人っぽい。

ボランチは33番志村選手。
今シーズンより加入してから、前半は素晴らしい活躍を見せていたものの、ここ数試合はあれ?っていうプレーが・・・。
調子を落としているのか怪我の影響なのか分かりませんが、個人的には来シーズンもタールアでプレーしてほしいので、残りの試合でもいいプレーを見せてほしいです。

もう1枚のボランチは44番ウォラチット。
小柄ですが視野が広くまたテクニックに優れた選手。
ここのところパフォーマンス的にはかなりいいと思うんです。
もっと彼を経由して攻撃を仕掛けてもいいんじゃないかと。

右サイドハーフは22番フェリペ。
今シーズン途中より加入したブラジル人FW。
なんか気が付いたらタールアにいて、それでいて目立った活躍もなく、何で獲得したんだってこのブログに書いたこともありましたが、前節のバンコク・ユナイテッド戦で2ゴール。

彼にジャンピング土下座をしなきゃいけない活躍でしたが、このまま土下座を続けるくらいのプレーを見せてほしいです。
何がウリか分からないとかも書いてましたが、ドリブルなんかはさすがブラジル人って感じでした。

左サイドハーフは99番タナシット。
基本的に後半から出て、疲れが見えてきた相手ディフェンス陣をスピードでかき回すスーパーサブタイプの選手。
そんな彼がスタメンで出場しているということは故障者が続出しているかチームの調子が良くないというパロメーターだと以前から思っていて、今もまさにそんな状態。

彼に恨みはないし、嫌いというわけじゃないんですが、ずっとそう思っていて、実際それって当たってると思うんです。

そして今日も彼がスタメン。果たして・・・。

トップ下は18番パトンポン。

強引ともいえるドリブルが魅力。強引すぎるが故、相手ディフェンス陣にボールを取られるのもお約束。
それでもゴールを奪おうという気持ちは伝わってくるのでただ責める気にはならない選手。
でももう少し周りを見てパスを出してくれるともっとチャンスも広がるのになあとも思う。

1トップは37番のブラジル人FWタルデリ。

ストライカーというよりチャンスメーカーというか、シャドーストライカー的なポジションに適性があるんじゃないかなって思ってますが、14番ティーラサックも怪我がちでフル出場が厳しく、また25番のブラジル人FWハミルトンが負傷欠場が続いているので1トップでの起用が続いています。

もう少し前線で張っていて欲しいなって思うのですが、中盤まで下がってボールをもらいにきて、彼がボールを受けた時には前線に誰もいなかったりして、なんかモヤってします。
あと、結構な頻度で決定的なチャンスでシュートを外しがち。

と、きーきあっ式スタメン紹介が終わったところで、両チームの選手が入場してきました。

ゴール裏のタールアサポ。
金曜日ということもあり、そこまで埋まってませんでした。
もしかしたら原因は平日だからというだけではないのかもしれないけど。

今日の対戦相手、チェンライの選手。
2019シーズンのリーグ王者、2020-2021シーズンのFA杯優勝など、毎年しっかり上位にいる強豪クラブですが、今シーズンはここまで11位と低迷。
しかも現在6連敗中。
一歩間違えれば降格圏という中で、残り6試合どう戦うかに注目です。

一方こちらはタールアの選手。
残り試合と上位との勝ち点差、そしてチームの調子を考えると3位を死守することが一番の目標です。

さあ、キックオフです!

前半は両チーム無得点で終え、迎えた後半。
先制したのはタールア。
相手陣内でファウル気味にボールを奪うと、パスを繋いで37番タルデリが冷静にシュートを決めゴール。

思わぬ先制ゴールに動揺したのか、なぜかチェンライに得点が入ったことになり、スタンドからは笑いが起こりました。

そして今度は試合の時間がリセットされてしまうトラブルが。

何はともあれゴールが認められタールアが先制。
強いクラブなら更に追加点を奪うか、この1点をしっかりと守り切るところですが、そのどちらも出来ないのが今のタールア。

あっさり同点ゴールを奪われてしまいます。
と思ったら、オフサイドの判定。良かったとホッとしたのもつかの間、VARが入ります。

それに動揺したのか、なぜかタールアのゴールもなかったことに。
この日のスコアボード担当者はどうしちゃったんだ?

VARの結果、チェンライのゴールが認められ同点に追いつかれました。

動揺したのはPATスタジアムのスコアボード担当だけではなく選手も同じだったようで、その後逆転ゴールを許してしまいました。

ちなみに2ゴールとも決めたのは88番のシンガポール代表スチュワート。
今シーズンよりBGからレンタル移籍で加入した選手です。

タールアもその後7番パコーンや10番ボーディンなど、怪我から復帰した主力組を投入しますが追いつくことができず。

結局1-2でチェンライに逆転負け。
チェンライは6連敗でストップ。一方タールアは12節のBGパトゥム戦以来の敗戦。
ちなみにその試合もホームで先制し2-0とリードしながらの逆転負けでした。

ホームで痛い逆転負けをくらい、ショックを受けて帰ろうとしたところで更なる悲劇が。

スタジアムの外に出るとずぶ濡れな人が大勢。しかも水鉄砲を持っている人もたくさん。

なんか嫌な予感がしたのですが、それが的中。
スタジアム前はソンクラーン名物水かけ祭りの会場と化していました。
そっか、それでいつも屋台が出ている道路を封鎖していたのね。

放水車が大量の水を発射してそこはカオス状態。
でもあそこに近づかなければ大丈夫と思い、屋台が並んでいる道を歩いていくと、さっきまでソーセージやらビールやら売っていた屋台のお姉さん、お姐さん、そしてその子供たちの手には大きな水鉄砲が。

まさか丸腰の人間を攻撃してはこないだろと思ったのですがそれが大きな間違い。
撃ち合いをしている流れ弾だけでなく、明らかに僕を狙って発射してきました。

おかげでバイクを停めてある場所に着く頃にはずぶ濡れ。
帰ってからU-23をテレビ観戦する際のつまみを屋台で買おうかと思っていたのですが、そんな気も起きず泣きながら家へと帰りました。

試合の感想なぞ・・・

試合に負けた上にずぶ濡れになって、まさに泣きっ面に蜂状態でしたが、試合結果に関しては妥当。あれじゃ勝てないですよ。

先制しながら追いつかれたり、逆転されるシーンが今シーズンはやたら目立つ気がするのですが、どれも先制した途端急に腰が引けるというか、守りに入るんですよね。時間帯に関係なく。

ずっと言い続けてきているのですが、タールアはそもそも1-0で勝つようなチームじゃないんです。そんな芸風じゃないんです。

昔から4-2とか5-3とかそんな試合が得意だったはず。
とにかくノーガードで前に出て大振りのパンチを振り回して相手が戦意喪失するまで殴り続ける。そんなサッカーがタールアの魅力だし、サポーターも攻撃的なサッカーをするタールアを支持しているんです。たとえ優勝できなくても。

で、今のタールアはどうでしょう?他チームはタールアの攻撃陣を恐れているのでしょうか?

もちろん、エースの25番ハミルトンやU-23タイ代表のエースストライカーになりつつある14番ティーラサックが不在なのもありますし、この日は7番パコーン、10番ボーディンもベンチスタートですからベストメンバーじゃないのも原因かもしれません。

ただ、以前のようなイケイケ感が薄れている気がするんですよね。それは今シーズンに限らずここ2~3年くらいから。

もっと言ってしまうと、PATスタジアムが満員になることが少なくなっているのも、そんな試合内容が原因なのかも。

この日だって、金曜夜のキックオフとはいえ、相手はチェンライです。
それが3,000人ちょっとと、半分も埋まらないのはちょっと残念。

何なら試合中よりも試合後の水かけ祭りの方が盛り上がってるのを見て、なんか悲しい気持ちになってしまいました。

今シーズンはもう残り5試合ですし、あとは3位を死守することに専念してほしいですが、来シーズンは以前のような相手が戦意喪失するまで殴り続けるようなサッカー(どんなサッカーだよ)を見せてほしいと切に願います。

さて、そんなタールアですが、次節はアウェイでBGパトゥム・ユナイテッドとの試合です。
BGは現在4位。今夜のBGの試合結果次第では、この試合で負けると一気に順位が入れ替わってしまうことになります。

そんな大事な試合ですが、僕は諸事情により観に行けません。きっとその試合を観に行くであろう観戦仲間に全てを託したいと思います。

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!


読んでいただきありがとうございます。あなたのサポートできーきあっはもっと食べてもっと太っちゃいます。