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聖地巡礼(5) アイラ島に到着

無事、Kennacraigに辿り着きますが、道中、殆どKennacraigの標識を見かけないため不安に思うかも知れません。標識もなく200キロの試練の路を走るのもまた修行の一環でしょうか。A83を走っていれば間違いはないので安心して走って下さい。ここでもガソリンスタンドを見かけたら満タンにしておくことをお勧めします。

Islay行きのフェリー

フェリー埠頭にたどり着いて驚いたのは風の強さ。余りに風が強く、フェリーで停車しているクルマが結構揺れます。こんなに強風を味わうことなんてそう頻繁にはありません。ここにも巡礼の旅の厳しさが現れています。しかし適度な緊張感と冒険感、そしてその先にあるアイラ島のことを思うとドキドキ感があって楽しいものです。
尤も、夏のベストシーズンに行けばこんなに荒ぶる気候を味わうこともないでしょうし、グラスゴーから飛行機に乗ってしまえばこの陸路の修行路もスキップできるので、巡礼にこだわらない向きにはここを省略することも可能かもしれませんが。

月を眺めながら

フェリーに乗ること二時間弱、やっとアイラ島に辿り着きます。
いやー、まずはここまでが遠かった。ロンドンから片道800キロ、フェリーにに乗り、悪天候を乗り越えて上陸するのは感慨深いものです。

更に奇跡的に、ボウモア町に向かう道すがら、急に雲が晴れ、夕焼けに染まる空と月が僕を歓迎してくれました。
ただ晴れた空なのに、ここまでの道のりを思うと、なんだかとても幸福な感じに包まれ、その幸福感とともにボウモアまで走るのでした。
苦難を通り過ぎた時に出会う歓喜の瞬間。険しい路を越える価値はあります。

宿泊はBowmore町にあるホテルに泊まり、Bowmoreの蒸留所を見ながら過ごしました。穏やかな時間が過ぎる場所。

ここを起点に島の蒸留所を全て周り、一人前のIslay Whiskyの語り手が一人作り出されました。

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・フェリーはネットで予約が出来て、往復でクルマの搭載料が73.40ポンド、乗船料が一人あたり14.50ポンドの計87.90ポンドでした(2022年12月時点)

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