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タイの大気汚染PM2.5とは?原因と対策


タイはPM2.5という大気汚染が、結構すごくて、今日も空全体が曇っている感じです。いつもは窓全開しているのですが、さすがに今日は閉めました。

こんな感じで、先があまり見えません。

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PM2.5とは

PM2.5は、大気中に浮遊している直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子で、環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子だそうです。

PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質が元になっています。

PM2.5はとても小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。


PM2.5は、粒子の大きさが非常に小さいため、人体に取り込まれやすいため注意が必要です。下記に様々な物質の大きさを示します。(μm = マイクロメートル。1mm = 1000μm)

PM2.5とは、どれくらいの大きさなのかというと、こんな感じで、髪の毛の太さの1/30程度です。
・イエダニ 600~1000μm
・ ヒトの髪(直径) 70 μm
・ スギ花粉 20~40μm
・ カビ 2~10μm
・ 細菌 0.5~5μm
・ PM2.5 2.5μm以下

PM2.5の発生する理由

PM2.5の発生する主な理由は、物が燃えて発生するものと、物質の大気中での化学反応によって生成されるものの2つが主な発生源です。

タイのニュースを見ていると、地方では頻繁に山火事のようなことがありますし、車社会なので排気ガスの量が多く、こういうことがPM2.5に大きく影響しているようです。また、大陸が続いているので、近隣諸国からの大気汚染も風で運ばれてしまうようです。


PM2.5の健康へのリスク

PM2.5はその小さいので、気管支や肺に入り込みやすく、次のようなリスクを起こしやすくなります。


呼吸器リスク:大気汚染、中でもPM2.5は喘息、肺炎等のリスクを高める。適切な予防策が取られないと、長期に渡る粉塵蓄積により、肺がんの発症の可能性もあり得る。

循環器へのリスク:長期に渡る粒子状物質の吸入により、静脈と動脈内に分泌物が堆積され、心臓発作や虚血性脳卒中を引き起こす可能性がある。さらに、大気汚染にさらされると、心筋細胞へ影響が出て、不整脈や心臓病を引き起こす原因ともなり得る。

脳へのリスク:粒子状物質は血流へ入り込むほど微小だが、蓄積されると、高血圧と血液粘度の上昇の原因となり、脳の血栓症のリスクが増す。さらに、脳血管が硬くなり、障害や麻痺、死に至る場合もある虚血性脳卒中や脳出血を生じるリスクが高まる。

PM2.5から守るためには

こんな状況なので、タイでは、PM2.5対策でマスクをつけている人が多くいます。そして、今は、新型コロナの影響もあり、さらにマスクの人が増加中です。


また、PM2.5濃度がどれくらいかがわかるアプリもあり、それを活用して大気汚染状況速報を確認する人も多いです。

昨年は、PM2.5の影響で学校が休校になることもありました。


日本にいるときは、空気が・・・なんて気にするのは、春の黄砂のときが年に1回あるかないかくらいだったのですが、空気を気にする生活になるとは・・・ちょっとびっくりです。


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