夜にバスに乗りながらバンコクの街を回想する

バンコクで夜にバスに乗るのが好きである。最近はイヤホンをしてポッドキャストを聞くので渋滞があまり気にならなくなったというのもある。

外の風景を眺めていると白熱灯だろうか、オレンジ色の街路の光が見えることがよくある。あの色に旅情を感じる。

スクンビット界隈を抜ける時にも、ナーナーの街並みなどを窓越しに眺めながら、夜の街にも人々の活気が戻ってきているらしいというのを感じ取る。

昔、プラカノンに住んでいたが、BTSのプラカノンの駅前もかなり変わってしまった。私が最初に来た頃には駅前にクイッティアオを鬻ぐ屋台があって、あれは確か30バーツだった。今ではクイッティアオといえば、40バーツ、50バーツするから確実にタイの物価は上がっている。

プラカノンの駅前は垢抜けてしまった。瀟洒な雰囲気を感じさせる小さなモールが駅近にあって、背の高いコンドミニアムの周りにはお洒落な屋台村まである。

プラカノンの市場は相変わらず残存しているらしいが、あの市場が古き良きバンコクを支える最後の砦になるかもしれないと思う。衣料品からオモチャ、バッタもん(!?)のゲーム機などが売られている。買いたいと思えるような品物は無いが、とりあえず見ているだけで楽しい市場だ。

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