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もうすぐソンクラン休みが始まる

もうすぐタイはソンクラン休みが始まる。ソンクランにおいては人々は水を掛け合うのが習わしである。

この水掛け祭りだが、コロナ前はそれこそ大変な騒ぎであった。通りを歩くだけでびしょ濡れになる。中には、冷水の入ったバケツを思い切り浴びせらるといったこともある。

やはり、世界中で祭りは狂気に通じるものがあるなと思う。日頃の鬱憤を発散させるためもあるのだろうが、人間が作った因習や決まりや各種の約束事から祭りの日だけは離れて、人間が神に近づく一つの手法が祭りなんじゃないか。

それで、タイの場合、ソンクランは水掛けもあるけれど、地方からバンコクに出てきたタイ人たちは田舎に帰省する時期でもある。

よく考えるのは、外国人にとってはあまりソンクラン休みは嬉しくないということである。もちろん、水掛け祭りに積極的に参加して、タイ人やその他の外国人と交じって、水を掛け合うような陽気な性格の持ち主だったらソンクランは大いに楽しめるだろう。

しかし、私はタイに来て、せいぜい1、2年くらいはソンクランにも興味を示していたが、タイの滞在が長くなるにつれて、ソンクラン期間中に路上で知らない人から水をかけられるのは鬱陶しくなってしまった。

そんなわけで私はラオスに行くことを予定している。(このタイのソンクラン期間中というのが、ラオスでも水掛けが実施されているのかについて私は判然としない。とりあえず、国外に行ってみることにする)

今まで述べてきたような話でいうと、例えば、ベトナムにあるテト正月なども、ベトナム在住の外国人にとっては厄介な期間だ。

テト正月の長期連休には、カフェや飯屋の類が一斉に店じまいをしてしまう。店員たちが実家に戻ってしまうのだ。

せいぜい空いているのはコンビニぐらいであって、テト正月中に良いことと言ったら、大都市の渋滞がかなり緩和されることぐらいだ。

私も今年のテト正月のあたりは、ホーチミンにいて、やはり途方に暮れていた。いつも行っていたオシャレカフェもテトの時は閉まってしまうからだ。

サイゴン滞在中は足繁く通っていたノマドカフェ

危うくオシャレカフェ難民になりかけたが、グーグルマップを頼りに、いつも行かないカフェを探してサイゴン中を彷徨うこともあった。

外国に一人暮らしていて、現地の社会から疎外された異邦人の思いを強く感じるのは、こうした祭りだとか、長期休みの時なのだ。現地の人たちは彼らの家族や親戚や友達や恋人などがその土地にあり、彼らが築いてきた歴史や人間関係をこういう祭りの時に再確認して、深める事が出来るのだろう。



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