見出し画像

アユタヤ方面の鈍行列車に乗り込んだ

フアランポーン駅のプラットフォームに行くと、蒸気機関車らしきモノがあった。本当に蒸気機関で動く車両なのかは分からない。外観だけ蒸気機関車っぽいがディーゼルかもしれない。でも、旅情を誘うものだ。鉄道ファンは喜ぶに違いない。

私の乗るはずの列車は昼の12時55分発の予定であった。7番ホームにて列車が入ってくるのを待つ。

ホームにはいくつかの車両があった。タイの田舎に向かう列車である。中にはカンボジアとの国境の街、アランヤプラテート方面の列車もあった。

上の写真のように、プラットフォームはかなり低い位置にある。乗客はステップを上がって車両に乗り込む。

隣の線路には車輪を調整している男たちの姿があった。

私が乗るはずの列車は10分ほど遅れて駅に着いた。タイでは列車が遅れるのは当たり前というのは分かっていても、不安な気持ちになる。別のホームに待機している列車が自分の乗るべきアユタヤ方面の列車じゃないか?などという疑惑も浮かんでくる。

結句、大丈夫であった。問題なくアユタヤ方面の列車に乗ることができた。

車内には冷房は無く、扇風機だけだ。窓を開けて走る。椅子はクッションが付いている。以前にアユタヤに列車で行った時は木製の椅子であった。そのせいで尻が痛くなってしまった。今回はそういう心配はなさそうだった。

片側2列、片側1.5列というようなシートの広さである。多分、列車の幅の関係なのかもしれないが、日本の車両だったら、片側2列ずつのはずだ。

私は片側1.5列の方のシートに座った。もし満員になったら、この1.5人分のスペースのところに2人、ぎゅうぎゅうに詰めて座るんだろうか。

列車は出発前からモノ売りがやってくる。水やら、ジュース、ローティサーイマイなどのアユタヤの名物のお菓子などを売る。物売りたちはカートなどで商品を運びはしない。ビニール袋に商品を入れて持ち歩く。「冷たい水だよー!」などと言いながら売り歩く。

彼らのような売り子もタイの列車旅の風情を盛り上げてくれるように思えた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?