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無秩序だけど、やさしさと信仰に溢れた町、ネパールカトマンズ【DAY1&2】|働きながら世界一周

ついに、世界一周旅行が2024年4月15日(月)から始まった。

今日は2日目の夜。
疲れもあって、眠気と頭痛で文章を書ける気がしなかったので、先ほどアーユルヴェーダのマッサージを受けてきて、スッキリした状態でパソコンの前に座っている。

ちなみに60分コースで、4000ルピー。日本円で5,000円くらい。
足先から頭まで全身やってくれて、この内容だったら日本だと10,000円くらいはしそうだから、かなり満足度は高い。
オイルが温かくて、手の摩擦で体の表面も温めてくれるから、体の力がふっと抜けるような気がするし、ヘッドマッサージはそこまで強くないのにも関わらず、疲れがとれていくから不思議だ。

マッサージ屋さんでいただいたお茶

さて、ここ2日間、かなり濃い時間を過ごしていて、それらを思いのままに書いていきたいと思う。


1. 出国

朝5時半くらいに自然と目が覚めて、眠さとわくわくを胸に、6時40分発の成田エクスプレスへ。電車の中で寝ようと思ったけど、なかなか寝つけず、あっという間に成田空港へ。

成田エクスプレス

10時半成田発、ネパールカトマンズ行きのフライト。到着便の遅れで、出発時間が遅れる模様。とりあえず先に手続きを全部済ませて、コーヒーでも飲みながら仕事をしようと、搭乗手続きを行う。列にはたくさんのネパール人の大家族が並んでいて、賑やかだった。

意外とすんなり列が進んで、搭乗手続きカウンターへ。事前に調べていたつもりだったけど、機内持ち込み可能は手持ち荷物も含め、7キロまでとのこと。7キロはどこの航空会社でもよくある目安だから、それ以内に収めようとは思っていたものの、最終的なバックパックの重さがどれくらいか分かっていないまま、どきどきしながら重量計に乗せる。7キロ以内であれ、、という願いも虚しく、普通に9キロ近くあった(笑)計算がどこで間違ってたかわからないけど、まあしょうがない。仕方なくバックパックは預けることに。

さすがに月曜の朝だからなのか、手荷物検査も出国手続きも、特に並ばずスムーズに進み、早めにゲート移動。ちょうど、近くにDEAN & DELUCAがあったから、そこで日本最後のお仕事。

2. 8時間のフライト、ネパール女子と友達に

BORDING TIMEは、10時30分の予定だったけど、結局飛行機に乗ったのは11時くらい。たくさんのネパール人や一部の日本人が今か今かと列をなして、乗れるタイミングを待っていた。

搭乗を待つ人たち

私もちょうど搭乗が始まったタイミングで列に並んだ。そうすると、後ろから「日本人ですか?」と声をかけられる。振り返ると、同じくらいの年かもう少し若いネパールの女性だった。
「はい、そうです」
そこから会話が始まって、彼女が日本に留学していたこと、鹿児島に最初いたこと、いまは東京で働いていること、コロナもあって6年間ネパールに帰れていなかったけど、今回久々に帰ることなどを知った。名前はバワナというらしい。日本人と遜色ない流暢な日本語でコミュニケーションをとれるのは本当にすごいと思ったし、なんとなく同じ匂いのようなもの(?)を感じて、彼女と仲良くなりたいと思った(三人兄弟の真ん中っ子という共通点もあった笑)。

あいにく席は違ったので、「またね」と別れて、飛行機の自席に行くと、今度は違うネパール人の女性が隣の席だった。
先ほどの興奮と勢いで、話しかけてみて、その子ともいろんな話をした。クリーティと名乗る彼女は、お父さんが仕事で日本に住んでいて、今回お姉さんと一緒にお父さんのところに遊びにきていたこと、いままだ大学生で、あと2ヶ月で卒業すること、インテリアデザイナーの勉強をしていることなどを知った。

そんなこんなで、クリーティと話した後、映画を見たり、機内食を食べたり、一眠りしたり、仕事をしたりした。
ちなみに機内食は1食目はカレーで、これがなかなか美味しかった。ネパールスイッチを入れさせてくれる味でもあった。

機内食のカレー

飛行機の出発が遅れたこともあり、ネパールにつくまでがやたら長く感じられた。結局映画は流し見で3本くらい見たと思う。飛行機にはたくさんの子供と小さい赤ちゃんも乗っていて、とても賑やかだった。私の後ろにいる男の子がやたら叫んで席を蹴ってくるので、少しイラっとして後ろを見ると、その子の純粋で綺麗な目と目があって、自分の心の狭さを反省した。

そして、やっとの思いでカトマンズのトリブバン国際空港に無事に着陸した。

3. 空港着、お迎えの車でホテルへ

空港につき、バスでターミナルまで移動し、入国審査、荷物検査などを行った。特に何事もなく、スムーズに入国。

クリーティとは飛行機の座席で別れて、インスタを交換した。カトマンズに住んでるから、何か困ったことがあったら言ってね、と優しい言葉をかけてくれて、本当にありがたいと思った。また、預けた荷物を受け取るまでの時間で、バワナとも再会をして、インスタを交換して、ハグもして、東京で会えたら会おうという話をした。

荷物を受け取るまで、結局30分くらいはかかって、やっと到着出口を出て、お金の両替をした。あらかじめ、ホテルのスタッフの人にお迎えを頼んでいたので、私の名前を書いたボードを掲げて待っていてくれるとのことだったが、空港を出るとお出迎えの人が鮨詰め状態(笑)これでは自分の名前を探すのは大変だと思っていたところ、お迎えの人が向こうから話しかけてくれて、車に案内をしてくれた。

空港の前で待つたくさんの人たち

なんでも、お迎えに来てくれた運転手と、あと1人のスタッフは、ホテルと提携しているツアー会社の社長で、私にツアーを提案するために、来たらしい(笑)彼も日本語が比較的流暢で、お兄さんが日本でネパールレストランをやっていて、何度も日本には来たことがあるらしい。

彼にツアーの案内をさせてほしい、とお願いをされたので、まあ良いかと思い、ホテルに行く前に彼の会社に寄った。私のすべての旅行日程をもとに、おすすめツアーをオリジナルで提案をしてくれた。どちらにせよ、前半は仕事の予定が入っていたので、一部のツアーは断り、後半のナガルコット観光、ポカラへの移動やトレッキングツアー、朝食付きホテルなどのオールインクルーシブツアーはお願いすることにした。諸々込みで8万円くらい。正直自分で行った方が安くは済むけど、何より楽だから良いかと思った(※今回の旅は無理をしない、が1つのテーマ)。提案してくれた彼も、商売気は強いけど、誠意はある人だと思った。「あなたと私は友達、何も心配しなくて大丈夫」とよくわからないことを言われたけど(笑)

その後、お迎えの車でホテルに移動。チェックインしてホテルについたのは、18時過ぎだった(日本を出国してから10時間後くらい)。長い旅路が人区切り。

4. ネパール初めての夜

ホテルは1泊3,000円くらいだったけど、綺麗で、素敵な中庭もあって、居心地がよかった。

ホテルの部屋

とにかくお腹が空いていたので、荷物を部屋に置いたあと、近くのレストランに行くことにした。Googleで適当に探して評価が高かったところ。

やっぱり手始めは、大好きなダルバートを食べようと思い、メニューを見たら、ライスかディドという初めて耳にするもので、主食を選べるらしい。店員さんにどんなものか聞いた末、結局よくわからなかったけど、どうせながら食べたことのないものを、と思い、ディドを主食にすることにした(笑)

そして注文した料理が来た。でかい、そばがき。

ネパールアイスビールも一緒に食べる夕食

オイルをかけますか?と言われて、これもよくわからなかったけど、Yesと答えると、そばがきの中心にたっぷりのオイルが垂らされた。あとから調べたら、これはギーというバターオイルらしい。日本でお馴染みのそばがきとちょっと違う。

ちょっと見た目にびびりつつ、いただきます。
まずはカレーやダルスープ、野菜のおかず、アチャールを。うん、美味しい。

おいしい!

そしてそばがき(ディド)も食べる。日本のそばがきとそこまで味は変わらない気がするけど、ねっとりしていて密度が濃い。
これがカレーに合うのか、、と半信半疑でカレーと一緒に食べる。
お、意外と合うし美味しい!と思い、どんどんスプーンが進む。そこから、アチャールやスパイスなどまぜながら、食べすすめていった。

ただ途中まで食べた後に、ディドの密度が濃すぎて、かなりお腹が苦しいことに気づく。しかもカレーやスープもおかわり自由で、それが更にお腹にプレッシャーをかけてくる。

結局全部は食べきれずにお店を後にしたが、ネパールの食文化を新しく知れた夜だった。

ホテルに戻り、シャワーを浴びて、ゆっくりして就寝。シャワーの水圧や温度も問題なく、改めて良いホテルだと思った。

5. ネパール初めての朝

2日目は、朝から日本とのMTGがあって、5時半起き。興奮がまだ覚めやらないのか、自然と目が覚めた。
せっかくなら素敵な中庭でお仕事しようと思い、外でMTG。これがワーケーションの醍醐味。

中庭でおしごと

その後、空き時間ができたので、朝ごはんを食べに、近くのお店へ。パタヤというこちらでは日常食のパンをいただいた。小麦粉だけじゃなく、とうもろこしなのか豆なのかわからない何かが練り込まれている食感がして、ホカホカで、とても美味しかった。

パタヤ with ヨーグルト

またホテルに戻り、しばらく仕事。午後から少しカトマンズ観光をしたいと思い、ホテルのフロントの人に行き方を聞いたけど、タクシーしかないよって言われた。

6. カトマンズ市街地巡り

事前に調べたもので、ここは行ってみたいと思った3つの場所。
①スワヤンブナート。世界遺産で、ネパール最古の仏教寺院。高台で景色も綺麗。別名モンキーテンプルと言われるくらい猿がいる。
②ボダナート。高さ約36メートル、ネパール最大の巨大仏塔。中心にはブッダのお骨が埋められている。チベット仏教徒の方にとっては崇高な場所。
③パタン旧王宮広場。かつての王宮があった場所で、当時の街並みや建造物がそのまま残っている。こちらも世界遺産。

ホテルを出て道を歩いていると、タクシーの客引きのおじさんに早速つかまる。3つ回るならいくら?と聞いたら5,000ルピー(日本円で6,000円くらい)と言われる。それぞれ結構距離があるとはいえ、さすがにちょっと高いから、まずは1箇所だけという話をしたら、4,000ルピーに負けてくれた。これも高い気がするけど、まあいいか。

意を決してレッツゴー!まずは②のボダナートから。

車だから快適だと思ったら、車内は蒸し暑く、外にいる方が風が吹いて涼しいという不思議な現象だった。また、大量のバイクたちと車が道をせめぎ合いながら進む道は、排気ガスに満ちていて、3秒に1回クラクションの音が聞こえる。定期的に警察の吹くホイッスルの音やサイレンも聞こえて、カオスな状態だ。

たくさんのバイクと車と人が行き交う

日本みたいに道路や交通ルール的なものがあんまり整備されていないからか、交差点も行き違いも、No Rule No 秩序で、相手が邪魔ならクラクションを鳴らしてギリギリ攻めるみたいな世界観。それでも全体の秩序は保たれている不思議。あとちょっとでバイクにぶつかりそう、みたいなシチュエーションを数回体験しながら、第一の目的地、ボダナートへ。

ボダナートは、高さが36メートルある仏塔だから、確かに見ると迫力もあるし、何より仏塔に描いてある「ブッダアイ=仏様の知恵の目」と掲げられている色とりどりの旗が独特で印象的だった。

ボダナート。周囲を回れるようになっている

観光地でもあるけど、日常的な信仰の場所でもあって、信者の方々が熱心にお参りされていた。そんな中で写真を撮ったりするのも、なんだか違うような気がしたが、やっぱり記録を残したくて写真や動画を撮った。

お参りをする人たち

その後、また車に乗り込み、今度は③のパタヤ王宮公園に。タクシーの運転手の方は親切で、途中お祭りがやっていたり、有名なお寺があったりすると、逐一教えてくれた。

お祭りらしきものの行列

パタヤ王宮公園について、お腹が空いたのでまずはご飯を食べることにした。これもまた、Googleで調べて、「ネワール料理」というネパールの中でもネワル族が食べる料理が食べられるお店に行くことにした。
いわゆるご飯ではなくて、ご飯をつぶして乾燥させた「チウラ」というのが主食になっていて、その周りを色とりどりの野菜や「チョエラ」と言われるお肉をスパイスで調理したものが並ぶ、代表的なネワール料理セットをいただいた。上に乗っているのは、「ウォー」という豆をすりつぶして作ったホットケーキみたいなやつ(甘くない)。

ネワール料理

味付けが全体的にスパイシーで、途中じわじわと汗をかいた。
使っている食材が、じゃがいもやインゲンなど日本でもお馴染みのものもあれば、よくわからないものもある。黒い粒々は、黒豆のような感じだけど、硬くて食べ応えがある。だけど美味しい。

レストランでは近所の高校生か大学生くらいの子がたむろをしていて、ネパールミュージックをかけて歌いながら体を揺らしていた。誰かの実家なのだろうか。私以外はお客さんがいなくて、まるで家のような、フリーダムな空間(笑)それでも窓が見るパタヤの街や人が多く行き交う通りは、とても雰囲気があって素敵だった。

窓から見えた、パタヤの街並み

レストランで会計をする際に、店員のお兄さんに「ミトツァ(ネパール語で美味しい)」と言ってみた。どうやら伝わったらしく、笑顔で会計をしてくれて、去り際に「Have a good day,mom」と言われた。
Mom?!お母さん?!
そんな風に見えるのかなとか色々考えたけど、英語のスラングで「憧れの女性」という意味もあるらしい。そっちを信じよう(笑)

その後、パタヤの遺跡をぶらぶらした。
レンガのような石と木で作られた遺跡は細かい細工が美しく、映画の世界に出てきそうな場所だった。ツアーの客引きのおじさんが話しかけてきたり、観光客も多くて、気持ちが落ち着かなかった部分もあったけど。

遺跡は、ネパール地震の影響もまだ残る
美しい木細工

衝撃的だったのは、王宮の遺跡の中で、動物の解体が行われていたこと。そこら中に赤い血飛沫が広がっていて、目線の先には頭をもがれた山羊がいた。しかも1頭ではなく複数いた。あまりそういうものを見たことがない私にとっては、なかなかにショックな光景であった。そして少し自分の姿を重ねてみたりして、恐怖も覚えた。
あとから調べてみると、ネパールでは「血の儀式」なるものがあるらしく、動物の血は神に捧げる血らしい。あえてあの場所でやることに意味があるのだろうか。日本では綺麗にパックされたお肉を見ることしかないけど、ネパールでは常に「命の重み」と隣り合わせで生きているのだと思った。

その後、また待ってくれているタクシーのおじさんのところに戻り、①のスワヤンブナートに向かってもらった。相変わらず荒い運転、リアルマリオカート状態で、何度もバイクにぶつかりそうだったけど、だいぶ慣れたので、何も気にならなくなった(笑)

スワヤンブナートは高台にあるので、かなりの傾斜がある道をぐんぐんと登り、車で行ける最大限のところまで連れて行ってもらう。そこから、更に階段を登り、頂上にある寺院を目指す。道沿いに屋台も出ていて、観光客も多く、とても賑やかな雰囲気だった。

観光客で溢れる頂上付近

頂上も人が多かったけど、ブッダアイが描かれた仏塔と色とりどりの旗が煌めき、見下ろすネパールの街並みを見守っているような感じで、これもまた独特の雰囲気だった。空気は少し霞んでいたけど、景色も綺麗。

高台から眺めるカトマンズの街

雰囲気を楽しんで、写真も撮ったので、また階段を降りて帰ることにした。
ところどころに可愛らしいお猿さんがいて、身軽な動きでいろんな場所を駆け回っている。あとは野良犬もたくさん集合していて、それは少し怖かった。

そこら中にいるお猿さんたち

タクシーのおじさんが「山の麓で待っているね」と言っていたから、自力で山をくだる。どんどんくだっていくと、タクシーが複数台停まっているところがあって、おじさんの顔を探すけど、いない。新たな客だと思った運転手が「タクシー?」と話しかけてきて、「No」というやりとりを何度もしたけど。肝心のおじさんがいない。
更に下の方にいるのかと思って、道を進んでも、タクシーがいる気配がなく、異国の顔の女性が1人で歩いているのがもの珍しいのか、通りすがりやバイクの男たちが皆んなニヤニヤした目でこちらをみてくる。時間も16時を過ぎて、これから日が落ちてくる時間。だんだん不安になってきて、1度立ち止まって道を調べることにした。おそらく進む道が間違っていたようだ。10分くらいかけて元の道に戻る。
新たなタクシー乗り場をやっと見つけて、おじさんの顔をまた探す。やっぱりいないな、、と思っていたところ、遠くの道から手をふるおじさんがいた。目を向けると、見慣れたおじさんの顔で、やっと出会えた安心感で胸がいっぱいになった。どうやら私は回り道をしていたらしく、頂上から直接伸びる階段を降りたところで、おじさんは待っていてくれたらしい。

ともあれ、無事にタクシーに乗り込んで、ホテルまで戻ることができた。
おじさんにお金と一緒に、日本から持ってきた抹茶味のキットカットもお礼に渡せばよかったな、とちょっと後悔。今後お世話になった人には渡すようにしよう。

7. まとめ

そんなこんなで、怒涛の2日間が終わった。
ちなみに、夜はまたチキンダルバート(今度はライスversion)を食べた。ネパールに来てから、お米をあんまり食べてなかったので、やっぱり米を食べると安心するなと思う。私が日本でよくいくネパール料理屋のご飯は、日本人に合わせて日本米だけど、今回食べたのはパスマティライスだった。今回食べたお店がそうなのかはわからないけど、米は日本のがうまいなと思った。

チキンダルバート

明日から、また午前中仕事をして、行けたらヨガに行って、ゆっくりして、16時からナガルコットというヒマラヤが見える観光地(日本でいう軽井沢的なところ)に行く予定だ。まだモモ(ネパール餃子)やヌードル系は食べれてないので、そこらへんを食べれると良いな。

それでは、DAY3以降につづく、、、!


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