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東大生の夏休みの過ごし方


夏休みも、家で飲んだり、カレーを作って食べたり、北京ダックを食べに行ったりして、東大生と会う。

ぼくは必ず

「久しぶり、夏休みは何してるの?」

と聞く。すると、彼らは概ね以下のような回答をする。

「図書館で勉強してる」
「本読んでる」
「部活やってる」

夏休みなのに勉強したり本を読んだりしているのだ。
毎日のように遊んだりバイトしたりしないのだ。
2ヶ月の夏休みはきっと彼らを成長させるし、毎日フランス語を勉強しているぼくも成長するはずだ。

昨日大学の図書館に行ったら、文科ニ類の友達に会った。ぼくは、何してるの、と迂闊なことを聞いた。
勉強しているに決まっている。彼が

「え?勉強だけど」

と言い切る前に、ぼくは深く後悔した。
もっと慎重に言葉を選ぶべきだった。
何にせよ、夏休みも図書館に来て勉強している彼に強い敬意を抱いた。

次の日、クラスメイトと一緒に渋谷センター街にあるサイゼリヤに行った。ここは大学から最も近いサイゼリヤで、門から徒歩15分のところにある。
受付で名前を書いて、店の前で待っていると声をかけられた。

「さんきゅう倉田さん」

ぼくが振り向くと、昨日図書館で会った彼がいた。友人と一緒に来たようだ。ここにいるということは、さっきまで図書館にいたに違いない。
また勉強していたのだ!
夏休みなのに、どれほど勉強するのだろう。

ほぼ全員が休みの日も勉強し続けているのが、東大の素敵な部分だといつも思う。

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