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GETZ/GILBERTO

東北は祭りのシーズン真っ盛り。幼い頃から馴染んだ仙台七夕まつりですから、3日間の開催期間中に1日は吹流しの下を闊歩したくなる仙台っ子でございます。
日頃は薄化粧、飾り気のない居酒屋のおばちゃんも、この日ばかりはちょっと派手目のワンピース姿、胸には花のブローチ。いつもより格段に色鮮やかな口紅を塗ってお店に立ち、狭く古びた店内は華やいだ雰囲気になります。私は、ビール&枝豆につづいて焼酎をひっかけ、気分がよくなったところで七夕飾りを眺めながら人混みの中を闊歩する。お祭り気分を堪能したあとは、ジャズ屋に入って休憩。ビールを飲むか、カクテルか!? これが私の夏祭りです。
こんなときは、熱い音を聴きたいものです。
そこでご紹介するのは、ブラジル系の音楽“ゲッツ/ジルベルト”です。
好調・不調の波があり過ぎるサックス奏者スタン・ゲッツと、ブラジル人ギター奏者でボサノバの神と称されているジョアン・ジルベルトが共演したアルバムです。この時代(本作は1963年録音)、ラテン系のリズムを取り入れることや、サンバやボサノバを演奏することはジャズ界では目新しい企画ではなくなっていましたが、これは大ヒットしちゃいました。
たまたまジョアンのレコーディングに付き合って(監視しに来てたのかも?)スタジオに来ていた妻のアストラット・ジルベルト(後に離婚)が、面白半分で名曲「イパネマの娘」を英語で歌ったのです。これが見事に大当たり!
■歌のうまさは、音程の正確さではない!
■声なんて普通でいいじゃないですか!
■カラオケの点数なんか気にしちゃいけません!
こんなことを世界に知らしめたのであります。このヒットをきっかけとして、彼女はプロの道を歩みはじめました。しかし、歌は一向にうまくはなりませんでした。
そして、誠に誠に残念ながら、ボサノバの神ジョアン・ジルベルトは、先月8日、帰らぬ人となりました。ご冥福をお祈り申し上げます。これで、両名とも鬼籍に入ってしまいました。しつこいようですが、返す返すも残念でなりません。

さて、みなさん夏です!祭りのシーズンです!ビールをガブ飲みしましょう!飲みながら、新しいビジネスを語り合いましょう!企みましょう!そして、行動に移しましょう!

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