見出し画像

【could】ってよく出てきますがあまり意味がよく分かりません…

Q:He turned on the lights so he could read better.の could の意味はなんでしょうか?前に勉強してるときからcould はよく出てきていて意味の取り方がわかりません。お願いします。仮定とかでも使うとか使わないとか???


ご質問ありがとうございます。

couldはたしかにたくさん出てきますが用法がいまいちはっきりしない単語の一つかもしれませんね。

couldは、助動詞canの過去形ですが、単純に「できた」という意味だけではありません。以下、用法を詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んで理解していきましょう。

canとcouldのコア・ミーニング

まずはcanという単語のコアの意味を押さえましょう。

canは、「缶詰」の缶という意味もあるように、「中に入っている」という意味を持っています。(缶詰のcanと助動詞のcanは語源が違うようですが、ここでは分かりやすくするために提示しています)

canの意味は、「潜在能力、可能性」といったところです。

"I can play the piano."という場面では、まだピアノを弾いてみせる前なので、「そういう能力があるんだよ!」と伝えているのですね。

また、Can I use your computer?であれば、「自分にはその可能性があるんだろうか?」というのを聞いていると捉えることができます。

そして、couldはcanの過去形です。

助動詞の過去形は元々の助動詞の意味を弱めるものですから、couldには

①可能性を弱めた「低い可能性」
②単純な過去形としての「過去の能力」

という2つの用法があります。

以下それぞれ解説していきます。

①低い可能性

Canで表される「潜在」を弱めた「低い可能性」を表す用法です。

例1:She can come to the party today.
(今日のパーティに彼女は来られる)
例2:She could come to the party today if she finish her work early.
(仕事が早く終われば、彼女は今日のパーティに来られるかもしれない)

例1と例2を比べると、例2は、「仕事が終われば」という条件が付いていることで、可能性が低いことがわかると思います。そこで、couldの意味としては、「来られる」よりも「来られるかもしれない」くらいの可能性の低さになります。

例3:I received a letter. It could be from Hogwarts. 
(手紙がきた。ホグワーツからかもしれない)

こちらも例3と同様に、ホグワーツからの手紙である可能性は低いと話者が考えている用法です。例えばIt can be from Hogwarts.というと、魔法を使える自覚があり、いつ来てもおかしくない手紙だったと考えていたということになりますね。

②過去

過去の用法では、単純に過去の時制を示します。

例4:I could play the piano when I was in high school.
(高校生のときに私はピアノを弾けた)

過去の用法は、文脈的に過去であることがわかる時に使われます。例4は、when I was in high schoolという過去形の時制があるので、この文のcouldは、過去の用法であることがわかります。

ご質問のHe turned on the lights so he could read betterという文では、turnedという過去形の動詞と同じ文中で使われているので、②過去の用法で使われています。他の例文もぜひ比べてみてくださいね。

というわけで、canのコア・ミーニングからcouldの用法をまとめました。noteをご覧の皆様も、ご質問お寄せくださいませ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?