THE DAYな日常 DAY7
としさんの色々な仕事
中国人オーナーのショップAMIGO
午前中栂池で滑った後、としさんに呼ばれた。中国人オーナーの王さんがやってるレンタルショップ、AMIGOさんに挨拶に行った。白馬村の端の方は、チャイナタウンとして開発され始めてるらしい。中国人にも、TDHを知っている人がいるそう。
ランチは栂池近くのジンギスカン屋、ふるさとへ。ジンギスカンは深山しか知らなかったがここも結構おいしかった。
さとしさんとミーティング
スノーピークでさとしさんと合流し、TDHのミーティング。板のシェイプ、断面形状が乗り味に及ぼす影響が少しわかった。
ノーズのキックが高いと、パウダーで当たる→減速する。
ノーズのキックが低いと速いが、刺さるリスクがある。
HAKAUBA Special 3はノーズの65mm上がりは同じで、上がり始め(=有効エッジの終わり)を270mm→340mmに変更した。キャンバーは6mm→2mmに変更。キャンバーある方が力が入りやすいそう。
ガラガラはノーズのキック40mmだが、突き刺さらない。
幻の雪板プロジェクト
話は変わるが、自分は以前、雪板をCNCで作りたいという構想があった。雪板とは、パウダーボードのような形状に切り出した90〜120cmくらいの木の板にスノスケのようにスノーブーツで乗る。板の裏に溝を堀ることで、パウダーも圧雪も滑ることができる。群馬、山形、北海道などではワークショップも行われており、このような作り方で、手作業で作ることができる。
一枚板あるいは合板で作った木の板を型でプレスしてロッカー形状にする
シェイプをジグソーで切り出す。
ルーターや鑿などで板の裏に溝をつける。
表は乗りやすいように全体を凹ませた形状にする。
裏にニスを使って布を貼り付け滑りを良くする。
デッキテープを張り、リーシュコードの金具を取り付け仕上げる。
手作業では、ワークショップで作る簡易的なものでも2日はかかる。
この工程のうち1〜4はCNCで自動化できるのではないかと考えた。さらにGrasshopperという、パラメータを変更することでCADの図面や立体形状を自動で生成できるプログラムを用いることで、シェイプや溝のデザインのバリエーションも様々なものが生み出せるし、修正速度も上がるのではと考えた。
修士論文で使ったCNCは30万円くらい。Grasshopperのシェイプ&溝自動生成プログラムとそれで生成した形状をその通りに自動で切り出すCNC。このシステムが雪山の近くにあれば、設計→作成→テストライド→再設計のサイクルを高速で回せる。
確かに雪板というものの性質上、手作りで愛着が湧くという側面もある。しかし、溝やシェイプの形状の研究はまだまだ余地があると思う。このシステムでさらに面白い雪板が実現するのではないか。
アイデアとしてはなかなかいいと思ったが、結局忙しいこともあり、実現は間に合わず、プロジェクトは幻に終わった。
モンクリラボ見学
話を戻し、スノーピークでのミーティングの後モンクリラボのために購入した物件を見学しに行った。元精密機械工場で、800万円。なぜか200万円相当の除雪機付き。
両端と2階にいくつか部屋があり、中央に柱のない広い空間がある。ここで、アイデアから36時間以内にテストボードを制作できる環境を作りたいそう。壁のスイッチを押すと36時間のタイマーが始まり、残り時間と進捗が表示される。
芯材をCNCで切り出し、プレス機でプレスする。
自分が雪板プロジェクトを構想していたこともあり、スノーボードの事業として試作→テストライドを行うこの試作工場には非常に興味が湧いた。
CNC加工は外注で、以前開発したオフトレボードのクリフボードの作成でお世話になった家具屋がShop Botを持っているので、そこで切ってもらう計画。自分は修士論文や幻の雪板計画でCNCには少し詳しくなったので、知ってる情報を共有した。自走式で面積の影響受けないCNC、Shop Botほど高価でない、修論で使ったCNCなど。CNC で板を制作している方のインスタアカウントも紹介した。また、自分は歯医者のものづくり補助金の事業計画作成の経験があったので、Shop Botなどの導入にこの補助金の要件を満たすのでは、と紹介した。
この試作工場はBURTONのCraig’sのようで、本当に面白い。他の部屋をバーや泊まれる場所を作る計画もあるそう。完成が楽しみだ。
MEMO
天気:曇り
ゲレンデ:栂池
コンディション:ちょいパウダー
メンツ:みわとかボンゴとかシャッフルと少し合流
イベント:インターン
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