THE DAYな日常 DAY18

いろんな板を試乗

今日もモンクリで板を4本貸してもらい、昨日と同じく47の林道とゴンドラコースを滑った。

YONEX GLIDE

ノーズの先端が細めのスカッシュノーズになっていることもあり、板全体が細く見えるが実際のウエストはGENTENより1cm短い程度。テールも角張ったスカッシュ形状で、こちらは幅は広めだ。FLOAT CAMBERと呼ばれる、前半分がロッカー、後ろ半分がキャンバー形状のディレクショナルボードで、ノーズのキックは緩やかで、テール側のキックははじめが緩く後半からきつくなる2段階のRで構成される。

フレックス構成はGENTENと近しく、テールまでしっかり硬いが、ゲンテンより全体的に少しだけ柔らかい。トーションも同じ程度に感じたが、板の細さの分、同じ力をかけても板のねじれによる上がりが小さいように感じた。カーボンに強いヨネックスらしく、薄いがハリはしっかりある印象。反発があり、オーリーの高さも出るため、ジブ横の地形は気持ちよく飛べた。

一方、キッカーの法面では不安を感じた。ボコボコで硬いコンディションだったか、ボコボコの上を浮くように滑る感覚で、弾かれそうな感覚を覚える。
地形でも同じく、軽さゆえの弾かれる感覚があり、力強くラインを刻んでいくことができない印象だった。テール着地になってしまった時のリカバリーはカーボンのハリによって耐えてくれるものの、信頼しきれるほどの安心感はないように感じた。

ヒット数 13回、11回、12回

WHITE SPACE

ノーズ形状はpineappleとよく似た緩いRで、テールはムーン形状。テールのキックはワイデストポイントで一気に角度がつき、テール先端に向かって真っ直ぐに上がっている。

先程のヨネックス同様、軽めの乗り味。短いことによる軽さもあるが、板自体やはり軽く、取り回しは楽な印象。ノーズのワイデストポイントがキックの上がり途中にある。これはまだ仮説だが、これにより、段差や壁での突破力に繋がるのではないかと考えた。まだ後半それを意識して滑ってみたが、明確に感じるまでは至らなかった。ムーンテールによる影響は特に感じなかった。ヨネックス同様、「癖のないいいボード」という印象だった。

ヒット数 10回、14回、15回

JONES STORM CHASER 157

ノーズ形状は小さめのRで構成され、幅もかなり広い。流線型の他のパウダーボードと比較し、ノーズ全体の面積が大きい。テールはスワローだが、先端、隅部のRがかなり小さい。インサートホールは少し広めで、いつもの50cmでつけるには、最も内側のインサートホールかつディスクも内側の穴を使った。そのため、ノーズがかなり長い。

乗ってみると、やはりノーズの取り回しが重く、ワイデストポイントまでの距離が遠いため、ノーズのエッジが引っかかり初動が遅れる感覚があった。テールはキックがほとんどないからか、フラットバーンでエッジが噛まずズレる場面が多かった。
一方で壁や法面ではテールが他の板より強く噛み、スラッシュが上がりやすかった。また、板を立ててカービングするとしっかりエッジが噛み、気持ちよくラインを刻むことができた。

壁遊びでは、小さな段差にオーリーで飛び乗る、飛び降りる動きでは、テールの反発がなく、まくられ、テールの先端を擦るように着地した。細かいオーリーは苦手のようだ。
一方スピードをつけて、大きな駆け上がりを飛ぶと大きく飛べて、板の中心でビタ着できた。これはオーリーで弾いて上に飛ぶというよりは、スピードで飛ばされる感覚だ。しかしそれでも板と体が一体となりしっかり着地できる。

47の林道コースの最後はフラットで、かなり前からチョッカリが必要だ。そのため、通常は林道の最後は壁で遊ぶ余裕はない。しかしSTORM CHASERでは直前まで当て込んでも、少しチョッカレば出口まで届いた。やはり、ノーズ、テールのキックが低く、太短いTDH稗のようなシェイプのため、直進性能が大きい。チョッカれば直進性能を発揮するが、テールのずらしやすさのおかげで、乗り手が操作すれば小回りが効くためヒット数を伸ばせる。157cmでありながら150cmくらいの取り回しの軽さだった。

ヒット数 7回、14回、14回

Burton Pile Driver 140 2015年

Burton FAMILY TREEシリーズのこの板は、一眼で特殊な板であることがわかる。メンズボードのはずが長さは140cm、ノーズはかなり細長い流線型で、テールは外に向かって少し広がっているため、ワイデストポイントはテールの先端になる。全体形状は魚のようだ。そして何よりの特徴は、バインをつけられる歴としたスノーボードでありながら、デッキパットが両足にあり、雪板としても使える点だ。普通ならなかなか乗る機会のないこの特殊な板を試乗してみたので乗り味を言語化する。

ノーズ側ワイデストポイントがバインのすぐ近くにあるせいか、ノーズ側のエッジが噛みにくく感じた。テール側のエッジは比較的噛むが、ノーズのせいで、全体的にエッジ操作が難しく、ダリング板に乗っているようだ。スイートスポット(操作可能な乗り位置)がトゥ、ヒール側にかなり狭い。壁や法面を上るときは、遠心力と重力の釣り合いを考え体を倒さないと、体がスイートスポットを外れてエッジが抜けてしまう。そのような特性のため、「板に乗れている」かどうか、誤魔化しが効かないと感じた。壁や法面をうまく捌けたときは、まさに板に乗れているなと実感でき、気持ちよく滑ることができた。

壁をサーフライクに舐める分には気持ちいいが、壁頂点で飛ぼうとすると、エッジを強くかけてしまい、エッジが抜けてしまう。壁にラインがはっきり入り、リップが綺麗にできている壁の地形では、エッジは気にせずスピードをつけて突っ込めばぶっ飛ぶことができた。着地はやはり難しいが、その分stonpビタ着の時の気持ちよさは大きかった。

昨日書いた、「板が滑るか、人が滑るか」の評価軸では、この板は圧倒的に「人が滑る」タイプの板だった。これは140cmという長さによるもの以上にエッジのかかりづらさによるものが大きいと思う。

ヒット数 11回、9回、9回

MEMO

天気:晴れ
ゲレンデ:47
メンツ:1人
コンディション:ガチガチボコボコ→シャバ雪
イベント:乗り比べ

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