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第二回 MKB杯 全データで振り返るHERMITのトレードスタイル

 お疲れ様です。今回は、第二回MKB杯の全トレード履歴の分析から、大会中のHERMITのトレードの傾向と課題がみえてきましたので、今後の対策を考えていきます。

トレードスタイル

 まず私のトレードスタイルですが、基本的には4時間足の波を切り取るハーフスウィングからスウィングでトレードをしています。休みの日はデイトレもしています。

 具体的な手法は、イメージしやすいように、トップ画像に記載してみましたので以下の説明と合わせて参考にしてみてください。

1.環境認識
 日足、週足の節目に水平線を引いて、基本4時間足でチャートの左側に親波(ダウ理論とエリオット波動でトレンドが完成している波)を探します。

2.エントリーパターン
①:波(3波)が完成し、(4波5波~で)チャートパターンを作り、親波に引いたトレンドラインや水平線のブレイク、移動平均線のGC、DCなどから転換の1波をとる

②:1波が発生したチャートから、ネックラインや親波のラス押し、ラス戻りに引いた水平線への2波の押し戻り(プルバック)を待って3波、もしくは3-3波をとる

③:チャネルラインを引いて、レートの行き先やNの字をわかりやすくして切り取る

3.イグジットルール
 TPは親波に引いた次の水平線や1波の長さ分のN値、DT(DB)、三尊(逆三尊)などレンジの倍の値幅分であるE値に置く事が多い。
 水平に近いチャネル(レンジ)や転換の1波の場合は欲張らずに、直近高安や、MAにあたるところで決済(部分決済含む)する。

 SLはエントリー根拠が崩れるところで、基本的には直近高安や、押し安値戻り高値に置きます。

 その他、トレールもします。

解説
 1の環境認識ですが、週足、日足に水平線を引くと、通貨ペアにもよりますが、その水平線の間は、50pips~200pips位になります。
 週足と日足のラインが重なるようなところは、レジサポライン(ゾーン)になる事も多く、プルバックのポイントやTP、SLの目安になります。

 なぜ4時間足の波を見ているかと言えば、日足ではチャートパターンのダマシは少ないのですが、日足でチャートパターンを待っていると中々トレードができません。

 4時間足はダマシが少なく、かつ、50~100pips以上の値幅が狙えます。日足に比べたらエントリーチャンスも多いです。
 とはいえ4時間足でも通貨ペアによっては動きが遅く、エントリーから決済まで2~3日から2~3週間かかる事があります。エントリーチャンスも週1、2回あるかどうかです。

 そのため、分析、監視する通貨ペアを増やし、約30通貨ペアと日経225、ダウ、GOLD、OILもトレードしています。

 30通貨ペアは、指数や商品と絡めて、大きく4グループに分けています。そして、そのグループ内で実際にトレードするチャンス通貨を一つ二つに絞って選んでいます。

 数が多いので大変だと思うかもしれませんが、グループ毎に同じ動きをすることが多く、分析しやすい事もあります。

 例えば、クロス円全ての通貨で上昇の波が完成し、トレンドラインも下抜けて、下落を示唆するチャートパターンや、移動平均線のDCが始まっているという状況の場合、むしろ、ショートを仕掛ける強い根拠になります。

トレードのために参考にしているもの
・INVESTING.com(アメリカ10年国債) 
・nikkei225jp.com(上海総合 日経 欧州株価 ダウなど) 
・currency-strength.com (通貨の強弱 たまにマタフも見ます)
・羊飼いの「今日の為替はこれで動く」 ツイッターも含む

 その他、指標発表など為替のニュースは口座を開いているYJFXのニュースなどで確認しています。 

第二回MKB杯 全トレードデータ

 それでは全トレードのデータから見ていきましょう。

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※NZDUSDの-60,799円、-283.5pipsは、サクソバンクから約19000円、90pips分の返却あり。

 勝率は全84トレード中49勝と何とか勝ち越していますが、リスクリワードとPFが悪いです。

 これまでの各ステージの振り返りでどんなトレードをしていたかは、わかっていただけると思いますが、大会中の経緯を端的にまとめると

3月:コロナショックでリスクオフの動きを大きくとる事が出来た。

4月:相場が底を打ち、上昇し始めて損切り。その後レンジで連続損切り。まだ下がるだろうと日経のショートで損切り。為替に遅れて動きやすい商品の中で、大きく下落していた原油をロングし、さらなる下落で強制ロスカット。その後も目線を切り替えられずロングし連続強制ロスカット。

5月:証拠金が減ったのでポジションを持てず、基本に立ち返るように丁寧なトレードを心がけるが、ルール違反、強制ロスカットあり。練習も含めてHEATING OILをトレードし終了となる。

 とざっと思い返しても
①上げ余地下げ余地(親波の高値圏、底値圏)を確認せず、押し戻りを待たず伸び切ったところでの飛び乗りや、まだ伸びるだろうでエントリーし逆行して損切り。

②損切りができず損失を拡大する。

③上記の①に付随して月曜日や火曜日に待てずにトレードをしている。

 と悪い癖が出ています。


FXのみの成績

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※NZDUSDの-60,799円、-283.5pipsは、サクソバンクから約19000円、90pips分の返却あり。

 続いてFXのみのデータでは、全57トレード中39勝で勝率は68.4%、損益率は0.7、PF1.31でした。仮に上記の※NZDUSDの返却分を打ち込んだとすると、損平均pipsは約90pips、損益率は0.8、PF1.41、実損益合計も約10万になります。

 FXのみであれば勝率は7割近くあります。利益も十分残せています。しかし、FXのみでも損益率は悪く、根本的には、

1.環境認識の精度を高め、目線を間違いないようにする。
2.エントリー位置をリスクリワードが良くなるように、押し戻りを待って、引き付けるようにする。
3.損切りを入れる、位置をずらさないように徹底する 

 などの対策をとる必要があります。

 以下、各取引通貨のデータです。勝率などは一部だけ載せてます。

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 一番多くトレードをしたのが、ポンド円で13トレードでした。次がポンドドルで8トレード、ユーロドルが7トレード、カナダ円が6トレード、ドル円が5トレードでした。

 以前の振り返りでも記載しましたが、ポンドとカナダは大会前から弱くなることがあり、リスクオフで強くなる円と組み合わせて、クロス円のグループから選んでトレードをしていました。

 実際のトレードは1stの振り返りを見てもらえればと思います。

 大会で結果を出すために資金効率の面からも、早く大きく動く欧州通貨やその時の最弱通貨と、リスクオフで明確な円買いが起こるクロス円の組み合わせで、ロングより決着が早いショートでトレードすることが多かったようです。

 ちなみにドル円は負け越していますが、通貨の中でも少し特殊な動きをするのでやりづらさがあります。
 実際に分析・監視でもドルストレートのグループにも、クロス円のグループにも入れていないですね。分析のための監視通貨としては、重要と考えていますが・・・

 特に現在は、リスクオフでドルも、円も買われ、狭いレンジになりやすく、動きもゆっくりで、加えて、ファンドやAIによるものなのか、変な値動き、ロウソク足が出ることがあります。

 オセアニア通貨は、普段はトレードをしていますが、値動きが比較的遅く、値幅も欧州通貨に比べると狙えず、かつ、大会中は一度に持てるポジションもある程度制限していたので、自然とトレード数は少なくなりました。

CFDのみの成績

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 CFDのみでは勝率37%と5割を切っています。損失額も大きく、こちらも損失をコントロールする、もしくはいっそ取引をしなければ大きく利益を残せたでしょう。
 勉強中とはいえ、リスク管理ができていないのは論外でした。

 以上、全トレード履歴、FXのみの履歴、CFDのみの履歴を見てきましたが、正直な話、7月からの第三回MKB杯は、FXだけでトレードをした方が安定した成績を残せると思います。

 しかし、CFDはものによっては少ない証拠金で値幅のとれるトレードが可能であり、習得するのに値する魅力があります。特にMKB杯の様に短期間の大会であれば、大きな利益が見込めるCFDは理にかなっていると言えるでしょう。勉強も継続していますし、苦手な物をそのままにするつもりもないですね。

 それに、取り組むべき課題はFXでも同じで、損失を受け入れて、コントロールする事、目標達成に向けての資金管理ができていません。

 次回は、実際に資金管理の技術を身につけるための取り組み、対策を記していきたいと思います。


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