初めまして。峯村です。普段はTHE SHOP YOKOHAMAの店頭に立ち、THEのプロダクトの素晴らしさをより多くの方にお伝えすべく、日々奮闘しております。

実は最近、新しい取組として、THE SHOP SHIBUYAにて月ごとに一つの商品にフォーカスしたサブイベントを展開しています。5月はきえーる、6月はTHE UMBLERRA、7月は…THE SCISSORS！

そして、このTHE SCISSORSのサブイベント企画を峯村が担当することになりました。

企画にあたって、まずはTHE SCISSORSについて知ろう！ということで、前職で十数年ハサミに関わり続けてきた弊社代表の米津に話を聞きに行きました。

そこで分かったのは、このTHE SCISSORSが並々ならぬこだわりのもと生まれたプロダクトであること、そして、贈り物として最適なポテンシャルを秘めているということ。

今回は、公式オンラインサイトの説明文にない、THE SCISSORSの魅力について書いていきたいと思います。

鍛造

皆さんは鍛造をご存知でしょうか。日本刀の製法にも用いられるこの手法。超高温で真っ赤に染まった金属をカンカン叩いている光景を、テレビや動画で見たことがある方もいらっしゃると思います。

お餅つきのように叩き続けることによって純度、質量が上がり、強靭な金属に成長するのです。重要なのは“硬い”のではなく“強靭”であること。靱性を持った金属は強いんです！

THE SCISSORSはこの鍛造を工場の機械で行っています。金属を叩いて成型することで、美しい見た目や抜群の強度を実現。ステンレス板を切り抜いて作られた通常のハサミとは一味違います。

通常、ハサミでは切れにくいとされる薄いビニールやガーゼなどについても、鍛造によって精度、切れ味を高めたTHE SCISSORSであれば難なく切ることが可能です。

また、この金属加工において重要なのが金属の”板目”。
この板目によって、一見平らで安定していそうな金属にも常に応力(要は“クセ”)がかかっています。金属でもずっと放置しておくと、この板目の方向に準じて反ることがあります。

実は、この板目を見極めて適切な仕上げをしなければ、均一なクオリティは生み出せません。
THE SCISSORSは量産品ですが、熟練の職人の技術なしでは作れない工芸品でもあるのです。

生産地

THE SCISSORSは中国の刃物産地である陽江(ヤンジャン)の工場で作られています。日本で言えば岐阜県関市、ドイツで言えばゾーリンゲンのような場所です。

広州や深圳からさらに南に位置し、刃物にまつわる様々な加工工場が点在する町で、海産物も有名です。

前述の板目を見極めた仕上げはもちろん、板すき、裏すき、拝み曲げ等、ハサミにとって技術力が必要とされる工程を経た上で、熟練の職人によって丁寧に生産されています。

オールステンレス

THE SCISSORSの最大の特徴。それはオールステンレスでできていることです。古いものはともかく、現在世に出回っているハサミで単一素材のものはあまりありません。

見た目の美しさ？耐久性のため？
それもありますが、“リサイクルしやすい”ことこそ、最大のメリット。

もうボロボロで切れ味もよくないけど、小学生の頃から使っているカラフルなハサミ、お家に残っていませんか？思い入れがあるから…という方もいらっしゃるかと思います。ただ、捨て方が分からない方も多いのではないでしょうか。

ハサミの捨て方は自治体によって様々ですし、そもそも刃物を捨てるってなんだか後ろめたい気もしますよね。

THE SCISSORSは、持ち手も含めて全てオールステンレスにすることで、分別を気にすることなくリサイクルしやすいハサミにしています。

贈り物としてのハサミ

誰かへ贈り物をする時、「何をあげたらいいのか分からない」となってしまうことはありませんか？相手が予め「これが欲しい！」と言ってくれることは中々ないと思います。そんな時はぜひ、THE SCISSORSを候補にしてみてはいかがでしょうか。

「贈り物に刃物はどうなの？」と思われるかもしれません。
ただ、贈り物の刃物には”災いや魔を断ち切る”、”未来を切り開く”といったとても素敵な願いが込められています。

物は言いようですが、何よりも大切なのは贈る方への”想い”に尽きます。
無病息災を願う御守り的な想いを込めて。
もしくは新しい世界へ飛び込む門出の品として。

ハサミは、誰しも使うけれど、強いこだわりを持って選んでいる方はそう多くないと思います。
見た目にも美しく、機能的で、最終的な環境循環にも配慮したTHE SCISSORSは、どんな方にも喜んでいただける渾身の逸品です。

7月25日より、THE SCISSORSをTHE SHOP SHIBUYAの店頭で展開します！
試し切りもできますので、是非お気軽にいらしてください。