負けたから今後のことを考えてみた

金曜の夜遅く、キングオブコント準々決勝敗退が決まった。
我々が出場した日から一週間あったので、確信を得られるほどの自信もなかったし、それなりに覚悟はできていたが、やはり結果としてドンと出されると一気に身体は重くなるものである。

そんなタイミングでバイトのシフトが店長から送られてきて少しムカついてしまった。
俺まだ少なくともあと1年はこのバイトを続けんのかよと。ふざけんなよ。という怒りである。
店長、毎日朝早くから夜遅くまでお仕事お疲れ様です。家族思いの子煩悩な人だから、あの仕事量は見ていて可哀想になります。世の飲食店はもっと労働環境を考え直したほうがいいと思う。

さて、そんなわけで地上へ這い出るチャンスを今年も逃し、再び地下へと潜ってライブにバイトにと身を粉にしなければならなくなってしまった。
キングオブコント準々決勝進出が何の価値にもならないのは去年からの一年間で思い知らされたのでこの結末は全くもって不快である。
『お笑い第7世代』なんて言葉を言われるようになって、世代的にはそうなのにそこに入り込めないわけで、それすなわち売れないってことだから、不快である。
全ては我々の至らなさが招いた事態だ。

でもだからこそなのだ。
お笑い第7世代に入り込めていないからこそ、我々は賞レースで結果を残して目に留まらなければならなかった。
この波もいつ終わるのか分からないのだから、今年は大事だったのだ。
我々のようなタイプはここで結果を出さずして売れるということはまぁなかなかあり得ない話なので、どう考えても不快である。
しかし考えれば考えるほど悪いのは自分たちだから、それもまた不快である。

グチグチ言っていても仕方ないので今後の話でもしよう。
とりあえず思い付くことを記していく。
有言実行とかではなく、とりあえず口に出してみる。文字にしてみる。
そしてやれることはやっていくし、実現可能なのか面白いのかどうかを検討して、ダメならやらない。
そのくらいのスタンスのことを以下に書いていこうと思う。
要はメモだ。多少責任を伴うメモ。

・今年中にもう一つ単独ライブをやれたらいいな。
準決勝までいけたら今までより少し大きめのところで一公演。決勝までいけたら少し大きめのところで複数回やりたいなぁというのが今年の目標の一つだった。
準々決勝止まりだったので話にならないのだが、やれるのならやりたい。
ただ、結局この間やった単独ライブも7割ちょっとしかチケットが売れず、衣装代や人件費で結局赤字だったわけだからマジでやれるかどうか分からない。
劇場代や最低限の費用を事務所に負担してもらっていてこれなので、個人主催としてやると借金をしなければならなくなるかもしれない。
そこまでしてやる価値はあるのか。
ライブ自体の質やコントの面白さには自信があるのでこれに関してはこちらの覚悟次第ってところだ。

・シンプルに新ネタおろすライブもやりたいね。
かつて開催したSAMIちゃんvsカミちゃんのような、これは各々が新ネタを3本ずつ書いてきてどっちがより面白いネタを作れるのかを決めるライブなのだが、ゲストも呼ぶし集客やお金の不安は単独ライブよりは少ない。
さらに言うと、単独ライブよりもいわゆる即戦力のネタを作る脳みそで臨むので効率に関してはかなり良い。
でもやっぱりやりたいのは単独ライブだ。キズマシーンの単独ライブは手前味噌だが足を運ぶ価値があるから、年に一度じゃ勿体ないのだ。
どっちもやるという手もあるけど、そうするとネタ作りの時間を確保しなければならないのでバイトを減らして自分の生活を捨てるくらいの覚悟が必要になってくる。
今まで消費者金融に借金をしてこなかったのが少しだけ僕の中の誇りだったけどそれをも捨てるときが来たのだろうか。

・自信をつけなければならない。
これはキズマシーンに圧倒的に足りていないかもしれない。
二人とも性格が性格だから控えめすぎるところがある気がする。
その自信のなさはネタ中にも表れるから、もっと堂々と、いい意味で調子に乗るくらいのほうがいいのかもしれない。
と、今回の敗退を通して思った。
日々のライブでちゃんと存在感を示して、チヤホヤされるくらいにならないと、自分達の性格的に自分たちのコントに自信を持つことはできないかもしれない。
あとはもう自己暗示だ。俺たちは面白いと言っていくしかない。痛い奴だと思われるかもしれないけど。というかもう思われている節はあるか。やかましいわ。

・認知度を上げたほうがいいのだけどどうすればいいのだろう。
キングオブコントを勝ち上がるにはもちろん面白さというのは必須で、他にも必要なものはたくさんあるが認知度や期待値というのも実は大きなファクターなのじゃないかなと僕は睨んでいる。
これは単純な話で、知らない人がやるコントより知ってる人がやるコントのほうが安心して観れるしその安心感から笑いやすくなるというものだ。
こう言うとまるで我々の敗退の要因が認知度の問題だと言っているように聞こえるかもしれない。
もちろん色々と原因を挙げればキリがないが、これもまた一因ではあるはずなのだ。
認知度や期待値というのはつまるところ「売れてる度」と比例するところもあるから(2年前のにゃんこスターのようなパターンもあるけど)、これを上げていく作業というのは一朝一夕では不可能だ。
地道にやるしかないのだけど、いまやっているYouTubeにネタ動画をあげるというのも結局あまり効果はない。
ゼロではないしあげること自体に費用はあまりかかっていないからこれからもやっていくけど、これだけじゃダメだっていうのは痛いほど分かった。
キズマシーンに対してアクティブなユーザーじゃないとそりゃあYouTubeでわざわざ検索なんてしないだろう。少し考えれば分かることだった。
じゃあどうしようかってことで、まぁメディアに出ろってことなのだろう。なんというか、待機しているユーザーがいるところに飛び込んでいく感覚だ。
これがまぁ近道なのだが険しい道なのだ。
うちの事務所は事務所ライブの上位から順番に仕事が振られていく明快なシステムだから、常に事務所ライブで上位をとればその道が拓けてくるだろう。
ということで、今この段階でできうる努力とすれば毎月の事務所ライブを頑張るということだ。
まさに千里の道も一歩からといった感じだけど我々はそこから地道にやらないといけないレベルの芸人なのだからやるしかない。
というわけで、事務所ライブはできるだけ応援に来ていただけると嬉しいです。
我々も毎月最低1本は勝負できるネタを作らないといけないわけだ。頑張る。

あとはなんかあるだろうか。
またあとで色々思い付くかもしれないけどとりあえず今のところの要点をまとめると
・単独ライブか新ネタたくさんおろす系のライブをやる
・虚勢でもいいからキズマシーンは面白いと言っていく
・事務所ライブ頑張る
くらいに集約されるだろう。
意外とシンプル。

なんかこれやってみたらとかあったら言ってください。
必ずやるとは言えませんが考えてはみます。

理想論も書いておこう。というか、実際は戦略とかあまり考えたくないからこっちが本音みたいな。

・単独ライブはクチコミで面白さが広まって客が客を呼ぶような状態になればいい
・権力のある大人に見つかるか、フォロワーの多い芸能人に見つかりたい
・めちゃくちゃ近い芸人に売れてもらって、その人の人気にしゃぶりつく
・なんかの間違いでもいいから急にENGEIグランドスラムへの出演が決まる

他力本願でやっていきたいわ。

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