ファンの呼称

キズマシーンのファンです。

そう言ってくださる方が少ないながらいらっしゃる。
本当にありがたい限りだ。
本当ならそんな方々に会うたびにその場で片膝ついてプロポーズをしたいくらいなのだが、プロポーズは人生に一度きりと決めているので、まだ今じゃないかと冷静さを取り戻してにこやかに会釈をするだけに留めている。

歌手にせよアイドルにせよ、彼らのファンであることを名乗るための呼称があったりする。
一世を風靡した韓流スター、ペ・ヨンジュンはファンのことを【家族】と呼んだし、ももいろクローバーZのファンたちは自らのことを【モノノフ】と称した。

周りを見ていると、若手芸人のファンたちにもそういう文化が少なからずあるようだ。
それは芸人発信であったりファン発信であったりしていると思うのだが、キズマシーンのファンの呼称はまだ定まっていない。少なくとも僕は聞いたことがない。
正直な話、ちょっと恥ずかしいのでそういうのはなくてもいいという思いもあるが、それがある芸人を羨ましく思うこともある。それが人気者のステータスに感じることもあるからだ。

だから、もし、もしである。
もしキズマシーンの呼称を作るとしたらどんなものになるのだろうか、と考えることがたまにある。
たまに、たまにである。料理をしない父親が台所に立ってチャーハンを作ってくれるくらいの頻度である。

だが、これがまぁ毎回答えが出ないのだ。
というよりも、考えることをすぐにやめてしまう。
途端に恥ずかしくなってしまい、な~に考えてんだか!と言ってありもしない小石を蹴ってしまう。

が、この間ついに思い付いてしまった。
しかもそれはスッと降りてきたような、天啓のような浮かび方だったのだ。

もうこれだ。これしかない。
もしかしたらこれは宇宙からの、いや、我々人類より遥かに高度な文明を持った宇宙人からの贈り物かもしれない。人類の叡知は全て彼らからの贈り物だとする説もあるらしい。高感度な人間が知らずのうちに彼らからのテレパシーを受け取り、それらを形にして世に発表してきたというのだ。これもきっとその類いだ。それくらいビビッときたのだった。

きっとみんなも気に入ってくれるだろう。
時代が時代ならmixiでその呼称を使ったコミュニティができるだろう。
僕は嬉しくてサブ垢を作りファンになりすましてそこに参加して何を言われているか覗きに行くかもしれない。
当時そういう芸人はやはりいたのだろうか。
芸人というのは人からの評価をとても気にする生き物である。芸人に限らず、舞台に立つ人間はたいがいがそうだろう。
今はTwitterが主なツールとなり、エゴサーチが容易になったのがそんな我々にとってはありがたい。
我々のようなまだ売れていない芸人の大多数はエゴサーチをして精神の健康を保っている。自分がいないところで褒められていると分かると気分がいいし、名前つきで面白かったと言ってもらえていることが何よりの宣伝になるので、若手芸人のためにもどんどん呟いてあげてほしい。
Twitterと言えば、もし"これ"が浸透したらプロフィール欄に書かれるのだろうか。
そしたら申し訳ないが、ちょっと笑っちゃうかもしれない。それは果たして照れ笑いなのかどうか。

さて、少し引っ張りすぎただろうか。
しかし、ここまで読んでくれたあなたは立派な"これ"であると思う。

それでは提案させていただく。

キズマシーンのファンの呼称



【キズッ友】

でどうだろうか。

ダサいって思った奴、前へ出ろ。

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