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#2 無料プラグインで楽曲制作~配信 /使用無料プラグイン紹介

今回は、2023年11月22日に新曲「D.C.」をリリース予定になっているThe Last Person(以下TLP)に楽曲の製作秘話を伺っていく。
※架空インタビューなので、全て自作自演で行っていきます。

前回までの記事はこちら
https://note.com/the_last_person/n/n892c6f72abfe

ー実際に制作時にはどのようなプラグインを使用されていたんでしょうか?

振り返って確認したところ、Instrumental / FXそれぞれの合計で42のプラグインを使用していました。
楽曲制作で使用した無料プラグインの一覧は下記の通りです。
基本的に期間限定で入手できるものは除外して、恒久的に入手できるプラグインに絞っています。

インスト音源(5種類)
ボーカロイド:Voisona(人間に近い声が出せる、VSTで使用できるので編集が便利)
マルチ音源(ピアノ等):Numa Player(ピアノから様々な弦楽器まで収録、軽い気がする)
オルガン音源:HaNon B70(無料のオルガン音源で一番好きな音だった)
ベース音源:MODO BASS 2 CS(バンド系のベース音源であれば、これで良い)
ドラム音源:MODO DRUM CS(バンド系のドラム音源であれば、これで良い、ただ凄くCPU負荷がかかる)

EQなどのエフェクト(37種類)
EQ:MEqualizer(軽い、やりやすい、無料のEQでベスト、ほぼすべてのchに刺している)
EQ:TDR Nova(ダイナミックEQの機能で、Mix busやオケとボーカルの干渉を防ぐのに使用)
Comp:MComplessor(軽い、やりやすい、無料のEQでベスト、ほぼすべてのchに刺している)
Comp:FETISH(1176系といわれるコンプの無料版、評判が良い、ボーカルやベースなどで使用)
Comp:LALA(LA2Aと呼ばれる、名作コンプの無料版、ボーカルでFETISHと合わせて使用)
Comp:BUSTERse(SSL Bus Compの無料版、これ使えば全体の楽器の音がバラバラにならないらいしいが、そう思う)
Saturation:GSatPlus(Soft tubeのものよりも多機能)
Limitter/Maximaizer:W1(ボーカルやベースのBusトラックに刺している、軽い)
Limitter/Maximaizer:Wave Breaker(トゥルーピークリミッター、最近出たものだが、マスタリング時に音圧を稼ぐのに役に立つ)
Guitar:Guitar Rig6 Player(マーシャル系のアンプシミュ1発しかないが、何よりノイズリダクションが優秀)
Guitar:MIKKO2(キャビシミュは基本これ、マイク位置・距離・EQなどシミュレートできる、音が良い)
Guitar:NadIR(アコギのIRを読み込むために使用、元々ギターアンプシミュのプリセットが入っている
Modulation:SpaceModuler(コーラスやフランジャー用に使用、軽いけど音も良い、色々と使える)
Delay:SuperMassive(自然さはないが、音が良い、無料のディレイで誰もがおススメしている気がする)
Bass:bx_subfilter(低域を強調させるために使用)
Bass:BassDeluxe(軽いけど、そこそこスタンダードなベースアンプの音が出せる)
Bass:BOD(Bass用のSans Ampのシミュレーター、BassDeluxeと合わせて使用していい感じの音になる)
Drum:Trigger 2(キックやスネアの音をサンプルに置き換えられるMix機能で良い塩梅に調整する)
Analizer:Youlean Loudness Meter 2(ラウドネスメーター/LUFSなどの測定が可能、Mastering時にはマストなプラグイン)
Clipper:Kclip Zero(マスタリング時にリミッターの前で使用、Youtubeでおススメされていたので使用)
Analizer:SPAN(スペクトラムアナライザー/低/位相のずれ、M/Sそれぞれで楽曲の周波数が視覚的に分かる、とりあえずこれは必要)
Analizer:Manalyser(楽曲全体の音域のカーブなどが確認できる、リファレンス楽曲と比較を行う際に使用)
Analizer:DeeSpeaker(ヘッドフォン上で部屋でスピーカーでリスニングした時の環境をシミュレートできる、Mix時に本当に役に立つ)
Other:Brit Pre(マイクプリアンプ/ボーカルトラックの一番最初に使用、少し温かみが出る)
Other:MSED(Mid/SIdeに信号を分離できる、オケへのダイナミックEQによるMid処理の際に使用)
Other:Relife(謎のプラグインだが、音がよくなる)
Other:Ozone Imager 2(音の広がりをコントロールできる)
Other:Flash(トランジェントシェイパー/マスターやドラムトラックに刺して、楽曲のパンチ感を増すことが出来る)
Other:Studio Rack(Waves製、色々なプラグインをマルチバンドで組み合わせる機能もある、これを使って、様々な試みを行えた)
Other:ArX(位相修正プラグイン、これがなければ、位相処理は出来なかった)
Other:OrilRiver(無料で機能が多いリバーブを探していたら見つかった、そこそこ良いと思う)
Other:Vastaus(高域の耳に痛い部分を良い塩梅で処理できる、soothe2の無料版との評価も)
Other:NA Noise Gate(スネアのエフェクト処理に使用)
Other:MAutoPitch(簡単にピッチ修正可能、すこし機械感が出る)
Other:Fresh Air(2ノブで高域の処理が簡単にできる)
Other:Triple Fader(ボリュームオートメーションは、DAWのフェーダーではなく、このプラグインで書いている)
Other:Vinyl(Lo-Fi感を出すエフェクト)

ーかなりの数のプラグインを使用していますね

この10か月くらいトライアンドエラーで、100~200位の無料プラグインを試してきた中で、CPU負荷の軽さも含めて、自分の楽曲制作にベストだなというプラグインが並んでいます。
ただ、このインタビューの直前にGutiar Rig 7 PlayerだったりOzone EQの恒久無料配布が始まっているので、次の曲ではこれらのプラグインを取り入れたいと思います。どんどん無料のいいプラグインが出てきているので、こちらもそれを試すのが楽しみです。

次回以降のインタビューでは、TLPが絶賛するおススメのプラグインについて紹介をしていく。

既存の配信曲のプレイリストはこちら
https://open.spotify.com/playlist/45454GBGdmAoFltcSp4ftU?si=6f3b92d43f5f40d3

2023/11/22配信予定の「D.C」の先行公開音源はこちら
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42961726



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