見出し画像

2022年今年の9枚【50】


時の経つのは…

毎年加速度的に時間が過ぎるのが早くなっている。これは感覚的なものなのか実際のスピードが速くなってるのかは定かではないが皆が口を揃えて歳を取ると…と話しているのを聞くと感覚的なんかではなく実際の時間の進むスピードが速くなっていると考えた方が合点がいく気がする。速くなっているというか1年が短くなっている。それは変化のスピードに置き換えてもいい。

今年はどんな年?You May Dreamと素敵な夜空

去年の年末がついこの間のように感じる割には何も覚えていない自分が笑えるくらい情けない。今年は仕事に子育てにと忙しかった。何も今年に限ったことではなくずーとそうだ。コロナ禍3年目ようやく収束の光が見えてきた宮古島では今まで我慢してきた分堰を切ったようにイベントが行われ出した。それが余計に時間のスピードを早めているのかもしれない。その淡い記憶を辿ると音楽で言えば2度ライブに出かけた。一回はジュンスカのカズヤのライブそれと先日行われたシナロケのライブ。どちらも大御所まさかこの宮古で観れるとは思ってなかった嬉しいを通り越して感無量である。そんな中新しいアルバムなんて意識していないと探せないと言うか聞かないというかやっとの新譜9枚。

1.「Long Voyage」七尾旅人

彼の歌は現在(いま)を歌う。メロディーも声も歌詞も心の中にドロドロと染み込んでゆく。それはドキュメンタリーや映画をみているかのように過去や未来を見せてくれる。そして時に痛みを感じ生きている事を実感させるほど。ほんと今年一番聴いたアルバム。パンデミックが始まる前一度沖縄の桜坂劇場でライブをしたことがあり行くか行かないか悩んで行かなかった事を後悔する。宮古島に来てほしいアーティストの一人。

2.「DOKI DOKI」サニーデイ・サービス

ソカさんサニーデイ最高ー。今回もドンピシャでハズレなしの10曲。つかみの一曲目「風船讃歌」情景の浮かぶ「幻の光」Bossaからの疾走感あふれるギターポップな「ノーペンギン」どの曲もキャッチーで同年代(確か一つ上の51歳?)とは思えないピュアで勢いのある曲ばかり。今年後半のヘビローです。今ではどれも好きなアルバムなんだけど今では信じられないけど曽我部さんのキャラが最初の頃は好きになれなくて聞き出したのはソロ〜ソカバンくらいからいわゆる丸くなってからかな?歌も好きだけど今は曽我部さんの雰囲気も大好き。勝手に気さくな兄貴ポジションです(笑)

3.「たまらない予感」奇妙礼太郎

彼の声もいわゆるクセが強い部類に入るのだがこの個性がとってもかっこよくセクシー。歌がうまいってこう言う事を言うんじゃないのかなー?と思う。ハナレグミなんかもそうなんだけど彼が歌うと彼の歌になると言うかとにかく耳に残る。8曲目の「ランドリーナイト」とか皮肉めいた歌詞をサラリと歌うところはミュージシャンの表現力を超えて俳優に近い感じがする。よく俳優や女優がミュージシャン役をするとめちゃかっこよかったりするけどその逆もありなんじゃないかな。

4.「戀愛大全」ドレスコーズ

元毛皮のマリーズの志磨遼平のソロプロジェクトらしいです。毛皮のマリーズもあまり聞いたことがなくラモーンズのジョーイラモーンのようなルックスからゴリゴリのパンクかもしくはグラムロックなのかと思いきやめちゃめちゃポップでキャッチーな曲たち!!1曲目の「ナイトクロールライダー」はイントロから反則でしょーグワっと心を鷲掴みですよ。しかも志摩亮平なる人物YouTubeで見てみるとなかなか面白い人物で俄然興味が出てきました。ドレスコーズ〜毛皮のマリーズ全部聴いてみようかな。

5.「物語のように」坂本慎太郎

坂本慎太郎氏の実に6年ぶりのニューアルバムらしいです。彼を初めて見たのは20年くらい前の夏フェスでのゆらゆら帝国。ステージ横のスクリーンの大きく映し出された彼のルックスを見て度肝を抜かれたのを覚えている。いわゆる綺麗なお顔立ちと言われる整ったルックスでないけれど存在感がかっこいい。バンドの音、立ち振る舞いがロック。と、そんな彼の才能は枯れることを知らず今に至ってるんだろうなー。懐かしいような新しいようなまともなような変態チックなような捉えどころがない魅力があります。

6.「丈夫な私たち」ハンバートハンバート

言わずと知れた夫婦ユニットハンバートハンバート。憧れだなー。今回のニューアルバム一曲目から安定のカントリーなイントロかと思いきや二曲目の「もうくよくよしない」がちょっとロック調でおっと思わせる。ほのぼのとしたボーカルは相変わらずだけど飽きずに聴けるのはこういった変化球をいっぱい持ってるからなんだろうなー。FORKシリーズのカバーも全部紛れもなくハンバートハンバートなんだよなー。個性とはこういうことを言うんだと思う。憧れのユニット。

7.「ないあがらせっと」ないあがらせっと

ないあがらせっとの「ないあがらせっと」曽我部恵一の総合監修の元制作されたアルバム。ソカさんと一緒に写ってる写真が載るツイートを発見。誰だろ?と思い音源を聴いてみるとグッドサマー、グッドオータムでやられました。2002年に世に出て活動休止していたみたい。で今また再活動。いい感じに力が抜けていて音楽好きなお兄ちゃんの集まりって感じ。4人で写るこのアー写もいいよねー。ゆるーく今後も聴いていこうと思います。

8.「グソクムズカン」「陽気な休日」グソクムズ

Apple Musicのニューリリースの中で聴いた曲がいい感じに引っかかりアルバムを辿るとまだリリース前で先行曲だった事を知る。で、その前のアルバムを聴いてみるとなかなか良い。爽やかニューミュージック好きな部類の音。新しいバンドって一括りにはできない間口の広さがいいなー。色々な音楽を吸収して育ってきてるんだろうなーと言うのがよくわかります。ニューアルバムも楽しみ。

9.「Thirst」DYGL

その昔私が若い頃は洋楽至上主義が蔓延っていた。音楽マニアは洋楽に行き着く、洋楽を知る物が真の音楽ファンみたいな。簡単に言ってしまえば洋楽は偉いなんてよくわからない思想があった。おそらく好きな邦楽アーティストのルーツを辿れば洋楽に行き着いたみたいなのがあったんじゃないかな?これが本物だ!みたいな。そして時代が進みフリッパーズギターが出てきて全曲英語の歌詞のアルバム(three cheers for our side〜海へ行くつもりじゃなかった【1989】)を出してきた。あの時の衝撃は今でも覚えている。そして時代は変わって洋楽や邦楽なんて垣根はなくなりこんな素敵なバンドも育ってきてる英語の歌詞だからなのかあの90年代の空気感を持った感じに受けるとにかく好きなサウンドだ。多様性とは素晴らしい。マスへのアプローチよりパーソナルな個を大事にする。とてもいい時代になったと思う。

番外編.betcover!

ここに来てbetcover!!が年内にニューアルバムをリリース宣言。めっちゃ楽しみー。

この記事が参加している募集

私のプレイリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?