湯たんぽ♨️

暇つぶしに。

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最近の記事

閉じた瞳に残すもの。

人は目を開く事で覚える。僕は閉じることで残す。 僕は月に数回。目が覚める。 眠たい眼を擦り。 瞬きをして。記憶に残す。 君の笑顔のために。 ガサガサ、ゴソゴソ 「いってきまーす!」 ん?出かけるの?まだ眠いよ… 〜♪〜♪ 楽しそうだなぁ…着いたら教えてね。 「よし!」 ガサガサ、ゴソゴソ パカッ 着いた?ん〜っおはよ〜 「ここがいいかなぁ」 君の目は輝いてる 僕の目も君のおかげで綺麗なんだ 「ここ綺麗だねぇ!」 そんなに瞬きして疲

    • 落ちることで進む

      コトッ。 サラサラサラ… 美しく 計算された 独特なその見た目 美しい曲線を描き 出すとこは出し 締めるとこは締まっている え?理想的だって? そんなことないさ この見た目じゃないとダメなんだ 僕の仕事は きっちり時間を計ること 時間は常に進んでいる ある決められた時間がきたら 音が鳴るものや コンパクトで 腕に付けれるもの そう みんな見たらわかるのだ 今がいつなのか 僕にはそれができない ただただ 落とすだけ。 落ちることで時が進むのだ でもきっち

      • にらめっこ

        ピピピピッ ピピピピッ カチッ 朝の音がする 「うーん…眠い」 そう言いながらも ちゃんと起きて布団から出る すぐに布団を畳んで部屋を出る 顔を洗って、朝食を取り 部屋に戻る パジャマから 私服に着替える 「よーし…」 そう言うと 必要なアイテムだけ手にして 出かけてしまった ここから家の中でプチ会議だ m「目覚めはいいんだけどな」 目覚ましが言う k「服のセンスもいいと思うわよ」 クローゼットが答える f「僕のことも畳んでくれるしね!」 布団が喜んでいる

        • 薄れても繋ぐ

          おじいさんは ゴソゴソと取り出した 「これじゃ。使ってやってくれ」 そう言いながら机に置いた それは 少し古く 年季の入りから 使い込まれたのがよく分かる 古くなったコルクから オシャレな空気が漂った 形も少しデザインされていて パズルのピースのような形だ きっと何年も 使ってきたのだろう 中央に手書きされた文字が 少し薄れてきている 『あなたの隣に 居られますように』 「街のイベントでな、作ったんじゃ」 するともう1つ出てきた よく見ると そっちにも文字が書

        閉じた瞳に残すもの。

          まさかの繋がり

          ~♪~♪ 遠くから鼻歌が聞こえる コンコン 「おじーちゃん!久しぶり!」 元気な声がする 「おー、鍵開けてあるぞー」 ガチャ ~♪ 近くで鼻歌が聞こえる ゴソゴソ ドタドタ 「おじゃましまーす!」 キィ… ググ…ガチャ 「この固さがいいよねぇ」 おじいさんは 油で〈ドアノブ〉を潤した キィ… 「おう。大丈夫じゃ」 孫は目を丸くしている 「ドアノブと話せるの!?」 「ははは、そーかもな」 おじいさんは満足気だ 「あ、ケーキ買ってきたよ!」 そう言って箱から出したのは 見るか

          まさかの繋がり

          いつか克服

          現在 19:30 食卓に夜ご飯が並ぶ 呼んでもいないのに 鼻歌が近づいてくる 「今日のご飯はー…」 「じゃじゃん!」 「唐揚げだー!」 「やりました!」 「お母さんに感謝!」 「はい!いただきます!」 誰かと話しているように 聞こえたが 1人である… 僕達にはいつも光景だ 食卓にお皿が並ぶ コップにお茶が入る 僕達は寝かせてもらう そこに鼻歌が聞こえる 楽しそうに 美味しそうに 食事をする 僕達も楽しい 「サラダも美味しそう!」 基本なんでも食べる しかし 問

          君と見る景色

          ジリジリ 目覚まし時計が鳴っている いつも通りの3回目 君はホントに懲りないね 「やばい!またこの時間!」 いや、いつも通りだよ 少し変わったことと言えば 君が僕を使うようになったこと。 顔を洗って 着替えをすませて ご飯を食べて 腹ぺこリュックの お腹を膨らませる さぁお待ちかね 僕のところに来るんだ そして僕の前でいつもの一言を 「あー。また順番間違えた」 朝起きてすぐに 僕のところに来ればいいのに 僕は最後なんだ。 それでは不便だろう。 学校に行く日で

          君と見る景色

          立場

          キュッキュッ 綺麗な手で僕を回す。 右手で握られ その腕は 胸の高さから 腰の高さくらいまで 下ろされる。 彼女の いつもの動きだ。 でもアイツは 左手で握られ 胸の高さから 顔の高さまで持っていかれる そして アイツは彼女とKissをする。 僕には口がない。 アイツには口があるんだ。 飲み口だってさ。 ずるいよな…。 でもアイツは特に何も思ってない。 それが当たり前であるかのように。 そしてたまに彼女の口紅が付くと 少し嫌そうにする。 なんだよ ちくしょう

          予告と感謝

          Kiss おはよう、おやすみ 行ってきます、ただいま 特別な日、何も無い日 恋人、友達 特別な関係の人、内緒な関係の人 いつ誰と するかなんて自由ですね でも それが当たり前なんて 羨ましい限りです 自分は Kissできないのに 自分がよく知る人が 目の前でそれを 当たり前のようにしていたら どう思いますか。 嫉妬しませんか? (私は嫉妬します) 明日更新する誰得な話は このような状況を ひねくれた角度から 見ていきたいと思います。 ※別に私のことではありません

          次に進む音

          カツカツ サッサっ ここでも自信の音がする 誰かが未来のために 頑張っている 何事も上手くいく訳じゃない 間違えたなら直せばいい 僕はそういう存在だ ところで関西弁の君。 いつも喋ってるけど 誰と喋ってるの? (P) なんやねん 頑張ってる子に話してんねん あ、答え間違えとるやん (E) 僕の出番だね 間違えたなら直せばいい 上下を変えれば使えるね (P) お!便利やん! 自分やるなぁ これなら間違えても安心やな! (E) 僕達は 相性がいいように作られてるね

          幸せの色

          真っ白に赤い点 これは日本の国旗である 食べ物で言うところの 日の丸弁当というやつだ。 しかし 同じ白に赤い点でも こうも魅力的に見える ヤツがいるとは… 甘い匂い 美しい見た目 それだけで味が想像できてしまう 不思議な食べ物である。 それがケーキだ。 赤「今日も美味しく食べてもらおう」 白「せっかく作ってもらったからね!」 仲良く話しているのが聞こえる そこに 1人のお婆ちゃんが買いに来た 「ショートケーキ下さいな」 そう言って会計を済ませて帰った 赤「今日も人気だ

          誰だって主人公?

          突然ですが みなさん ショートケーキと聞いて 思い浮かべるものは何でしょう。 真っ赤で 見るからに 甘みが凝縮され 最後に取っておくのか 我慢できずに口に運ぶのか ニヤニヤしながら 悩んでしまう イチゴですか? それとも 真っ白で ムラなく塗られ その見た目から 確実にフワフワなんだと 分かってしまい 口に運ぶ前からすでにしている 甘い匂いから ショートケーキだと 認識させてくる 生クリームですか? まぁどちらを想像しても 間違いなんてないんです。 もちろん他にも

          誰だって主人公?

          自信の音

          ガリガリ… ガリガリ… 何かを削る音がする カツカツ サッサっ 色んな音がする そしてまた ガリガリ… ガリガリ… この音がする ・ ・ 世の中は 消耗品で溢れてる でも 目に見えて減ると 色んな感情が生まれるのでは… こんなに頑張ったんだ あと少ししかない やっとここまで使った etc… 喜んだり、焦ったり 達成感を持ったり 他にも色んな感情があるかもしれない 何気なく消耗してるけど そっち側はどう思うのだろう ・ ・ 新品の僕 箱から出して使ってな 使いたか

          背中の温もり

          おはよー! お腹すいたー! はやくはやくー そんなこと思っていても伝わらない 君は朝からバタバタだ。 寝坊かな? 目覚ましかけ忘れたの? よくケンカするよね また怒られるよ? ママ「ご飯はー?」 君「いるいる!」 君はパンをくわえながら 器用に着替えを始める。 君「やば!時間ない!」 「教科書!ノート!筆箱!」 ガサガサしながら独り言。 ジジジジジジ チャックを開けて 口を開く 丁寧に入れていく。 ジジジジジジ また閉める。 僕はお腹いっぱいだ。 君「いってき

          背中の温もり

          朝の音

          ジリジリジリジリ ガチャ 「う〜ん…」 ・ ・ 5分後 ジリジリジリジリ ガチャ 「うるさーい!」 「も少し寝たいのー!」 ・ ・ 10分後 ジリジリジリジリ ガチャ 「もー!」 「え、やば!こんな時間!」 バサっ 布団から出る 「なんで起こしてくれないのよ!」 バタバタバタ 君は急いで部屋を出る。 起こしたんだけどなぁ。 また怒られた。 君はツンデレだ。 夜は僕を必要とするのに 朝になると怒りだす。 でも僕の仕事なんだよ 鳴らないと怒るのに 鳴っても怒るなんてひどいよ

          作戦…雨の日

          急いで急いで! ゆっくりだと濡れちゃうよ! 今日は雨の日だから。 プチ カチ バサ リズムよく音が鳴る ボタンを外して 留め具を押して 開く音 . . 天気予報見てたけど 君は出かけるんだ 雨の日なのに。 気分よく口笛吹いて ルンルンなのね 雨の日なのに。 傘を忘れたあの人を 迎えに行くんだね 雨の日なのに。 あなたの大事な人だもんね 風邪でもひかれたら困るよね でも天気予報見てたよね 今日は 雨の日なのに。 駅に着くとあの人がいた 君は笑顔で走った 嬉しそうだ

          作戦…雨の日