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地方に最も必要なもの、それはメディア。地方で楽にメディアを作るために必要な4つのCとは。

東京と地方を比較すると地方が見劣りする(ように見える)ことはたくさんある。
回っているお金の量も少ないし、もちろん人も少ない。

インフラ資本の整備も十分ではない場合が多いし、遊ぶ場所も少ない。
選べる仕事も圧倒的に少ない。なので、地方の高校生に将来なりたい職業を聞いてもバリエーションが広がらない。

いろいろと不利な点が多い(ように見える)わけだが、なかでも最も不利な点は東京以外の地域にはメディアがないという点だ。

僕自身、47都道府県の中でも高齢化率と人口減少ではずっとトップクラスを維持し続ける名うての田舎、島根(山陰地方の左側の方)の出身。
なので、地方の良さも知っている。
実際にいってみれば様々な良い点もあるし、また行ってみたいとも思う。

でもメディアがないことでインターネット上で特に存在が希薄になりがち。
実世界での購買行動を左右するのは「ショップの棚に並んでいるかどうか」だったりする。それは買おうという気持ちになった時にすぐそこにあるかどうかの重要性だ。
デジタルな情報の世界ではその「棚に並んでいるかどうか」が「ちゃんと発信されているかどうか」に置き換わる。

そういう意味で、地方が東京に比べて圧倒的にハンディを負っているのは人が少ないことでも回ってるお金が少ないことでもなく、「情報発信媒体がない」ということであり、逆にいえば地方に最も必要なアセットというのはメディアだと思っているわけだ。

昔であれば、メディアを創るというのは大変なことだったと思う。テレビやラジオであればお上の許可をとらなければ始められないし(しかも早い者勝ち)だし、紙媒体もコストがかかるうえに全国に広げることは難しかった。

でも今は必要な素養を持つ人的リソースがあればメディアは作れる(WEBにしろSNSにしろ、規模は小さくても全国に発信できる可能性があるし、上手に育てていけばGoogle先生に認知されて検索上位にあがるようになるかもしれない)。
では、どんな素養があればインスタントにメディアをつくっていけるのか。それには以下の4つのCが大事なんじゃないかと思っている(大阪イノベーションハブ時代の経験からの実感)

contents(コンテンツを作れる)
curation(面白いものを見つける)
context(物事を紡いで意味を持たせる)
connection(つながりを作り維持する)

イベントなどのcontentsを自ら企画し、それを記事としてcontents化する。

コンテンツを自分で作るだけでなく、まわりの面白い人やものをcurationし、自分が作ったcontentsと合わせてcontextとして紡いでいく。
イベントなどできてくれた人や呼んだ人とconnectし、contentsの拡散ルートを作っていく。

これらを1人〜3人人くらいでやれるのが望ましい。
人数が多くなればなるほどコミュニケーションコストがかさんで回らなくなるし、「やる意義」もぼやける。

いろんな地方を回るけど、面白い人やものはいたるところにあるんですよね。
でもそこに意味性を持たせたり、広めたりとかをする手段が弱かったりするのがとてももったいない。

かといって、自治体が作ったメディアとかはきっと面白くできないだろうと思うんです。
でも一方で、地方のラジオ局とかケーブルテレビ局とかがウェブメディアを本格的に事業化すると面白いものができそうな気がするんです。

地方のラジオやケーブルテレビ局は地元の人向けのメディアを作ってると思いますが、それが外に向けてメディアを作ってみたらきっとその地域ならではの面白さがウェブの中で存在感を持っていくんじゃないかなと思いました。

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※2019年2月3日のFacebook投稿より加筆修正して転載。https://www.facebook.com/masaru.sumi/posts/2041825419228014


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